ICEx「Retro Toy Pop」特集|“レトロトイポップ”が詰まったメジャー1stアルバム (2/2)

頼り頼られ、深まる信頼関係

──志賀さんは最年長ということもあり、「どんどん頼り甲斐が出てきた」と言われていました。

阿久根 以前よりさらに、話し合いのときに先陣を切ってまとめてくれるようになりました。「何か困ったことがあったら俺が率先してやるから」と言って実際に行動に出てくれるので頼りになります。

志賀 結成当初はそれぞれが自主的にやっていけばいいかなと思っていたんですが、最年長ですしがんばってみようと思いました。もともと人に注意することはあんまり得意じゃなかったんですけど、あるとき温世に「そのほうがグループのためになるよ」と言われてから少しずつやるようになりました。メンバーが僕の言ったことをちゃんと受け入れてくれるのでやりやすいですね。

志賀李玖

志賀李玖

山本龍人

山本龍人

阿久根 りっくんに信用があるからこそ、付いて行きたくなります。先頭に立ってしっかりといろいろなことをやっているりっくんが発言するからこそ、チームの士気が上がるんじゃないかと思います。

山本 普段穏やかな雰囲気のりっくんが言ってくれると響くものがあります。普段の行動から僕たちを引き締めてくれるので、「自分たちもがんばらないと」と思いますし、尊敬してます。

──一方、最年少の竹野さんは「ダンスの成長が著しい」と言われていました。

八神 竹野はもともとダンスが上手なんですが、自分だけで完結するのではなく、周りの人に立ち位置とかも含めて教えてくれるんです。最年少ではあるけれど、グループに貢献したいという意識が表に出てくるようになったと思います。

竹野 自分では意識してないんですよね。

志賀 謙虚だよな。

山本八神 うん、謙虚。

阿久根 竹野も含めて昔からダンスをやっていたメンバーが多くて、教え合えるのはいいよね。「自分が引っ張っていくぞ」という気持ちもあるけど、みんなと同じ目線に立っている感覚もあって。最近の世梛は何かアドバイスや意見をしたら謙虚な姿勢で聞いてくれるので、柔軟になったと思います。

竹野世梛

竹野世梛

阿久根温世

阿久根温世

竹野 謙虚にがんばります。母親から「謙虚でいなさい」と昔から言われているので大事にしている部分です。

八神 最近になって謙虚って言葉を頻繁に出すようになったんです(笑)。彼の中で何かきっかけがあったのかなって。

竹野 わかんないですけど(笑)、謙虚にがんばります!

──筒井さんは「オンとオフがはっきりしていて切り替えがうまい」と。

阿久根 とっしーはオンでもふざけるようになったので、さらにメンバーと打ち解けてきていい意味でオンとオフの境目がなくなってきた気がする。例えばレッスン中に疲れているときとか笑顔でふざけてくれるので楽になるところはありますね。

筒井 特に意識はしてないですが、自分としては引き続きオンとオフは切り替えているつもりです。ふざけはするけどやるときはやる。

筒井俊旭

筒井俊旭

八神遼介

八神遼介

山本 早朝でもとっしーだけめっちゃテンション高いです。

中村 約1年前の合宿期間のときはとっしーが疲れてスイッチが入っていないこともあったんですが、最近は楽屋にメンバーしかいないときもオンのときと同じようなテンションなので、スイッチがどっか行っちゃったのかなって(笑)。

阿久根 殻を破ってありのままのとっしーとして僕たちに接してくれるようになった気がしますね。

筒井 すごい美化してくれてる(笑)。ありがたいことに忙しくさせてもらっていて、テンションを高くしているほうがやりやすいんですよね。自然と変なスイッチが入っちゃっているのかもしれないです。言ってくれたら直すよ。

八神 直さなくていいよ。俺らが合わせるから。

筒井 めっちゃ気遣われてるやん(笑)。みんながいいならそれでいいけど。

一同 いいよいいよ。

筒井 ありがたいですね。アットホームなグループだ(笑)。

左から筒井俊旭、阿久根温世、千田波空斗、八神遼介。

左から筒井俊旭、阿久根温世、千田波空斗、八神遼介。

いろいろなことを乗り越えてきたからこその団結力

──中村さんは「頑固で強い意志を持ってICExを引っ張っていってくれる」と言われていました。

阿久根 旺ちゃんはここ数カ月でめっちゃ変わりました。

中村 僕も李玖と同じ最年長で、しかも芸歴が一番長いので、みんなを引っ張っていかなきゃいけないと思って、結成当初はその気持ちが空回りしちゃってたところがあると思います。

