みんなの案をぎゅっと寄せて、今の形になりました
──ICExというグループ名はいつ頃決まったんですか?
阿久根 2人が合流してメンバーが決まった日ではなかったよね。それは明確に覚えてる。グループになって、1週間くらい経った頃だと思います。
千田 グループ名が決まった日に、グループ紹介のポーズも決めたんですよ。
志賀 そう、自分たちで決めて。
山本 スタッフさんに「20分くらいで決めて」と言われたんですけど、結局めっちゃ時間かかりました(笑)。最初はアイスクリームをイメージしたポーズを考えていたんですけど「ちょっと違うな」となって、だんだんと四角い氷のポーズができあがって。みんなの案をぎゅっと寄せて、今の形になりました。
──グループ名についてはどう感じましたか?
志賀 僕はまず「カッコいいな」と思いました。響きもいいなって。ICExには「全ての愛を愛す」というグループのコンセプトに紐づいた意味がたくさん込められていて、それを聞いたときにすごく考えられてこのグループ名になったんだなとうれしさもありましたし……このグループ名を自分たちがもらえたことが、本当に幸せだなと思いました。
阿久根 これは僕が勝手に思っていたことなんですけど、漢字のグループ名になるのかな?と考えていました。僕らの先輩は超特急さん、原因は自分にある。さんと、漢字を含んだ個性的でインパクトのある名前なので、僕らもその流れになるのかなって。そうしたらICExというシンプルな名前だったので驚きました。でも「x」を付けたICExという表記にすごく深い意味が込められていて、カッコいいなと思いました。
竹野 僕もみんなと同じようにICExという響きがカッコいいと思いました。「x」には、自分たちとCOOLer(ICExファンの呼称)、ほかにもいろんなことを掛け合わせて化学反応を起こすという意味が込められているんです。そこに自分は感動しました。
観たことのない景色が広がっている
──8月5日に初ワンマン、16日にCDデビューが控えていますが、今はリリースイベントや先輩グループのライブのオープニングアクトなど、全国各地を飛び回って日々忙しく活動されていますね(取材は7月中旬に実施)。
志賀 本当にいろんなところに行かせてもらっているんですけど、研究生時代にできなかったようなことができるのがうれしくて、充実した毎日が送れているなあと思っています。
──それは具体的にどんなことですか?
志賀 例えばオープニングアクトも、研究生時代は研究生みんなで出る、という形だったので。ICExという1つのグループとして先輩のライブの前にパフォーマンスできるのがすごいなあと思っています。
──実際、やってみてどうですか?
筒井 刺激的ですね。
竹野 観たことのない景色が広がっているよね。
筒井 観に来られている方は僕たちのことを知らない方ももちろん多いんですけど、初めて観てくださる方もすごい盛り上がってくれたりとか……あと、それぞれのグループのファンの皆さんの個性の違いも感じられてすごく楽しいです。何より、オープニングアクトをやらせてもらうと先輩方のライブパフォーマンスを観ることができるんですけど、自分たちにとってはそれがすごく刺激的で、学ぶことがたくさんあって。学んだことを自分たちのイベントに生かしたりもできるので、本当にいい経験をさせてもらっているなと思います。
──どんなことが「勉強になるな」と思いますか?
八神 たくさんあるよね。
竹野 皆さん、盛り上げ方がすごく上手で。
阿久根 僕はDISH//さんのライブを観に行ったときのことが印象的なんですけど、北村匠海さんが話す言葉の1つひとつが刺さりすぎるというか……とにかく感動するんです。もちろん勉強にもなるんですけど、なんて言うんだろう……。
千田 心にくる?
阿久根 そう、心にくるし、物事の1つひとつに正解を出してくれるような感じがして。すごく心を動かされて、僕もこのような人になりたいなと思いました。
──ちなみにオープニングアクトとして出演するとき、EBiDANの先輩たちと交流はありますか?
山本 超特急のハルくんは一緒に研究生として活動していた期間があるので話します! でも、僕はハルくんを経由しないと、ほかの先輩には話しかけられないです(笑)。
──そうなんですね。ハルさんとは現場でどんな交流を?
山本 ハルくんは超特急のメンバーになっても、昔と変わらない感じで接してくれるんです。楽屋にも毎回来てくれて、「一緒に写真撮らなくていいの?」と聞いてくれたり(笑)、とにかくすごく話しやすいし優しくて。変わらないままでいてくれて、うれしいなって思います。
絆が強固になった合宿
──グループ結成が発表されてから約4カ月が経ちましたが、8人のチームワークや絆は強まりましたか?
