ももいろクローバー「入口のない出口」

2008年5月17日、スターダストプロモーション所属のアイドルグループ「ももいろクローバー」が誕生した。新人女優育成の場としてスタートしたももクロだったが、路上での地道なライブを重ねるうちに、アイドルとしての活動は本格化。幾度かのメンバーチェンジを経て、2009年7月には百田夏菜子、早見あかり、佐々木彩夏、玉井詩織、高城れに、有安杏果の6人グループとなった。彼女たちはインディーズで2枚のシングルを発表し、2010年5月には「行くぜっ！怪盗少女」でメジャーデビュー。その存在はアイドルファンの間でじわじわと浸透し、群雄割拠の“アイドル戦国時代”における台風の目となった。そして2011年4月10日、メンバー早見あかりの脱退を経てももいろクローバーは「ももいろクローバーZ」へと生まれ変わった。その後の活躍は多くのファンの知る通りだ。

結成からメジャーデビューまで丸2年、彼女たちはシングル「ももいろパンチ」「未来へススメ！」のみならず多数のオリジナルソングとカバー曲を携えライブを行っていた。しかし当時のレパートリーの中には音源化されていないものも多く、それらの楽曲は一部の映像やライブでしか楽しむことができなかった。初期楽曲集「入口のない出口」は、それらの未発表音源や現在入手困難なレア楽曲をまとめたもの。ライブのクライマックスで歌われる定番曲「あの空へ向かって」も6人バージョンと5人の“Z”バージョンの2種類が収められており、どちらも新たなミックスが施されている。同じくライブ定番カバー「ツヨクツヨク」も、今年4月の埼玉・さいたまスーパーアリーナ公演「ももいろクローバーZ 春の一大事 2013 西武ドーム大会～星を継ぐもも vol.1 Peach for the Stars～」でmihimaru GT本人のお墨付きを受け、ついに音源化の運びとなった。