ナタリー PowerPush - JAY'ED
JUJUと珠玉のコラボ再び バラードで永遠の愛を歌う
「やっぱり、俺、バラード好きやなあ」と感じた
──あと、今回の曲ってあんまりハモってないですよね。歌の達者な2人なのに。それは意図的なことなんですか?
デモ作りのときはハモったりしてたんですよ。ただ、1個、理由としては、男性目線の歌詞と女性目線の歌詞があって、男性が歌ってる後ろで、女性が同じの内容の歌詞をハモってるのはおかしいかなっていう。
──あー、なるほど。
男性と女性がそれぞれ「俺はこう思う」「私はこう思う」って掛け合ってるのが、どんどんわかりづらくなってしまうんじゃないかっていうか。太田さんとか坂詰さんと話していく中で、今回はハモらないほうがいいってなったのは、その理由が強いんですよ。
──ところで、JUJUさんと再びコラボして、改めて発見した彼女の魅力は?
いやー、本当、歌がうまいということに尽きますね。
──ひょっとして顔を合わせるのは久々だったりするの?
久しぶりでした。しばらく会ってなかったから。Twitterではやりとりしてたんですけど、僕がTwitterのパスワードを忘れちゃって、そこからログインできなくなり(笑)。で、その頃、携帯をなくしたんで、全く連絡も取れなくなり(笑)。
──携帯なくすって。何やってんですか、もう!(笑)
あはは。だから、1年ぶりくらいかな。
──じゃあ、久々に会ったJUJUの印象は?
変わらないですね、JUJUさんは。人間的な部分でも。
──2人の間に流れる空気に変化はなし。
全然ないですね。でも、なぜか突然「柴犬を飼わない?」って言われて(笑)。「残念ながら、犬はもう飼っちゃったんですよねえ」って言ったら、それでも押し売りしようとしてきて、「いやいや、2匹は飼えないですよ」って。
──世話も大変ですからね。
そう。それでもすごい押してきて。結果的にはかわしたんですけどね(笑)。だって柴犬って結構大きくなりますよね?
──成犬になると50cmくらいにはなると思う。
ですよね。それはキビシイ(笑)。
──では、久しぶりにJUJUさんと歌ったことで、自分の歌で再発見したことはありますか?
JUJUさんというよりは、バラードっていうところで「やっぱり、俺、バラード好きやなあ」みたいなのは思いましたね。それに、バラードは歌詞の1つひとつの言葉により説得力が必要だったり、歌のテクニック的にもがんばらなきゃいけないので、そこも面白いなと思っていて。バラードを作ってるときは、これをライブで歌ったときにどんなアレンジでやろう?とかって考えるし、すごい楽しみが増すんですよね。
──カップリング曲の「True」は、昨年11月に配信リリースした曲をCD化したものですね。
これは「永遠はただの一秒から」とは雰囲気の違う、温かみのあるバラード曲ですね。男性側からだけの目線で、2人の世界がいろいろ変わっていっても、ずっとそばにいてほしいっていう気持ち……あなたがいれば僕はそれだけで幸せでいられるよって伝えてるラブソング。曲のテーマが「永遠はただの一秒から」とリンクするっていうことでカップリングに入れたんです。
若旦那は自分と真逆のキャラだけどリスペクトできる
──過去作品も振り返りたいんですが、自分のシングルで初めてフィーチャリングゲストを迎えた前作「Toy box」は、どんな思いで書いたものなんですか?
みんな、子供のときに描いていた夢ってあると思うんですけど、大人になるとそういう夢を忘れたり、また違う夢ができたり、夢破れて違う仕事をしてたりすることがあると思うんです。夢と現実を天秤にかけて、生きていくために今の仕事を選んだ人もたくさんいると思うんですけど、仕事で悩んで立ち止まったときに、過去に自分が夢見てた頃の熱い気持ちを思い出してもらって、前向きな気持ちになってくれたらいいなと思って作った曲なんです。
──その「Toy box」もそうだし、JAMOSAさんと共演した「何かひとつ」、INFINITY16の「伝えたい事がこんなあるのに」と、ここのところは若旦那さんとコラボするケースが多いですよね。そもそも彼との交流はどんなきっかけで始まったんですか?
