ナタリー PowerPush - JAY'ED
JUJUと珠玉のコラボ再び バラードで永遠の愛を歌う
JUJU with JAY'ED名義による大ヒットソング「明日がくるなら」から2年。今度はJAY'EDがJUJUを迎え、JAY'ED×JUJU名義でニューシングル「永遠はただの一秒から」を届けてくれた。本作は生楽器の演奏にこだわったドラマチックなバラード。繊細でキラキラした2人の美声に再び酔いしれること間違いなしだ。
ナタリー初登場となる今回のインタビューでは、この曲の制作背景はもちろん、最近コラボの機会が多い若旦那との交流についてもJAY'EDに質問。気になる今後の展開についても教えてもらった。
取材・文 / 猪又孝
「今回は女性が必要な曲かな」って思ってた
──単刀直入にお訊きしますが、今回、JUJUさんと再び共演することになった経緯から教えてください。
「明日がくるなら」を作ってから、いつかまた一緒にやろうっていう話はずっとしていて。で、前作の「Toy box」で若旦那さんをフィーチャリングしてからそんなに時間は経ってないんですけど、自分の中では次もフィーチャリングがいいかなと思ってたんです。あと、次の曲は絶対バラードを作りたいっていう気持ちがあったんで、そういう意味でも2人でもう一回曲を作れたらいいなと思っていて。それで僕から声をかけさせてもらいました。
──楽曲作りは、まずJAY'EDさんが曲を選んで、というところからスタートしたんですか?
そうですね。今回は坂詰美紗子さんという方の曲で、僕がデモを聴いて。
──彼女のデモを聴いたときの第一印象は?
坂詰さんが作ってるっていうこともあって、「今回は女性が必要な曲かな」っていう気は最初からしてましたね。
──歌詞はどんな思いで書いたんですか?
坂詰さんと2人で話し合いながら書いたんですけど、基本、僕が男性目線の部分を書いて、彼女に女性目線の部分を書いてもらったんです。で、「明日がくるなら」とは違う世界にしたいと思っていて。男性と女性が付き合って何年か経っていくと、お互いのイヤな部分が見えて、すれ違うことも出てくると思うんですね。だけど、それでも向き合ってる限りは2人の愛は続いてるっていう。そういう「永遠」について考えてみましょう、と坂詰さんと話してたんですよね。
──じゃあ、思い描いていたのは倦怠期のカップルとか? 倦怠期っていうとちょっと違うのかな。
倦怠期というか、ちょっと馴れ合いが生じてきたカップル。曲で言ってるけど、男にはプライドがあったり、女性にも譲れない部分があったりして、どのカップルでもそういうのはどこかで体験すると思うんですけど、それを乗り越えていくっていう物語にしたかったんです。
──ということは、さまざまな恋愛感情の中でも、相手を思う強い気持ちを特に表現したかった?
そうですね。2人が向き合ってる限りは、時間がどんどん進んでいくことによって、より強い絆が生まれていくっていう。その瞬間、1秒1秒が永遠につながるものなんだろうなと思ったんです。そういうことをメッセージとして伝えたいって思ってたんですよね。
バンドサウンドのグルーヴがフィットする
──レコーディングはどんなふうに進めていったんですか?
特に何もハプニングはなく……。JUJUさんはスムーズでしたね。スタジオに入る時点で「ここはこういう雰囲気でやっていこう」ってわかってたと思うし、すんなりとやってました。僕もがんばってサァーッと(笑)。歌い方としてはブリッジは力強い感じになりますし、歌い出しは「ごめん」で始まるんでちょっと切ない部分があったりするし。そういういろんな表情を意識しながら歌ってました。
──今回は生楽器による演奏というのもこだわりですよね。そういう伴奏で歌うのは、普段の打ち込みのトラックでのレコーディングとやっぱり違うものですか?
全然違いますね。僕は正直バンドサウンドのほうが好きです。自分が作ってる楽曲にその要素はあまりないですけど、ライブでは生音のほうが断然好きで。バンドサウンドはすごく自由というか、僕らが歌ってるのと同じように、その場その場のグルーヴが出るんで。だから、やってる側も楽しいっていうか、フィットするところがあるんですよね。
──最近のツアーはバンド形態で行っていますよね。だから今回の曲は生演奏にしようということだったんですか?
意識したところはありますね。実際、以前よりもバンドでライブをやることが多くなって、もうちょっとバンドサウンドを採り入れたいとか、生楽器を採り入れようとか、そういうことは考えるようになりました。だから、最初に坂詰さんとか(アレンジャーの)太田(貴之)さんに「今回はバンドサウンドでやろうと思うんですけど」って提案されたときも、「ぜひ、それでお願いします」っていう感じでしたね。待ってました、みたいな。
CD収録曲
- 永遠はただの一秒から
- True
- 永遠はただの一秒から (You × JUJU KARAOKE ver.)
- 永遠はただの一秒から (You × JAY'ED KARAOKE ver.)
- 永遠はただの一秒から (Instrumental)
- True (Instrumental)
CD収録曲
- My Voice
- Golden
- ブレイブ・ハート feat. AKLO, SALU
- U
- Identity JAY'ED feat. CHOZEN LEE from FIRE BALL
- Toy box(JAY'ED×若旦那)
- サヨナラ
- Free
- 君の手を ~Don' t say GoodBye~
- Sign
- 永遠はただの一秒から(JAY'ED×JUJU)
- Shine
- PRAY
- Change The World
- JAY'sVoice
ボーナストラック
- 何かひとつ(JAMOSA feat. JAY'ED&若旦那)
JAY'ED MUSICATION TOUR 2011
- 2011年11月19日(土)
宮城県 仙台darwin - 2011年11月23日(水・祝)
愛知県 名古屋BOTTOM LINE - 2011年11月24日(木)
大阪府 大阪BIG CAT - 2011年11月27日(日)
福岡県 福岡イムズホール - 2011年12月3日(土)
東京都 赤坂BLITZ - チケットぴあ http://pia.jp/t/jayed/
JAY'ED(じぇいど)
1981年、日本人の父とポリネシア系ニュージーランド人の母の間に生まれる。10歳までをニュージーランドで過ごし、10代から地元・大阪を拠点にシンガーとしての活動を開始。2005年3月にインディーズで発表したシングル「Why?」が話題を集め、2008年5月にシングル「Superwoman」でメジャーデビューを果たす。その後多くのシングルリリースやフィーチャリングボーカルとしての活動などを経て、2009年10月発売の1stアルバム「MUSICATION」で支持層をさらに拡大。2011年11月には待望の2ndアルバム「Your Voice」をリリースする。