Jams Collectionインタビュー|日本武道館ワンマンを目前に控え、新曲で打ち出す“大人のジャムズ” (2/2)

武道館ワンマンへの葛藤と決意

──Jams Collectionは11月12日に初の日本武道館ワンマンライブを行います。この取材の時点で開催が2カ月先に迫っていますが、率直に今の心境は?

一宮 焦っています。開催を発表した1月の時点では「まだまだ先だな」という気持ちだったんですけど、気付いたら目前に迫っていて。「どうしたらいいんだろう、何をしたらいいんだろう」とそわそわしながらレッスンをしている状況です。

小此木 「あと2カ月」と聞いただけでお腹が痛くなってきました(笑)。それくらい不安がいっぱい。でも最近は自主的に隙間時間にレッスンを入れて、メンバー同士で細かい振りを合わせたり、やれることをやっています。

保科 やることをやったうえで、あとは祈るしかないという気持ちですね。

一宮 武道館に向けてツアーを回ったり、「お試しジャムズ」という新しいファンの方が来やすい形のライブも開催しています。そんな中、着実にファンの方の人数が増えていることが実感できているので、この調子でさらに多くの方にJams Collectionを好きになってもらえたらいいなと思っています。

保科凜

保科凜

一宮彩夏

一宮彩夏

──Jams Collectionは2021年の結成時に「3年で日本武道館に立つ」と目標を掲げました。1期生の津代さん、神楽さん、一宮さん、保科さんは目標の実現に向けて並々ならぬ思いを抱えてきたでしょうし、2期生の水瀬さん、村望さん、3期生の小此木さん、大場さんもそれぞれまた違った葛藤があったと思います。皆さんが武道館ライブの開催についてどう受け止め、どのような決意を持って公演を迎えようとしているのか、お1人ずつ伺ってもよろしいでしょうか。

村望 Jams Collectionは、オリジナルメンバーの皆さんがグループを築き上げてくださり、そこにさらら、結女ちゃん、るーるるさん(小此木)がそれぞれアイドルとして培ってきたものが加わっています。そんな中、私は武道館が発表されたときに「グループになんのプラスにもなっていない自分がここにいていいのだろうか」と戸惑ったし、苦しい時期もありました。ただ、そんな悩みにも最近ようやく踏ん切りがついたんです。くよくよしたところで武道館の日は来ますし、後悔はしたくない。「私は今日までがんばってきたんだ!」という気持ちで武道館に立てるように毎日を過ごそうと決めました。そして当日、8人で「最高だね」と言い合えたらいいなって。自分にとってもグループにとっても素敵な日々を過ごしたいと思っています。

津代 私は「やっとここまで来たんだな」というのが率直な気持ちです。結成時から「武道館に立ちたい」と思ってここまで活動してきたので。だけど今の自分は焦ってばかりで、もっと強くならなきゃいけないと感じています。あとから入ってくれた4人もすごく成長しているし、残り2カ月で自信をつけて堂々と武道館に立てるようになりたいです。

保科 今までの活動を振り返ってみると、「すごく楽しかったな」と思える出来事の前には必ずたくさんの苦労がありました。だから、武道館をいい思い出にするにはたくさんの苦労が必要だと思っていて。例えばレッスンにしても、レッスン自体が好きでやりたくてやっている人ってあまりいないと思うんですよ。でも私たちは今、時間の合間を縫って、体力を振り絞りながらレッスンをしています。今ここでがんばればがんばるほど武道館ライブでの自分たちが輝くと思っているので、メンバーと一緒にもっと苦しみたい。同じ苦しみを味わいつつ、みんなで支え合いながら1つひとつを乗り越えて一丸となれるように、あと2カ月間を過ごしたいと思います。

