ナタリー PowerPush - 三代目 J Soul Brothers
蜷川実花に彩られた4曲入りマキシ ELLY、山下、岩田が語る
蜷川実花が手がけた4種類のジャケット
──ところで、今回のビジュアルワークは、ジャケットもビデオクリップも蜷川実花さんが手がけていますね。まず4種類のジャケットは、どんなテーマでの撮影だったんですか?
岩田 基本的には、蜷川さんがそれぞれの曲を聴いたインスピレーションで、セットや設定、衣装や色味などを全部考えてくださったんです。で、「花火」が1曲目になってるジャケットは、蜷川さんが「花火」を聴いて、セクシーとも違う和風の色気というか、艶っぽさを感じたそうで、そのイメージから大人っぽく仕上げてくれました。
──1曲目が「(YOU SHINE) THE WORLD」のジャケットは?
岩田 これは、イビザのクラブでこの曲が流れてたらいいね、みたいな話がメンバー会議で挙がって。それを蜷川さんに伝えたら、こういうジャケ写を撮ってくれたんです。
──誰かイビザに行ったことのあるメンバーはいるんですか?
岩田 いや、誰も行ったことはないんですけど(笑)。ちょっとドレスアップして南国のクラブに出かけるようなイメージ。もしくは、夏フェスとか、開けた場所でやる大きなイベントで流れてるようなイメージがあったんです。
──1曲目が「Kiss You Tonight」のジャケは爽やかさ全開ですね。
岩田 今回は4曲でどれだけ違う世界観を見せられるかっていうのが大きなテーマだったので、そういう意味では爽やかに振り切ろうっていうことで、バックを空にして青と白を基調にしたものにしたんです。で、「LET'S PARTY」は、異空間というか異次元というか、近未来な世界観がハマるよねって。それで衣装もユイマ・ナカザトさんっていう、LADY GAGAやファーギーのライブ衣装を手がけているデザイナーさんに発注して作ってもらったんです。
鮮やかな蜷川ワールドに彩られた「花火」PV
──「花火」のビデオクリップ撮影はどうでした?
ELLY 女性の監督に撮っていただくのは初めてだったんですけど、ディレクションの一言一言が男性とは違うアプローチなんですよね。方向性としては、女性はどんなものが好きなのか、ということが肝になっていて。その女性が好きなものを僕たちが表現するっていうことを大きなテーマにしていたんです。だから撮影中は、戸惑いがあったり、これで大丈夫かな?っていうところもあったんですけど、仕上がった映像を観たら「あ、これが女性が好きな世界観なんだな」って自分たちも納得できたところがあって。勉強になった撮影でしたね。
岩田 そもそも女性目線の曲ということで、ビデオを蜷川さんに撮ってもらおうっていうアイデアだったんですよ。それが本当に狙いどおりだったというか、女性の監督ならではの感性で、メンバー個々の持ち味とか色気みたいなものを引き出していただけたので、今までにない仕上がりになったと感じています。
──「花火」の振り付けのポイントは?
岩田 ダンスを作ってるときに意識していたのはポージングとか体のラインですね。今回はどの場面を写真で撮っても美しくなるような体のライン、1つひとつのポーズがきれいにキマってるようなダンスを作ろうと思ったんです。めっちゃいいダンスができたと思っているのでそこをぜひ観てほしいですね。
山下 あと、ビデオでは蜷川さん独特の色の鮮やかさや美しさもすごく表現されているので、そこも注目してほしいです。例えば、室内のセットで僕らがパフォーマンスするシーンでは、僕らの前方に置いたプロジェクターから花火の映像が映し出されていて、僕らの衣装と部屋の壁に花火が映ったりするんですね。パッと見、CGに見えるようなきれいな映像になっているんです。
三代目 J Soul Brothersのモットーと強み
──ところで、デビューして約2年になりますが、振り返るとどんな年月でしたか?
岩田 本当に、激動の2年間っていう感じですね(笑)。ただ、ひとつグループ内で変わったなって思うのは、デビュー当時は勝手がわからないので、全てリーダー(NAOTOとNAOKI)に頼っていた部分があったんです。立ち居振る舞いや発言も、危ない橋を渡らないように、1人ひとりが過剰に敏感になってた部分があったんです。
──ちょっと気持ちが萎縮してたわけだ。
岩田 そう。これやっちゃマズイかなとか、これ言ってはヤバいかなとか、いちいち考えないと行動に移せなかったんです。でも、共に過ごす時間が長いこともあって、今はお互いを理解し合えるようになったし、それぞれにやるべきこと、言うべきことがわかってきた。今は本当にいいチームワークで、ステージや舞台で自然体の自分でいられるようになってきたっていうのはメンバー全員が言ってるんですよね。
──そんな三代目 J Soul Brothersの現在のモットーは?
