「JAMESON HALLOWEEN FES」特集 塩入冬湖(FINLANDS)×Rei(Newspeak)|アイリッシュウイスキーに酔いしれる夜

塩入冬湖(FINLANDS)×Rei(Newspeak)対談

正反対の手法で情景を描く2組

塩入冬湖(FINLANDS) ひさしぶりー。

Rei(Newspeak) ひさしぶり! よろしくお願いします!

左から塩入冬湖(FINLANDS)、Rei(Newspeak)。

──お二人は面識あるんですね。

Rei と言っても、去年末に対バンして最後にちょっと話したくらいですけど。

塩入 あとサーキットイベント終わりの朝4時くらいのお互いグダグダなときに……。

Rei ああ! あんまり覚えてないけど(笑)。

塩入 私も(笑)。

──今日はJAMESONを飲みながら、じっくり話してもらえればと思います。まず、お互いのバンドにはどのような印象を持っていますか?

Rei FINLANDSは歌詞でめちゃくちゃエグいことをガンガン言ってくるという印象。付き合ってる女の子が友達に俺の悪口言ってるのとかを聞いちゃったみたいな気分になる(笑)。

塩入 ははは!(笑)

Rei 俺は歌詞でストレートに表現するのが苦手で、回りくどい言い方になっちゃうんですけど、FINLANDSはそこをストレートに言うからすげえなって思う。声もカッコいいし。

塩入 うれしいです。確かに私たちが歌ってることって女の子のよくない部分なのかもしれない。男性目線の意見を聞くことってあんまりないのでうれしいですね。私がNewspeakのライブを観たのは去年の対バンのときが初めてなんですけど、その前に音源を聴いて。私たちが思っているバンドというものの限界を優に超えてるなと思いました。きちんと指針が見えてると言うか……サウンドの厚みにしてもライブの感じにしても、ちょっと達観した何かがあるんだろうなと。「これはちょっとすごいぞ」と思いました。

Rei ありがとうございます。指針と言うか、自分が歳を取っても聴きたいと思える音楽を作りたいという気持ちがあって。聴くたびに曲を作ったときの匂いや景色が思い浮かぶように、というのは大切にしています。それと、ライブを楽しんでもらいたいので、踊れるパートやシンガロングパートは意図して作るようにしています。

塩入 今Reiくんが言った、「作ったときの匂いや景色が思い浮かぶように」というのはすごくわかります。私たちも今のところ、年に1枚のペースで作品を作ってるんですけど、どれだけ積み重ねていけるかということを大切にしているんです。振り返ったときに、“すべての作品にそのときの自分が全力で向き合って作れた”という歴史が欲しいなと思っていて。だから曲ごとに1つひとつ思い出があるっていうのは必要だし、その気持ちを持って曲を作り続けていきたいなと思っています。

──聴く側も「あのときよくこの曲聴いていたな」と思い出したりしますもんね。FINLANDSは具体的な情景や心情を描写して、Newspeakは対照的に具体的な描写をしないことで、それぞれがリスナーに情景を思い浮かばせるという、正反対のアプローチの方法なんですね。

Rei 僕はストレートな歌詞を書けないぶん、音でカバーすると言うか。音で雰囲気や空間を作ってるんですよね。

塩入 私は逆。音で表現ができないから歌詞でカバーしてる。Newspeakは曲が始まった瞬間、その曲で描かれてる情景は自分が経験したことないことのはずなのに、自分の思い出の中の景色に当てはまる感覚になるんですよね。だからすごいなと思います。

Rei うれしいです。FINLANDSはゴリゴリのロックじゃないですか? だから余計にえぐられるんですよね。「ごめんごめん、もうしません!」みたいな(笑)。そのエナジーがすごい。

JAMESONのイメージを新曲に

──お二人は今回のキャンペーンの話が来たとき、どう思いました?

Rei うれしかったですね。JAMESONはバーに行ったらいつも飲むお酒なので。あと、JAMESONってアイルランド発祥のお酒ですよね。僕、リバプールに住んでたことがあって、アイルランドはリバプールから1時間くらいで行けちゃうので、親近感もあります。

塩入 カッコいい!

Rei これは今日絶対に言おうと思って(笑)。 あとはうちのベース(Yohey)がJAMESON大好きなんですよ。だから彼もめちゃくちゃ喜んでましたね。

──塩入さんはどうですか?

塩入冬湖(FINLANDS)

塩入 私は去年くらいからお酒を飲むようになったんです。まだウイスキーは飲んだことがなかったんですけど、祖父がウイスキー好きで。私が子供の頃、夜になると祖父がウイスキーグラスでウイスキーを飲んでいる姿をよく見ていて、「大人なお酒だ」って思うと同時に子供ながらに一番身近なお酒でもあったんです。だからお話をいただいたときはうれしかったですね。

──今回のキャンペーンのために4組とも新曲を作ったんですよね。JAMESONサイドからテーマとして提示されたのはブランドビジョンである「Third Way(他の違うやり方)」の精神や、今回発売する日本限定ボトルのコンセプト「家族、兄弟、友人との絆」、JAMESON同様アイルランドを起源とする「ハロウィン」と伺いました。どのような楽曲になりましたか?

塩入 先ほど言ったように、ウイスキーは大人のお酒という印象があって。その“大人”という部分に焦点を当てて、若くはないけど、すごく歳を取ってるわけでもないという微妙な年齢で抱く感情を歌っています。

──塩入さんの中でのウイスキー像を曲に落とし込んでいっている?