小此木 武道館はアイドルなら誰もが憧れる場所だし、私にとっても夢のステージです。外仕事で「アイドルをやっています」と言っても「そうなんだ」くらいの反応しか返ってこないことがあるけど、「11月に武道館に立ちます」と言うと「え! 武道館に立つの!?」と見る目が変わるんですよ。それくらい武道館はすごい場所なんだなと感じています。ただ、それを言えるのもあと2カ月。ライブを終えたあとに「私は武道館に立ったことのあるアイドルです」と言っても、それは過去の栄光じゃないですか。そう考えると、武道館が未来にある今ってすごく貴重な時間なので、この時間を無駄にすることなく過ごしたいと思います。

水瀬 2期生としてのお披露目の場がTOKYO DOME CITY HALLで、その後は幕張メッセのステージにも立たせていただきました。でも、どちらも自分の力で立てたわけではありません。自分はこのグループに何も還元できていないし、「私はメンバーだけどメンバーじゃない。私はJams Collectionの背景」みたいな感覚をずっと持っていました。だから、武道館ワンマン開催の話を聞いたときは「私も1人のアイドルとして武道館に立ちたい」と思いました。日本中の皆さんに、アイドルとしての私を知ってもらいたいと思ったんです。Jams Collectionでの活動歴はまだ短いし、心もまだ追いついていないし、緊張するし正直怖いです。でも、こんなに素敵な環境にいられるのは本当にありがたいので、後悔のないライブにしたい。あと2カ月、毎日努力を積み重ねていきます。がんばります。

小此木流花

小此木流花

水瀬さらら

水瀬さらら

神楽 Jams Collectionを結成したときにスタッフの方に「3年で武道館を目指します」と言われ、「そんなことできるのだろうか」と思いました。私はアイドル活動が初めてだったこともあって、最初はほかのメンバーほど武道館への熱意を持てていなかった気がします。実際に自分の活動を振り返ってみると、これまでのワンマンライブも「準備してもらった場所に立つ」みたいな感覚がどこか心の片隅にあって。毎回自分なりに精一杯がんばってきたつもりだけど、「本気で全部出し切ったか?」と聞かれたら、正直に言うと自分自身も納得はできていません。だからこそ武道館ではすべてを出し切り、何もかも納得できる、満足できるライブがしたいと思っています。本番まで時間が迫っているけど、今の率直な気持ちは「まだまだ、もっとできる」です。ずっと目指してきた場所だから、誰も後悔しない形で当日を迎えたいと思います。

大場 今までいろんなステージに立ってきましたが、自分が武道館に立っている姿がまだ想像できなくて。発表された日から今まで、ずっと実感が湧いていないんです。「武道館に飲み込まれちゃうんじゃないか」という不安や焦りが大きいから、自信を持って「私たちを見てください!」と言えるくらいまでに気持ちを持っていかなきゃなって。「人生で武道館に立てるのは1回きりかもしれない」という思いもあるので、ちゃんと自分の気持ちと向き合わなきゃいけないなと思っています。あとは、やっぱり武道館の客席を埋めたい! 埋めたうえで悔いなくライブを終えたいです。

神楽胡音

神楽胡音

大場結女

大場結女

一宮 私は山口から上京してJams Collectionのメンバーになりました。初めてのワンマンライブはO-EAST。私にとってはものすごく大きく感じたライブハウスでした。そこからワンマンのたびに会場が大きくなり、私の心はいつもギリギリでした。私はMCを任されることが多く、そちらに気を取られてうまくパフォーマンスできなくなるという失敗をしたこともあります。そんな経験をたくさんしたからこそ、武道館では自信を持った私の姿をファンの方に見てもらいたいです。今も課題はたくさんあるけど、本番までまだ時間はある。「ジャムズになってよかった。アイドルになってよかった」と思えるように、前向きにがんばっていきます。そして、応援してくださるファンの皆さんやたくさん支えてくれたスタッフさんに恩返しができたらいいなと思っています。

ジャムズの魅力を存分にアピール

──今回の記事でJams Collectionに興味を持った読者もきっといるはず。武道館に向けてグループの魅力を存分にアピールしてください!

