デヴィッド鈴木の1人ラジオ

NOLOV　今回取調べする3組の中でもTOKYO HEALTH CLUB（以下THC）は一番付き合いが古いんで、しっかりジャバについて取り調べたいと思います。

JYAJIE　ホントにできるの？ あんまり言われたくないことも出てくるよ？（笑）

DULLBOY　ASHTRAYとNOLOVは同じ大学なんだよね。

NOLOV　おお！ 事情聴取っぽくなりましたね。

TSUBAME　ASHTRAYは今みたいな感じだったの？

NOLOV　バカチャラでしたよ。軽音サークルで、バンドにRIP SLYMEの「楽園ベイベー」弾かせて、自分がラップするみたいな。

ASHTRAY　俺だってギター弾いてたわ！

DULLBOY　で、家に帰って「デヴィッド鈴木」のラジオを録ってたんでしょ？

NOLOV　自分をデヴィッド鈴木っていうキャラクターにして、1人で個人ラジオ録ってて。

SIKK-O　しかも転がり込んだ彼女の家だっけ。

TSUBAME　行動の陰と陽のコントラストがやばすぎるでしょ。

ASHTRAY　……もういいよ！（笑）

──いきなり恐ろしい身上調査が始まりましたが、両グループの最初の出会いは？

JYAJIE　THCがNOLOV主催のクルー・NXNGのイベントに呼ばれたのが最初だよね。

SIKK-O　でもNOLOVたちはライブはしてなくて。

NOLOV　そうっすね。そのときはオーガナイザーとしてTHCを呼んで。

JYAJIE　 BAOBAB MCはDJだったよね。

TSUBAME　あれは誰が呼ぼうって言ってくれたの？

DULLBOY　村上くんでしょ？

NOLOV　村上ですね。まあ、それは僕の本名だし、ホントに取り調べみたいになってる（笑）。

TSUBAME　あれは俺らが「PLAY」（2013年5月発売の1stアルバム）を出したタイミングだよね。

JYAJIE　俺らもしっかり活動してたわけじゃなかったその頃から、俺らを見つけてくれてたんだよね？ 先見の明があったね、ジャバには。

NOLOV　チクチクくるなー（笑）。

TSUBAMEの「いっそ4人でやったら？」で現在のジャバに

JYAJIE　で、そのイベントに呼んでくれた後に、NOLOVとBAOBAB MCで作った曲の音源が送られてきたんだよね。

──その印象は？

TSUBAME　音がとにっかく悪くて！（笑）

BAOBAB MC　GarageBandで制作してたんですけど、マイクで録らずにMacの内蔵マイクに向ってラップしてたんで（笑）。

JYAJIE　だから内容よりも、音の悪さに驚いた（笑）。

TSUBAME　ちゃんと録れば面白そうだなと思ったんで、改めて録り直してもらったのが「Galaxxxy E.P.」（2015年6月配信）だったんですよね。それをOMAKE CLUBでフリー配信したのがレーベル加入のキッカケです。

JYAJIE　なんで俺らに音源を送ったの？

NOLOV　当時はビートジャックでSoundCloudに上げて……というのは多かったけど、THCはオリジナルのビートとラップで、しかも盤としてリリースしてた。その動きがしっかりしてて面白いと思ったし、僕らもそういう人のレーベルからリリースできたらうれしいと思ったんですよね。

──TSUBAMEさんが「ちゃんと録ったら面白そう」と思ったのはなぜ？

TSUBAME　なんだろう……そのときはアーティストとしての魅力よりも、自分たちで発信しようとしてる感じ、カルチャーを作ろうとしてる感じに興味を持ったんですよね。それで、何か一緒にできたら面白いかなって。

DULLBOY　その段階ではROVINとASHTRAYは、まだ合流してなかったんだよね。

NOLOV　そうですね。並行して僕とASHTRAYとROVINでやってたApache Green Restaurantというグループの音源もTSUBAMEさんに送ったんですよ。そしたら「いっそ4人でやったら？」というアイデアをもらって、今の形のJABBAができたんです。その4人での最初のライブにもTSUBAMEさんとSIKK-Oさんが来てくれて。

SIKK-O　え！ 俺も？ マジ!?（笑）

NOLOV　忘れたんですか！

TSUBAME　SIKK-Oがライブを観ながらずっとニヤニヤしてたのを覚えてる。

SIKK-O　思い出した！ それまでは大太り（BAOBAB MC）と小太り（NOLOV）の2人だったのが、エッジの効いた2人が入って「なんか……恐い！」って（笑）。

JYAJIE　俺も最初にライブ観たとき、なんかROVINとASHTRAYにすげー睨まれたもん。

NOLOV　当時のROVINは初対面の人は全員敵と認識していたし、ASHTRAYは世界中が敵だったんで（笑）。

ROVIN　恥ずかしい……。

TSUBAME　でも4人になったらすごく派手になったし、曲も面白かったから「すぐに4人体制でアルバムを作ろう」って話したんだよね。