岩田 それぞれに違うと思いますけど、個人的には同世代でナンバーワンであること。僕たちの世代のアーティストで、歌とダンスのパフォーマンスユニットで誰にも負けないっていうことですね。
ELLY ほかにはできないオンリーワンの存在でありたいですね。「これは三代目 J Soul Brothersっぽいね」とか「あれは三代目 J Soul Brothersじゃなきゃできない」とか、そうやってみんなに認識されるくらいグループの色やイメージを確立させたい。三代目 J Soul Brothersがオンリーワンでいられるものを考えていきたいです。
──パフォーマンスや振り付けでは、どんなところに最もこだわっているんですか?
ELLY 言葉ですね。歌詞。僕たちはリズムに乗せてただ踊るのではなく、ボーカルが発する言葉や歌詞を体で表現することにこだわってるんです。そこが、ほかのグループやEXILEとは違うところだと思ってる。振り付けの作り方が違うと思うんですよ。僕たちはダンスで手話をやるような考え方というか、動きが言葉になるような振り付けの仕方をしてるから。
──では、3人が思う三代目 J Soul Brothersの強みとは?
山下 バラードからイケイケの曲、キャッチーな曲と、いろいろな曲調をすべてパフォーマンスできること。そうやって曲に合わせて七変化ができるのが三代目 J Soul Brothersの強みなんじゃないかって思います。あと、パフォーマーが培ってきたダンスのジャンルが結構バラバラなことも強みだと思う。例えば、僕はオールドスクールのダンスが好きで、ELLYはニュースクールが得意で、ガンちゃん(岩田)はクランプとか新しいダンスが得意っていうふうに。そういうスタイルが混合して新しいダンスが生まれるので。7人それぞれ、培ってきた音楽歴やダンス歴は違うけど、目標はひとつだから。結束力があって、トップギアが入ったらばく進しそうなグループでありたいと思ってます。
ELLY あとはボーカルですね。デビューして間もないですけど、ボーカルの2人がブラックミュージックだったり、ロックだったり、J-POPだったり、いろんな曲調を歌えるっていうのが僕らの強みだと思う。
» EXILEの存在
ニューシングル「0~ZERO~」 / 2012年8月8日発売 / rhythm zone
CD収録曲
- 花火
- (YOU SHINE) THE WORLD
- Kiss You Tonight
- LET'S PARTY
- 花火(Instrumental)
- (YOU SHINE) THE WORLD(Instrumental)
- Kiss You Tonight(Instrumental)
- LET'S PARTY(Instrumental)
CD収録曲
- Kiss You Tonight
- (YOU SHINE) THE WORLD
- 花火
- LET'S PARTY
- Kiss You Tonight(Instrumental)
- (YOU SHINE) THE WORLD(Instrumental)
- 花火(Instrumental)
- LET'S PARTY(Instrumental)
CD収録曲
- (YOU SHINE) THE WORLD
- 花火
- Kiss You Tonight
- LET'S PARTY
- (YOU SHINE) THE WORLD(Instrumental)
- 花火(Instrumental)
- Kiss You Tonight(Instrumental)
- LET'S PARTY(Instrumental)
CD収録曲
- LET'S PARTY
- Kiss You Tonight
- (YOU SHINE) THE WORLD
- 花火
- LET'S PARTY(Instrumental)
- Kiss You Tonight(Instrumental)
- (YOU SHINE) THE WORLD(Instrumental)
- 花火(Instrumental)
共通DVD収録内容
- 「花火」ビデオクリップ
- Special Movie ″Road to 0~ZERO~″(初回プレス分のみ)
三代目 J Soul Brothers(さんだいめじぇいそうるぶらざーず)
現EXILEのメンバーでリーダー兼パフォーマーのNAOTOとNAOKI、パフォーマーのELLY、山下健二郎、岩田剛典、ボーカルの今市隆二、登坂広臣という7人からなるダンス&ボーカルユニット。初代 J Soul BrothersはEXILEの前身となったグループで、二代目は現在EXILEメンバーとして活躍中。2010年9月に三代目 J Soul Brothersとしてグループが発足し、同年11月にシングル「Best Friend's Girl」でデビューを果たした。その後数々のヒットシングル、アルバムを発表し、2012年9月より初の単独ツアー「三代目J Soul Brothers LIVE TOUR 2012『0~ZERO~』」を開催。これに先駆けて8月にツアー名を冠したシングル「0~ZERO~」をリリースする。