一宮 Jams Collectionは楽曲の幅が広いので、ファン層も老若男女問わずいろんな方がいらっしゃいます。そして、ライブはどんな方が来ても絶対に楽しんでいただける自信があります! 武道館ライブのチケットはめちゃめちゃ安くて、なんとCチケットは500円です!

村望 求めてたジャパニーズアイドルソングがここにある!

小此木 そのフレーズ、めっちゃいいね!

村望 「青いペディキュア」や「ナツソラ」など、平成のアイドルブームを思い出すような楽曲がJams Collectionにはたくさんあります。もちろん「ドキドキシャッターチャンス」や「独占オンステージ」といった今っぽい曲も。皆さんの求めているアイドルソングがここにあるはず!

小此木 最近はTikTokがブームの主流なので、アイドル界もわかりやすくてキャッチーで、元気で面白い曲が多くなっている気がします。だけど、Jams Collectionは時代にどんどん逆行してる(笑)。

津代 確かに、どんどん平成モードに向かっているよね。

村望しおん

村望しおん

津代美月

津代美月

小此木 むしろ今こういう感じの曲をやっているアイドルって少ない気がするから、差別化が図れているのかなと思います。

保科 Jams Collectionはまだまだ完成されていないグループ。逆に言えば、伸びしろしかないグループです。武道館までの2カ月だけでもぐっと成長できる気がしているので、その過程も見届けてもらいたいですね。がんばって成長していくストーリー性も楽しめるはずです。

一宮 あとは、メンバーみんなかわいい! 衣装もかわいい!

水瀬 こんなにかわいくて楽曲もいいのに、特典会ではいっぱい話せるしチェキも近くで撮れます。

小此木 初めて来た方はチェキ無料です! なので、気になる子がいたらぜひ撮ってほしいです。2、3回来てもらえたら顔を覚えるので。

一宮 1回で覚えます!(笑)

水瀬 距離感的にも、Jams Collectionは「ライブアイドルとメジャーアイドルのいいとこ取り」だと思っています。一度ライブに来てもらえれば沼るはず!

──シングル「涙、ふわり。」をリリースし、ここから日本武道館ワンマンに向けてラストスパートに入るわけですが、最後に今後の活動に対する意気込みを聞かせてください。

小此木 Jams Collectionって、もし同じクラスにいたら別々のグループだったんじゃないかなと思うくらいメンバーみんな人間性が違うんです。得意分野も違うしアイドルとして大事にしてる部分もそれぞれ違うから、意見が食い違うこともあって。そんな8人だけど、「武道館に向けてがんばりたい。武道館を成功させたい」という気持ちだけは絶対に一緒だという自信があります。最近はメンバーで話し合いをする時間がなかなか取れなかったので、今日それぞれの思いを聞けたのは私たちにとっても貴重な機会でした。今日からまた一層意識を高めて、「この子たちを武道館で観たい」「ジャムズをみんなに広めたい」「友達を誘って行きたい」と思ってもらえるライブをしていきたいです!

Jams Collection

Jams Collection

公演情報

Jams Collection 7thワンマンLIVE at 日本武道館「We are Jams Collection!!!!!!!!」

2024年11月12日(火)東京都 日本武道館

プロフィール

Jams Collection(ジャムズコレクション)

アップダンス・エンターテインメントがプロデュースを担当するアイドルグループ。グループ名には「大好きな曲、大好きな人、かわいい、カッコいい、みんなの大好きなものが詰まってる」という意味が込められている。2021年3月にステージデビューし、2022年2月に徳間ジャパンコミュニケーションズからメジャーデビューを果たした。これまで東京・豊洲PIT、東京・TOKYO DOME CITY HALL、千葉・幕張メッセでのワンマンライブを成功させている。2024年9月に4thシングル「涙、ふわり。」をリリース。11月12日に東京・日本武道館で単独公演を行う。