左から竹野世梛、中村旺太郎、山本龍人、志賀李玖。

左から竹野世梛、中村旺太郎、山本龍人、志賀李玖。

阿久根 ほかのメンバーもダンスが上達してしっかり意見を言えるようになってきたからこそ、旺ちゃん自身も変わったんだと思います。

山本 誰よりも責任感を持ってグループを引っ張ってくれていたところから、だんだん僕たちに頼ってくれるようになった。考え方も柔軟になって、よりグループ内での意見に広がりが生まれてきたので、旺ちゃんが変わってくれたことでグループとして大きく進化できたと思ってます。

中村 成長しました。もともと1人で考え込むところがあるんですが、みんなを頼るようになって楽になりました。昔はお風呂入っているときもICExのことばかり考えていたんですが、最近は何も考えずにお風呂に入るようになって、家がちゃんとリラックスできる空間になったんです。おかげで仕事にも余裕を持てるようになりました。実は事務所の先輩に相談して「みんなに頼ったほうがグループとしてよくなっていくよ」ということを教えてもらってからけっこう変わりましたね。

中村旺太郎

中村旺太郎

千田波空斗

千田波空斗

──千田さんはいつも元気なところや歌唱力について言及されていました。

千田 そう言ってもらった半年前と比べると、音楽に対する気持ちが以前よりも増した気がしています。最近ではいろんな曲のベースやドラムなどの音を意識して聴くようにしているので、そこはけっこう変わったことなんじゃないかなと思います。元気さについては変わりません!

志賀 今も変わらず、ライブが終わったあととかにメンバー1人ひとりの歌唱のニュアンスとかに対して細かく「ここを直したほうがいいよ」とコメントしてくれるのですごく助かりますね。グループの成長につながっていると思います。

千田 少しでもメンバーの力になりたいと思っていたのでうれしい。もっと自分の歌に自信を持って、ICExのみんなに「歌は任せろ!」と胸を張って言えるくらいになりたいですね。そのために、常日頃からベストな歌の練習方法を考えています。

──1stアルバムの制作を経て、ICExの今後についてはどんなことを考えていますか?

八神 アルバムを出すことは目標の1つでした。それを達成したことでまたいろいろな景色が見えてくると思うし、新しい課題も見つかると思うんです。結成から1年半かけて成長してきた僕たちならまたその壁も乗り越えていけると思っています。

──今のICExの一番の強みはなんだと思いますか?

八神 若くてフレッシュなところです。イベントに出て竹野が「15歳です」と自己紹介すると驚かれるんですよね。もちろんそれだけじゃなくて、さっきりっくんも言ってましたが、僕たちはよく話し合って、言いたいことがあったらお互いにちゃんと伝えることで問題を解決して次につなげてきたグループだと思っています。結成からいろいろなことを乗り越えてきたからこその団結力があると思うんですよね。薄っぺらい仲のよさではなく、心の奥にある思いが重なることで生まれる仲のよさも強みだと思います。

志賀 結成当初から1人ひとりが意見を言い合える環境を作れてきたと思います。ステップアップするには課題を話し合って解決していくことが大事だと思うので、これからもそういう環境作りを続けていきたいです。

ICEx
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ツアー情報

ICEx Second Concert Tour 2025 "ROUTE-8"

  • 2025年1月5日(日)東京都 LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)
    OPEN 17:00 / START 18:00
  • 2025年2月21日(金)大阪府 大阪国際交流センター 大ホール
    OPEN 18:00 / START 19:00
  • 2025年2月22日(土)大阪府 大阪国際交流センター 大ホール
    [第1部]OPEN 12:30 / START 13:30
    [第2部]OPEN 17:00 / START 18:00

プロフィール

ICEx(アイス)

EBiDANに所属するダンスボーカルユニット。メンバーは阿久根温世、志賀李玖、竹野世梛、千田波空斗、筒井俊旭、中村旺太郎、八神遼介、山本龍人の8人で、2023年3月31日に結成を発表した。グループのコンセプトは「全ての愛を愛す」。2023年8月に東京・ヒューリックホール東京で初のワンマンライブ「ICEx First concert "ICEx LOVEx YOU"」を開催し、シングル「CANDY」でビクターエンタテインメントよりメジャーデビューした。12月に2ndシングル「シブヤ 午後6時」、2024年5月に3rdシングル「ビリミ」をリリース。9月にはメジャー1stアルバム「Retro Toy Pop」を発表した。2025年1月から2月にかけてワンマンツアー「ICEx Second Concert Tour 2025 "ROUTE-8"」を行う。