一瞬しかないは全然“やらかく”ない？

──一瞬しかないは端的にどういうグループなんでしょうか？

晴後（はれのち）すずめ　“だれかの「心のやらかい場所」に”をテーマに活動してるグループです……というコンセプトはあるんですけど、あまりみんな意識してないかもです（笑）。

銀海（ぎんか）　みんなあんまりやらかくないかも（笑）。ガチガチのゴッチゴチなので。

──（笑）。せっかくなのでグループの「やらかい」ところを挙げていきませんか？

銀海　声はいいって言われます。声がキュートで優しいメンバーが多いので。だけど飲酒メンバーがいたり、ごっちゃごちゃなんですよ。

仆破（ふわ）フリル　私と銀海さんが飲酒メンバーです（笑）。

──自己申告ありがとうございます。曲を聴いた勝手なイメージで、ほんわかした雰囲気のグループなのかと思ってました。

晴後　ほんわかというか自由です。ライブのMCで必ず小ネタが入るんです。それぞれ全然違うことを言ったり、会場を凍らせてしまうことをよくしています（3人が銀海を見る）。

銀海　なんでみんな、にゃーのことを見るの？（笑）

仆破　銀海さんは一人称がにゃーなんですよ。

銀海　ハイ、にゃーでやらせてもらってます。

──話の脈絡が全然ないです（笑）。にゃーと言えば、猫つながりで衣装の配色がドラえもんっぽいですね。意図的なものがあるんですか？

晴後　いえ、まったく。3年間衣装が変わってなくて、この間やっと新衣装になったんです。でも、そのときからファンの方には「えもん、えもん」と言われてます（笑）。

仆破　自分たちで衣装の色を選ばせてもらって、そのときはかわいい配色だと思っていたんです。でも、いざ衣装が届いたら「おや？」って自分たちでも思いました（笑）。

晴後　好きな衣装ですけど、自分でも首に鈴をつけられそうって思っちゃいますね（笑）。

──狙ったわけじゃなかったと。では、一瞬しかないの楽曲の雰囲気について聞いていきましょう。

仆破　バキバキに踊る曲よりも、ゆったりした曲調が多いです。自分たちも気に入ってますし、大切に歌いたい気持ちがあるので、1曲1曲皆さんに響いてくれたらいいなと思ってます。

銀海　温泉とかクリスマスとか、曲ごとにテーマはありますね。

仆破　なので、頭の中で映像が浮かびやすいです。

喫茶（きっさ）めい　そういうところから好きになってもらいやすいと思います。

──すっと日常に入り込みやすい音楽という印象があります。

晴後　確かに。そういう意味では、やらかいのかもしれない！

銀海　おー、キタキタキタ！ もっと見つけていこう、うちらのやらかいとこを！

一瞬しかないのライブは交互浴

仆破　温泉の曲は「恋する温泉ガール」というオリジナルと、「さよならするのはつらいけど」（「いい湯だな」の替え歌で『ドリフ大爆笑』のエンディングテーマ）というドリフターズさんのカバーの2曲があるんです。私たち、特に温泉にゆかりがあるわけではないんですが、どんどん温泉に寄ってきてます（笑）。

晴後　でも温泉は好きですね。

仆破　私、銭湯の会員証持ってます。

銀海　前に、温泉ではなく銭湯でライブをしたことはあります。

──いいですね。温泉とはまた違いますが、今はサウナ人気も高いですし。

晴後　私、サウナも好きです！

仆破　ととのったりしますか？

晴後　私はととのうよりも、限界までウーッて耐えてるほうが好きです。種目みたいに、もっと熱く！みたいな（笑）。水風呂はあんまり好きじゃないです。

喫茶　私は交互浴が好きです。私、勝手に自分たちのライブが交互浴みたいだなって思ってるんです。MCと曲にすごい温度差があるので。

──このインタビュー自体、音楽とのギャップの交互浴感ありますよ（笑）。

晴後　アハハハ。皆さんよく驚かれますね。

仆破　しかも話が止まらなくて。この間はトークが長すぎてライブが30分押してしまったんです。

晴後　特典会が半分になってしまいました。

仆破　ちょっとした大事件でした（笑）。

──それは大人に怒られますね（笑）。

晴後　つい話し込んでしまって。

仆破　でも、おしゃべりは楽しいです。そうそう、私たち今初めて、みんなで同じアニメにハマってるんです。

晴後　みんな「SPY×FAMILY」が好きなんです。みんなアニメ好きですが、それぞれ全然違うものを観てたので、初めて共通のアニメの話題ができて感動しています。

──基本、好きなものの系統が違うということですか？

晴後　そうなんです。私はこの4人の中で最後に入ったメンバーなんですが、最初からみんな色が違うなって思いました。でも、それがめちゃいいなと思うんです。全員が全然違う色を持ってるから、このグループをいい意味でガチゴチにしてるのかなって。

加入3カ月でリーダーに

──晴後さんは昨年1月に加入されましたが、その頃のグループの印象を聞かせてください。

晴後　初めてみんなに挨拶をしたのが、一瞬しかないと吉田豪さんのトークイベントのときだったんです。みんなすごいことを話していて「大丈夫かな？ 私ここでやっていけるかな？」って思いました（笑）。

一同　アハハハ（笑）。

晴後　そのあと私の初舞台が、銭湯のイベントだったんです。お風呂場のエコーがすごい初ライブでした（笑）。みんなの印象は、本当バラバラだなって思いましたね。で、活動を始めて3カ月でリーダーになったんです。

──いきなりリーダーに（笑）。なぜですか？

晴後　プロデューサーさんから「このグループには今までリーダー制度がなかったけど、やれるんじゃない？」って言われて。でも私へっぽこで、今はみんなに助けられてます。へっぽこリーダーなんです（3人は無言）。

銀海　……ちょっと、みんな否定してあげようよ（笑）。

──リーダーへのフォローがないですね（笑）。

晴後　ちょっと来るかなって思ってました（笑）。

仆破　晴後は忘れものがすごく多いんです。この間もケータイ忘れたり。

喫茶　メロンパンをぶちまけたり。

晴後　あー……ホントに落とし物やら失くし物やら忘れ物が多いんですよー。最初はたまたまかな？と思ってたけど、もう言い逃れできないです。

仆破　最近は「ケータイ持った？ お財布持った？」ってみんなが気遣うようになりました（笑）。

──そんなリーダーのいいところは？

銀海　お金の管理をしてくれます。3人はできないんです。

晴後　現場で必要なものの買い足しとか管理をしてます。

──総務の仕事みたいなことはしっかりできると（笑）。お話を聞いてると、皆さんチームワークはよさそうですね。

晴後　いいと思います。

銀海　でも最近ですよ。よくなってきたのは。

──前はどうだったんですか？

銀海　ダメでした。それぞれがそれぞれのことをやる感じだったんです。

晴後　メンバーの会話が少なくて、全然コミュニケーションが取れてなかったんです。それでスタッフさんが会議室を押さえて、しばらく定期的にコミュニケーションの練習をしたんです。ウンチのマスコットを回して、持ってる人が意見を述べるっていうのを何時間かやってました。

──会社の研修みたいなことをしたと。

晴後　ですけど、今はめちゃめちゃしゃべってますね。金色のウンチくんのおかげです（笑）。

銀海　今はいらんことまでいっぱいしゃべってます。