元々はMINMIさんなんですよ。僕が歌を始めてクラブシーンでやりだすようになったときに彼女は大阪から東京に行ってて。でも、トラックメイカーとか音楽仲間が一緒だったんで、よく会うようになったんですね。そのつながりで若旦那さんともつながってっていう。
──なるほど。
でも、曲を一緒にやろうとなったのは、INFINITY16と岡山のイベントで一緒になったのがきっかけ。そのフェスでは楽屋も一緒だったんですけど、「お疲れさまです」くらいで特別何もしゃべってなくて。でも、それが終わって何日かしてから、mixiのほうに「こないだめっちゃカッコよかったです。機会があったらまた一緒にやりましょう」みたいなメッセージが入ってきて(笑)、「こちらこそよろしくお願いします」みたいなやりとりをしたんですね。そしたら、そこから何カ月して本当に一緒に曲を作ることになって。それがINFINITY16と若旦那さんが作った「伝えたい事がこんなあるのに」だったんです。
──それにしても、若旦那さんとJAY'EDさんって、見た目も歌もキャラが真逆な気がするんですよねー。
真逆ですね(笑)。一番初めに若旦那さんとやるってなったときも、水と油じゃないですけど、「これ、今までやってきたフィーチャリングの中で一番飛び道具じゃないかな? 合うのかな?」みたいなことを正直思ったんです。でも実際にやってみて、水と油やからこそ、一緒になったときにすごいバランスが良かった気がしたんですよね。で、一緒にライブとかをしていくうちに、自分とは違う性格なんだけど、音楽に対して同じ気持ちがあるし、人間的にもアーティスト的にもリスペクトできるところがあって。そういう思いもあって、若旦那さんを最初のフィーチャリングにしようと思ったんです。
──彼と交流を深めていく中で、どんな場面で一番刺激を受けてますか?
ライブですかね。楽曲制作もそうなんですけど、ライブのほうが、思ってることをぶつける人だなあと思いますし。「伝えたいことがこんなあるのに」のときも、メッセージソングにしたいからって、mixiに寄せられたファンのメッセージを読んで、そのストーリーを曲にしてたんですよ。だから、すごい人間味がある感じがしたんですよね。
──僕も取材で何回かお会いしてますけど、若旦那さんはまっすぐな人ですよね。
まっすぐですよね。ライブ中に感極まって、うわーっとなるときもあって。すごい熱い人ですね。エモな感じ。逆に僕はあんまりエモーショナルじゃないんですよ。あんまり人前で泣いたりしないし(笑)。だから、すごい憧れを持つんですよね。
CD収録曲
- 永遠はただの一秒から
- True
- 永遠はただの一秒から (You × JUJU KARAOKE ver.)
- 永遠はただの一秒から (You × JAY'ED KARAOKE ver.)
- 永遠はただの一秒から (Instrumental)
- True (Instrumental)
CD収録曲
- My Voice
- Golden
- ブレイブ・ハート feat. AKLO, SALU
- U
- Identity JAY'ED feat. CHOZEN LEE from FIRE BALL
- Toy box(JAY'ED×若旦那)
- サヨナラ
- Free
- 君の手を ~Don' t say GoodBye~
- Sign
- 永遠はただの一秒から(JAY'ED×JUJU)
- Shine
- PRAY
- Change The World
- JAY'sVoice
ボーナストラック
- 何かひとつ [JAMOSA feat. JAY'ED& 若旦那 ]
JAY'ED MUSICATION TOUR 2011
- 2011年11月19日(土)
宮城県 仙台darwin - 2011年11月23日(水・祝)
愛知県 名古屋BOTTOM LINE - 2011年11月24日(木)
大阪府 大阪BIG CAT - 2011年11月27日(日)
福岡県 福岡イムズホール - 2011年12月3日(土)
東京都 赤坂BLITZ
JAY'ED(じぇいど)
1981年、日本人の父とポリネシア系ニュージーランド人の母の間に生まれる。10歳までをニュージーランドで過ごし、10代から地元・大阪を拠点にシンガーとしての活動を開始。2005年3月にインディーズで発表したシングル「Why?」が話題を集め、2008年5月にシングル「Superwoman」でメジャーデビューを果たす。その後多くのシングルリリースやフィーチャリングボーカルとしての活動などを経て、2009年10月発売の1stアルバム「MUSICATION」で支持層をさらに拡大。2011年11月には待望の2ndアルバム「Your Voice」をリリースする。