ナタリー PowerPush - indigo7
謎のパフォーマーを擁する 個性派バンドついにデビュー
素敵な人には声をかけるタイプ
──では、カップリング曲についても聞かせてください。「7min.」は、主人公の気持ちの変化を時間の経過で表した歌詞が面白いですね。
キタダイ 誰にでもあると思うけど、街中で素敵な人に目がいったり、隣のクラスのカッコいい人に憧れるとか、そういう一場面を切り取れたらなって思って書いたんです。
──「今やるべきことはやるべきだ」っていう印象的なフレーズもあって。
キタダイ それはそうですよ。そういう素敵な人と出会ったときに、僕は声かけるタイプなんです(笑)。まあ、フラれても後悔するよりはいいなって。中には声かけない人もいるみたいだけど。
KENT 僕は声かけないですよ。怖いですよ(笑)。
庄司 僕も無理ですね(笑)。
宮路 いや、僕は声かけますね。
朝倉 声かけます(笑)。
キタダイ indigo7は3対2で分かれます(笑)。といっても、急に街中ですれ違って「飲みいかない?」とかじゃなくて、きれいな店員さんとちょっと話す程度ですよ(笑)。
KENT それでもすごいよ。
庄司 ねえ。今聞いてビックリした(笑)。
──人それぞれいろいろなタイプがいるってことですね(笑)。サウンド面では、エレクトロニックな音作りで、「on your way」とのカラーが違うのが面白いです。
キタダイ 単にカラーを変えようとしたんじゃなく、曲にあった音を自然と出したいっていう思いからなんですよ。ひとつのカラーでやるより、いろんなスタイルでやっていきたいと思ってます。
音楽を聴く人にとって近い存在でい続けたい
──あと、シングルにはCUBISMO GRAFICOこと松田岳二さんが手がけた「on your way」のリミックスも収録されてますね。
キタダイ いろんなイベントでチャーベさん(松田)のDJを聴いたり、音源でもいい意味で不思議なリミックスをされる人だなと思っていて、ぜひお願いしたいと思ったんです。自分の曲を人にリミックスしてもらったのは初めてだったので、新鮮でした。
──跳ねたビートでピアノが入り、また違った雰囲気になりましたね。
キタダイ チャーベさんなら、多分歌を活かしてくれると思って歌を録り直した素材を送ったんです。すごくいい感じのリミックスにしていただけてうれしかったですね。
──デビューシングルができあがって、今どんな気持ちですか?
キタダイ 「on your way」のアレンジって、14~5回パターンを変えてやっと完成したんです。なので、素直にうれしいですね。
宮路 間口の広い作品ができたと思ってます。今後、もっと広げていけるなって期待感が自分の中に生まれてますね。
朝倉 人って誰でも悩みごとがひとつやふたつあって、そうやって生きてる中で、「on your way」を皆さんに届けられるのがうれしくて。老若男女問わず共感できる作品だと思うので、1人でも多くの人に聴いてほしいですね。
庄司 自分たちでも待ちわびてできたものだし、感慨深いです。ただ、曲という我が子を独り占めしたいけど、みんなに聴いてほしいって複雑な思いが今あります(笑)。
KENT 僕も今の話わかるなあ(笑)。でも、この曲ができて単純にすごくうれしいですよ。あとジャケットがすごく好きなんです。黄色ってあまり見ないし、靴に花がバーッとなってるジャケがCD屋さんに並ぶのが楽しみだし、それを見にいきたいです(笑)。
──では、indigo7がこれから目指す目標を聞かせてください。
キタダイ ほんと、子供から年配の方まで聴いていただける楽曲を作っていきたいんです。あとは、音楽を聴く人にとって近い存在でい続けたいですね。大きな野望を挙げてったら切りがないですが(笑)、デカい会場でもやりたいし、海外でもやりたいし。あ、ロンドンに“インディゴ7”ってライブハウスみたいな場所があるのを、この間知ったんですよ。いつかそこでやりたいですね。
indigo7(いんでぃごせぶん)
キタダイユウジ(Vo, G)、KENT(Vo, Per, Syn)、宮路ヤスアキ(G)、庄司大輔(B)、朝倉琢也(Dr)からなる5人組ロックバンド。バンド名の由来は、虹の7つ目の色がインディゴ(藍色)であることから。UKロックとJ-POPを融合させた独自のサウンドとキャッチーなメロディが特徴。2011年8月に1stシングル「on your way」をリリース。