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report ユーキ(超特急)meets ワイアレスイヤフォン

超特急の中で数々の“天然伝説”を持つ「ドジっ子担当」ながら、機械にはめっぽう強いグループのダンスリーダー・ユーキ。彼は普段から5つのヘッドフォン / イヤフォンを使い分けているという。今回そんなユーキには、SONYのワイアレスイヤフォン hear. in Wireless MDR-EX750BTをBluetooth接続によるワイアレス環境で試してもらった。

試聴音源は彼のiPodに入っている楽曲。ユーキはクレイグ・デイヴィッド「Fill Me In」やタイガ「Faded ft. Lil Wayne」、Happiness「Holiday」など数曲をピックアップし、体を動かしながら音をチェックしていく。ワイアレスイヤフォンは使い慣れているという彼が感じた音の印象は。

取材・文 / 三橋あずみ 撮影 / 佐藤類

SONY MDR-EX750BT

SONY MDR-EX750BT

しっかりと聴き取れると、新しい発見もたくさんできる

──まずはこのMDR-EX750BTを使ってみての感想から聞かせてください。

音や歌詞がクリアに聞こえました。今、色々なジャンルの曲をざっと聴いてみたんですが、まず高音がキレイだなって感じたんです。そのぶん「低音はどうだろう?」って思ったけど、低音もしっかりしていました。音の幅が広くて、すごく臨場感があった。Bluetoothでそういうふうに感じられるイヤフォンって、まだなかなかないんですよね。

──そうなんですね。

でもダンサーにとってワイアレスイヤフォンって、すごく画期的なものなんですよ。音を聴きながら踊りたいように踊れるから。それに、スピーカーで聴く音と耳元で聴く音って、同じ曲でもけっこう差がある。MDR-EX750BTは普段は聞こえないような音までしっかりと聴き取れるので「踊るならこのパートの音を拾おう」とか、新しい発見もたくさんできると思う。音楽を聴いていると「今この瞬間、こうやって踊りたい!」って、振り付けが“降りて”きたりするんです。その瞬間に好きなように体を動かせるっていうのは本当にありがたいですね。

──振りが降りてくることがあるんですね。

僕はまだまだ未熟者ですけど、音楽を聴きながら歩いていて「この動きいいんじゃない?」って思い付いたりします。ダンス向きじゃないような曲を聴いて「この曲で踊ったらこんな感じかな?」って考えるのも楽しいんですよ。このイヤフォンだったらイメージの幅も広がりそう。

真剣な表情でSONY MDR-EX750BTのサウンドをチェックするユーキ。

真剣な表情でSONY MDR-EX750BTのサウンドをチェックするユーキ。

音のよし悪しで自分の世界が変わる

──ユーキさんはいろんな種類のイヤフォンを持っていると聞きました。

はい。今は5つ使っています。BEATS BY DREのヘッドフォンとワイアレスイヤフォン、ほかにはコード付きのものとONKYOのものと、あとは奮発して買ったSHUREのイヤフォンと……。

──かなり好きなんですね。

そう、好きなんです。家電屋さんのイヤフォンのコーナーだけで3、4時間は平気でつぶせちゃう。デザインや音の特徴を事前に調べて、家電屋さんに行ったら実際に試聴してみて……優柔不断ですごい迷うんですけど(笑)、いいイヤフォンを探すのはとても楽しいです。僕、音のよし悪しで自分の世界が変わるってホントに思っているんです。例えば臨場感のある音を聴いていると、目をつむるだけでライブの光景を思い出せたりするし……とにかくすごく想像が膨らんでハッピーになれる!

──5つはどのように使い分けているんですか?

踊るときやジムで運動するときはワイアレス。移動中やリラックスしたいときはケーブル付きのものを使っています。Bluetoothだとレイテンシー(音の遅延)が少しあるものもあるから、音ゲーをやるときもケーブル付きですね。

SONY MDR-EX750BTを装着してダンスをするユーキ。

SONY MDR-EX750BTを装着してダンスをするユーキ。

音楽に心を支えられてる

──ユーキさんが試し聴きで選んでいた楽曲、すごくバラエティ豊かでしたね。

R&B、ヒップホップ、アニソンとか……好きでいろいろな曲を聴いているだけなんですけど、ライブの構成を考えるときに「そういえばこの曲を聴いていたときにあんなアイデア思い付いたな」って思い出したりすることがけっこうあるので、意外と大事なことだなって思うんです。なんでも好きでやるのが一番ですよね。最近はアニソンにどっぷりです。「Re:ゼロから始める異世界生活」のエンディング曲で声優の高橋李依さんが歌っている「Stay Alive」がめちゃくちゃよくて、それを鬼リピートしてます。僕、“浸る系”の曲が大好きなんです。移動中とかもイヤフォンして、1人で悲しい曲を聴いたりして。

──それはメンバーと一緒のときでも?

はい、浸ってます(笑)。今の時期だとアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」で使われていた「secret base ~君がくれたもの~ (10 years after Ver.)」がいいですね。そう、この間ライブ終わりに新幹線で岩手から帰っているときに「夏も終わりだなあ」って外の景色を見ながらこの曲を流したら、涙が出てきちゃって。「最高の思い出を……」とか言いながら1人で泣く、みたいな(笑)。本当に、自分は音楽に心を支えられてるなあと思います。

ユーキ

ユーキ

──そういった好きな音楽って、メンバー間で共有したりするんですか?

しますします! でもみんな僕の好きな曲にあんまり反応してくれないんですよ。アニソンはリョウガとユースケだって好きなハズなのに、リアクションが薄いし(笑)。R&Bとかだと、タクヤとフィーリングが合いますね。タクヤはとにかく悲しい曲が大好き。あとはコーイチがすごくヒップホップに詳しくて、歴史もよく知ってるんです。コーイチは「ユーキ、この曲好きそうやん」とか言って教えてくれるんで「ありがたいなあ」と思いつつ聴いてます。

──ユーキさんはメンバーにお薦めされたものは素直に受け入れるんですね。

教えてもらったらCD屋さんに行って試聴したりもします。K-POPだったらカイ、ボカロ曲だったらユースケ、懐かしい曲だったらタカシ……っていうようにそれぞれの好きなジャンルがホントにバラバラなんで、それぞれの好きな曲を教えてもらってメモして、とりあえず聴いてみてます。

──ではユーキさんが今後「こんなジャンルの音楽で踊ってみたい」と思うものはありますか?

ピアノとギター、歌だけ、みたいなシンプルな構成のすごく悲しい曲とか、踊ってみたいと思いますね。ビートじゃなくて歌やピアノの音で踊るような。僕、ピアノの音がすごく好きなので。自分の技量……表現力がすごく必要だと思うんですけど、そういう曲もめちゃくちゃ好きです。思いっきり曲の世界に入り込んで、踊ってみたいなと思います。超特急7人で踊りたい曲となると違うけど、個人的にはめちゃくちゃ切ない曲で踊ってみたいですね。

プロフィール

ユーキ(超特急)

7人組メインダンサー&バックボーカルグループ・超特急の5号車でドジっ子担当。徳島県出身。数々の天然エピソードを持つが、パフォ―マンスにおいては身体能力の高さを生かしたキレのあるダンスが持ち味。アクロバットも得意だ。超特急のダンスリーダーを務めており、2016年7月に「EBiDAN THE LIVE 2016」で披露された超特急とSUPER★DRAGONのコラボユニット・超☆龍☆特急GTの楽曲「Lie & Love」では振付を担当した。超特急は10月26日に2ndアルバム「Dramatic Seven」をリリースする。

超特急「Yell」
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2016年12月21日更新