ナタリー PowerPush - hy4_4yh

アイドル界のふなっしー!? 第2章がスタート

最近ようやくPちゃんが褒めてくれる

──ふなっしーの動きを取り入れたり、ステージ上でのパフォーマンスはけっこう自分たちで考えてるんですか。

チャンユミ そうですそうです。

ユカリン とにかく印象付けようって、爪痕を残してやろうっていつも言っています。

チャンユミ もちろんPちゃんからもアドバイスをいただいたりしますけど。「今日はいっちゃえ!」とか「ガンガン行け!」みたいな。

──「ガンガン行け」はアドバイスとは言わないですよ(笑)。

チャンユミ いや、そう言われて「なるほど! ガンガン行きます! 了解っす!」って。

ユカリン チャンはそれでガンガン行けるんすよ。日によって、場によっていろんな種類のガンガンがあるんで、チャンは「あー、今日はこのガンガンね。OK」って、そのときに適したガンガンができるんです。それが8年かけて培ってきたことです。

──プロデューサーからはほかにどんなことを言われるんですか?

ユカリン なんか、俺ら褒められることがホントにないよね。いつも「ここがダメ、ここもっとああしろ」って。

チャンユミ 「ダメ、ダサい、おもんない」。

ユカリン なんで俺ら、もっともっとやんなきゃって思ってるし、今年9年目だけど今も成長途中ですよ。伸びしろ半端ねえっすよ!

チャンユミ そう。だってさ、毎日「今日もよかったよ」ばっかり言われてたら成長しないじゃないですか。Pちゃんはけなしてばっかりくださるの(笑)。普通なかなかそこまで言ってくれないですよ。「嫌われるかも」とか思っちゃったりするもんですよ。

──でも8年間もそうやって踏まれ続けたら、折れ曲がって立ち直れなくなる人も多いと思いますよ。

DJサダチ

ユカリン それがサダチさんです(笑)。

チャンユミ 大人になったらけなしてくれる人はいないからね。「怒ってくれる人はありがたく思え」ってよく言うじゃないですか。本当にそれを実感するようになりましたよ。かと思えば、ここ最近ようやくPちゃんが「今日、あれはよかった」とか褒めてくれるようになって。

ユカリン 焦りますよ。「んなわけねえよ!」って(笑)。

チャンユミ Pちゃんのおかげでここまで来れたんだと思います。

ユカリン そうなんですよ。そばで見てくれてる方がいるっていうのはものすごくおっきいですね。

自分らの意見を通してもらえるようになるまでがんばるぞ!

──なんだか2人とも、hy4_4yhをやっているのがすごく楽しそうですよね。

ユカリン 楽しい! だから続けていけてるのが幸せですねー。

チャンユミ ありがたーい。幸せ。でもやっぱり、続けていくには観てくれるお客さんがもっといないと成り立ちませんので、ずっと息長くやっていくためには、もうちょっとがんばらないとなって思います。

ユカリン 売上増やしたいっすねー。

チャンユミ かと言って「CDを1人100枚買ってね」みたいなことは俺らはやっていないんですよね。そういうのはイヤなので、枚数を稼ぐために何かやるっていうのはなるべくしたくなくて。

ユカリン そうなんですよ。

チャンユミ だからちょっと困ってます(笑)。

ユカリン あはは(笑)。どうしたらいいっすかね?

チャンユミ 売れてる人にはサイクルがあるじゃないですか。アルバムを出したらツアーに出て、それが終わったら休んで、みたいな。そういう活動をするのが夢なんですよ。今はまだそれができてないので、もうちょっとがんばんないとなって思っています。

ユカリン あと1人暮らしがしたいです。

チャンユミ 金銭的に、まだ無理だからね(笑)。

ユカリン はい(笑)。1人暮らしができる、ちゃんとした大人になりたいです。2014年の目標。

チャンユミ 去年も言ったね、それ。

ユカリン うん。毎年言ってる。なかなか叶わないけど、今年こそがんばります(笑)。

──今回すごくいいアルバムができたので、これが多くの人の耳に届けばそれも叶うかもしれませんよ。

チャンユミ でも実は、聴けば聴くほどね……、ちょっと反省点も出てくるんですよ。

ユカリン うん。なんかね、ここをこうしとけばよかったなとか。

チャンユミ アレンジとかで「自分らのイメージではもっとこうだったな。でもこうなっちゃったな」って、ちょっと後悔するとこもあって。だから心から「これでどうだ!」ってドヤ顔できるものを次は出したいなっていう目標ができました。

──そうなんですか。アイドルグループだと「いただいた曲を歌ってるだけ」というスタンスで、アレンジとかにはタッチしない人も多いと思うんですけど。

チャンユミ 確かに。俺らも最初はそうでした。でもファンコットを始めてからは、曲作りに自分らの意見を取り入れてもらえるようになって、だんだん音楽の楽しさがわかってきちゃって(笑)。人の曲を聴いてても、アレンジとかすげー注目するようになっちゃったんですよ。

ユカリン 音圧とかね。

左からDJサダチ、ユカリン、チャンユミ。

チャンユミ 「うあー、(安室)奈美恵ちゃんのアレンジ半端ねー」とか「(中田)ヤスタカやるなー」とか。だから最近は「もうちょっと自分らの意見を通してもらえるようになるまでがんばるぞ!」って思ってます。

ユカリン 売れたら通りやすくなるかもですからね。そこまでがんばりたいですねー。

ミニアルバム「STAR☆TING」 / 2014年1月29日発売 / 1800円 / HILLS RECORDS / XQIB-1006
ミニアルバム「STAR☆TING」
収録曲
  1. hi-Tunes~YAVAY PARTY ANTHEM(ALBUM ver.)
  2. star☆ting~スターと誕生
  3. カムカムソング
  4. ハイパーヨーヨのスピード狂時代 2014
  5. 24-31-01
  6. YAVAY!(輸出ver.)
  7. hi-Tunes~ YAVAY PARTY ANTHEM(FUNKOT ver.)
hy4_4yh(はいぱーよーよ)

女性だけのミュージカルチーム・東京メッツが解散した2005年に、その所属メンバーを中心に5人組ユニットYO_OY(ヨーヨ)として結成。メンバー脱退で4人になったことを機にhy4_4yhと改名する。現在はユカリン、チャンユミ、サポートメンバー・DJサダチの3人で活動。吉田豪が監修した2011年発売のコンピレーションアルバム「ライブアイドル入門」に収録されたことから注目を集め、HMVから強いバックアップを受けるようになる。2012年にはTBSラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」の公認ソング「TAMA FREE!」を発表。翌2013年にはDJ JET BARONこと高野政所(レオパルドン)が編曲を手がけたシングル「ティッケー大作戦!~YAVAY / HYPER TICKEEE QUEENの歌」をリリースし、インドネシアで独自進化した高速レイブミュージック、ファンコットを導入したハイテンションなサウンドが一躍話題になった。その後、彼女たちは「世界にYAVAYを発信するティッケーアイドル」として快進撃。2014年1月にはガバ、グリッチホップ、チップチューンなどさまざまなダンスミュージックを取り入れたミニアルバム「STAR☆TING」をリリースした。