中村 はい。強化合宿の期間があったんですけど、その期間を経て、さらに絆が強固になった感じがします。合宿ではデビュー曲の「CANDY」のパフォーマンスと向き合ったんですけど、1つの曲に対してすごく真剣になれたし、ICExというグループへのメンバーみんなの心意気というか、抱えている思いも共有できました。その時間があったからこそ、今の仲のよい僕たちでいられているんじゃないかなって思います。初めてのワンマンに向けての気合いも入ったし、活動に対してのそれぞれの気持ちも少し変わったんじゃないかなって。
千田 合宿で、一度8人で話す時間を作って、考えていることやそれぞれに直してほしいところを言い合えたんです。そこでみんな肩の荷が下りたというか、気持ちが軽くなって関係性がよりよくなったよね。
阿久根 みんなそれぞれ地方住みだったりするので、それまでは週末しか集まれなくて。週末はレッスンに集中するからじっくりと話す時間がなかなか作れなかったんです。だからこの合宿でしっかり話して……ちゃんと話したの、初めてだったよね?
志賀 おふざけなしの真剣な話し合いは初めてだった。
阿久根 だから、めちゃくちゃ大事な時間だったよね。
山本 あと、合宿の前までは自分たちだけでどうやって練習を進めていったらいいのか、正直ちゃんと定まっていない部分があったんです。でも合宿で、ようやく自分たちなりの練習の仕方もつかめた気がします。8人の絆を深めてよいパフォーマンスをするためにはこういう部分を合わせたらいいんだ、というコツがわかったんです。
──先ほど、八神さんの印象が初対面から変わったというお話もありましたけど、ほかに新たな一面が見えてきたメンバーはいますか?
中村 俊旭ですね。合宿のとき「CANDY」の練習をめちゃくちゃがんばっていたので、みんなすごく消耗していたんですけど、中でも俊旭がとんでもなく疲れていて。朝彼が起きてきたときの“豹変”した姿がめちゃくちゃ面白くて……僕らの中では“限界とっしー”って呼んでいる姿なんですけど。
一同 あはははは!
中村 完全にキャパオーバーしてました(笑)。新しい一面を見れた!と思いました。
八神 (小声で)僕、動画持ってるから……。
筒井 恥ずかしい(笑)。
歌もダンスもグッとレベルが上がった
──では、ここからはデビューシングル「CANDY」のお話を。表題曲の「CANDY」、最初に聴いたときの感想は覚えていますか?
阿久根 はい。「おしゃれだなあー!」って。
志賀 いろんな音がちりばめられていて、聴いていて楽しいなって思いました。
山本 あとは、「ちゃんと歌えるかな?」という不安も少しありました。キーが高いし、今まで歌ってきた曲よりも難しいと思ったんです。
阿久根 レコーディングでは細かく1つひとつの箇所で技術を問われたよね。やっぱりメジャーデビューということで、歌もダンスもグッとレベルが上がった感じがして。ちゃんとしたパフォーマンススキルをこれからは求められるんだと思いましたし、しっかりと表現するためにめちゃくちゃがんばらないといけないんだなと感じました。
──強化合宿で「CANDY」のパフォーマンスを仕上げていったとのことですが、レッスンの中で印象に残っているのはどんなことですか?
志賀 「CANDY」は今までに自分たちがやってきたダンスとは違う雰囲気の振付なので、ニュアンスを合わせるのが難しくて。一見すぐに踊れそうなのに、実際にやってみるとすごく難しいという壁にみんなでぶつかったんです。
竹野 うん。
山本 細かい手振りがあるんですけど、みんなそこにすごく苦戦して。先生と一緒に歩きながら踊ったり、目をつぶりながら踊ったり、いろいろ試しながら体に叩き込んでいきました。最初のうちは、歌なしのパフォーマンスではなんとか通して踊れるけど、そこに歌が入るとうまくできなくなってしまうという状態だったので……合宿の後半は、歌いながら踊ることに慣れるため、ひたすらパフォーマンスの回数を重ねて特訓しました。
──合宿で磨き上げた「CANDY」、パフォーマンスの中で特に注目してほしいポイントはありますか?
阿久根 僕が見てほしいのは、イントロで8人がハートを作るところです。真顔から急に笑顔になったり、カウントごとに表情が変わるんですよ。あとは落ちサビにも目を動かす表現があるんですけど、そこはめちゃくちゃぶりっ子しながら目を動かしているので、注目ポイントなんじゃないかな?と思います!
竹野 僕は落ちサビ前のパートを聴いてほしいです。「今日こそ君に伝えようMy Love」というフレーズを僕ととっしーの2人ですごくキメて歌っているので、自分の中ではそこが注目ポイントかなって思います。
志賀 あともう1つ、サビの振付も! 「CANDY」と歌うところで舌を出して、キャンディを舐めている仕草をしたりしているので、細かいところにも注目してほしいです!
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緊張しすぎて、1周回って“無”に