塩入 そうです。あとウイスキーには「強い」というイメージがあるんです。アルコール度数ということだけではなくて、お酒としての人気が根強いじゃないですか。絶対になくならない。そういう強さも表現できればと思って作りました。

──Newspeakはどんな曲に?

Rei 僕はお酒を飲むと最初はハッピーで楽しいんですけど、途中からちょっと疲れてきて……でもまた次の週末には飲みたくなる。その楽しさや、結局また戻ってきたくなる、というのが恋愛と同じなんじゃないかと思って。

塩入 おー!

Rei 最初は絶対ハッピーじゃん?

塩入 最初はね(笑)。

Rei そう最初は(笑)。で、別れて「女なんてもういい」と思うけど、結局気付いたらまた「誰かと付き合いてえ」ってなる。そのイメージを描きました。

塩入 超聴きたくなりますね。

違う飲み方で楽しんで聴ける2曲

──サウンドはどのような仕上がりに?

Rei(Newspeak)

Rei 僕らはかなりポップですね。1stシングル(2017年発表の「What We Wanted」)に近いかな。最近けっこうサウンドが重たくなってきてたので、軽めのポップチューンにしました。

──お酒を飲んで踊れそうですね。

Rei そうですね。基本的には楽しい曲なので踊れるようには作りました。

──FINLANDSはどうですか?

塩入 暗いです、いつも通り。

Rei ははは(笑)。

塩入 でも今までとは少し違うものになっているんじゃないかなと思って。と言うのも、お酒を飲んだときって、自分が思っていなかったことをつい口にしてしまうことってあるじゃないですか。そのイメージで、今回の曲作りでは、今までだったら私が却下していたことだったり、今までやりたくてもやれなかったことに挑戦してみてほしいとメンバーに言ったんです。

Rei おお! 聴いてみたい。

塩入 ありがとうございます。

──Newspeakの楽曲はウイスキーを飲んで楽しく踊りながら聴いて、FINLANDSのほうは夜にバーや家で1人でしっぽり飲みながら聴くのが合いそうですね。

塩入 確かに!

Rei 違う飲み方で楽しんでもらえたら。

好きなウイスキーの飲み方は

──ちなみにウイスキーはどんな場面で飲むことが多いですか?

塩入冬湖(FINLANDS)とRei(Newspeak)の対談の様子。

Rei 僕はバーですかね。あとはたまにもらうことがあって、もらったものは眠れない日に家で飲みます。

塩入 ああ、ウイスキーって眠れないときに飲むイメージあります。あと自分では何かで割って飲むことが多いんですけど、ウイスキーってロックで飲むイメージがあります。

──おじいさんの影響で?

塩入 そうです。チョコレートを食べながらロックでウイスキーを飲んでるみたいなイメージがあって。いつか自分もそういうふうに飲めたらいいなと思います。グラスを回して香りを楽しんだりしたい。あれできたらカッコいいですよね。

Rei あの雰囲気はなかなか出せないですよね。

ジェムソン ジャパン リミテッド 2018

──ちなみにReiさんは普段、ロックで?

Rei いや……ソーダで割るのが好きです(笑)。

──ちなみに今日はお二人にJAMESONを使った人気カクテルとして「ジェムソン ジンジャー&ライム」を飲んでいただいています。

塩入 めちゃくちゃおいしいです。

Rei 飲みやすいですね。

塩入 私普段そんなにウイスキーを飲まなかったんですけど、これはめちゃくちゃおいしくて、普段も飲みたくなります。

異色メンツによるシークレットライブ

──10月26日には招待制のシークレットライブが行われます。当日はお二組のほかHAPPY、AAAMYYY、Tempalayが出演します。

塩入 すごく異色なメンツで面白いですよね。

Rei ね。だいぶ多種多様。

塩入 でもだいたい同い年で。同世代のバンドがこんなに集まることってないので楽しみですね。

──その中でご自身たちはどのようなライブをしたいですか?

Rei 僕らはお酒飲んで楽しくなって踊って、でも最終的にはエモくもなるみたいなライブがしたいですね。

塩入 このメンツの中で私たちにあるものはなんだろうって考えたら、妬みとか恨み、悪口を堂々と歌うっていうことだと思うんです。“礼儀正しく悪口を言う”みたいな。私たちのよさはそこだと思うので、まあ人としては悪いところなんですけど(笑)、そこをきちんと提示できるようなライブができればと思います。

Rei 5組共ジャンルは違うんだけど、お酒を飲んでライブを観たらどのバンドも絶対に気持ちいいし、感情移入できるし、エモくなれるバンドだと思う。絶対に来て後悔することないと思うので、一緒に楽しみましょう!

塩入 Reiくんが言った通り、こんなにジャンルの違うバンドが集まることってあんまりないと思うので、お酒を飲みながら最初から最後まで観てもらって、聴いたことなかったバンドのことを好きになったり、ライブに来る前と帰るときで何か少しでも違うことがあったら素敵だなと思います。

Rei そうだね。

塩入 あと、当日はキャンペーンの新曲をみんな演奏すると思うんですけど、同じテーマで1曲だけを提出するっていうのはそれぞれ一球入魂。そういう点でもそれぞれのバンドの持ち味を楽しんでもらえたらと思います。

左から塩入冬湖(FINLANDS)、Rei(Newspeak)。

撮影協力店舗

COINS BAR 東京都渋谷区宇田川町36-2 ノア渋谷ビルB1
03-3463-3039

同店では、「JAMESON HALLOWEEN FES」の一環で行われるDJイベント「JAMESON DJ BARREL NIGHT」を9月28日(金)に開催。詳しくはキャンペーンWebサイトをチェック。