“限界がない”グループ、INFINITE

──今回がナタリー初登場なので、自己紹介をお願いします。

ソンギュ　僕はリーダーのソンギュと言います。INFINITEは2011年にデビューした7人組のグループです。

──それぞれの担当を教えてください。

ウヒョン　僕とソンギュさん、ソンヨル、エル、ソンジョンがボーカルを担当してます。

ホヤ　で、僕とドンウさんがラップです。

エル　あ、僕と末っ子のソンジョンは“永遠のボーイフレンド”担当でもあるんだよね（笑）。

──グループ名の由来はなんですか？

ソンギュ　“限界がない”という意味の英単語・INFINITEです。音楽、パフォーマンス、すべてにおいて限界のない姿を見せていくという意味が込められています。

ホヤ　名前にふさわしい姿をファンの皆さんに見せられるよう常に努力しています。

──とはいえ皆さんは世界中を飛び回るジェットセッターで、日々分刻みのスケジュールをこなしています。体力面や精神面で限界を感じることはないんですか？

ソンギュ　もちろん疲れたと思うことはありますが、限界を感じたことは1回もないですね。

ソンヨル　僕らが歩む道はまだまだ長いから、こんなところで限界を感じている場合じゃない（笑）。

ソンギュ　ですね。僕らは5月に「SEASON2」という2ndアルバムを韓国でリリースしたんですが、タイトルには“常に限界なく、新たな気持ちで”という思いが込められています。このまま“SEASON10”くらいまで行きたいですね（笑）。

日本語のほうがラップしやすい

──今回のシングル「Last Romeo ～君がいればいい～」はどんな曲ですか？

ソンギュ　ファンキーなポップチューンに仕上がったと思います。一番初め、レコーディング前に作家さんから曲を聴かせてもらったときの印象とはだいぶ違うものになりましたね。

──最初はどう感じたんですか？

ソンギュ　どう、というか……。あまり覚えてないんですよ。印象に残らない感じ（笑）。

──ええっ!?

ソンギュ　あはは（笑）。僕らが最初に聴いたのはデモ段階ということもあると思うんですが、今のバージョンとはかなりアレンジが違ってて。そのせいか最初に聴いたときの印象がない……。

ソンジョン　でもレコーディングを進めていく中でアレンジが変わっていくと、曲に対するイメージも僕らの中でどんどん膨らんでいきました。

──「Last Romeo」は韓国でもリリースされています。この曲は現在の韓国の音楽シーンを席巻しているアメリカンなエレクトリックサウンドとは一線を画す内容ですよね。初期INFINITEを思わせるロックっぽさもあって。

ホヤ　そうですね。この曲の特徴は1980年代のロックを思わせるノスタルジックなメロディです。今の韓国の音楽シーンはエレクトロニックやヒップホップなどが主流になっているので、その中だと「Last Romeo」はちょっと異質なものかもしれませんね。

エル　韓国でも日本でも僕ららしさを見せていきたいです。あと個人的にはホヤさんとドンウさんのラップにも注目してほしいです。2人のラップが入ってこの曲の雰囲気がかなり変わったから。

──母国語ではない日本語でラップするのは大変じゃないですか？

ドンウ　実はラップの難しさという点においては、日本語でも韓国語でもそんなに差がないんです。むしろ日本語のほうがやりやすいくらいで（笑）。

──ラップするのって母国語でも難しいものだと思いますけど。

ドンウ　確かに（笑）。でも日本語版は作詞家さんがラップしやすく作ってくれているので、ちょっと余裕があるんです。ありがたいことに。

ホヤ　韓国語にはパッチムという子音があって、それで終わる言葉がたくさんあるんです。だからラップする場合、ほとんどの言葉が母音で終わる日本語のほうが韻を踏みやすくて。スキルの面でも日本語のほうがいろいろ工夫できますね。