探偵になりたくてこの業界に入ってきたので

──「The♡World's♡End」初回限定盤に収められるDVDのビデオクリップと「探偵手帳」は、PK THEATERが制作した本格的な謎解きゲームとなっていますが、昨年末のインタビュー（参照：堀江由衣「堀江由衣ベストライブ～由衣と時間泥棒～」インタビュー）で「2013年の三大ニュース」を挙げてもらったときに「リアル脱出ゲームにハマっている」とおっしゃってましたよね。これはもう公私混同というか……（笑）。

まあまあ、そうとも言えなくはないんですけど（笑）、清さんが書いてくださった曲は「インモラリスト」（2011年2月発売の12thシングル）も「CHILDISH♡LOVE♡WORLD」もどういう映像を当てはめたらいいのかすごく悩んだんです。「インモラリスト」もすごくハマったし、「CHILDISH♡LOVE♡WORLD」もかわいい映像が撮れたなと思うんですけど、曲の世界観がちゃんと表現できているかと思うとなかなか難しいなって。「The♡World's♡End」のミステリアスな雰囲気に合うものはないかなと考えているうちに、洋館のイメージが浮かんだんです。でも単に洋館に閉じ込められているみたいなのは違うなと思ったから「事件が起きて、謎を解いていく感じかなあ」というアイデアが浮かんで……。

──うまくハマる趣味があったと（笑）。謎の部分は手作りじゃなく、ちゃんと“本家”に依頼するあたりに本気度合いがうかがえます。

そこはガチでやりたかったんです（笑）。普段謎解きゲームを楽しんでいる人でも苦戦するようなものが作りたくて。謎の部分をちゃんと作ろうと思うと、とても私ができるものではないので。何回も打ち合わせを重ねて……PVはだいたい1日で撮影するから、1日の撮影でどのぐらい謎を詰め込むことができるかとか綿密に話し合いました。設定のほうもけっこう制作チームの皆さんにアイデアを出していただいてるんですよ。人形が探偵になって家の人たちのために推理するという「DOLL探偵ユイ」の設定も作ってくださったんです。たまたま私も今ドールにハマっていたところだったので「それもイイ！」って。

──今まで堀江さんのことを知らなかった人が、ゲームをきっかけに堀江さんの音楽にハマるかもしれない。

そうですね。謎解きマニアの人にも楽しんでもらえるように、こだわって作ったので。私、もともと探偵になりたくてこの業界に入ってきたので（笑）。

──あー！ 最初のインタビューでもおっしゃってましたよね（参照：堀江由衣インタビュー P1「小学生の『ダーティペア』」）。

やっと念願が叶った！みたいな（笑）。いろんなことがつながって。「DOLL探偵ユイ」アニメにならないかなーって思ってるんですけどね（笑）。実は私もまだ最後まで謎解きしてないんですよ。発売日にヨーイドンで楽しみたいから。撮影中になんとなくヒントはつかんでますけど（笑）。

ブライス熱ふたたび

──最近の個人的なブームとしては、謎解きゲームとドール集めが主ですか？

はい。今年の頭からブライスにハマっていて、今アツいですねー。ヒマさえあればずっとネットで「この子かわいいなー」とか探しています。

──人形は希少価値のあるビンテージモノなんかもありますよね。ブライスも現行モノだけじゃなく、海外のビンテージにまで目を付けたら値段も張るし、なかなか奥が深い世界なんじゃないかと思うんですけど。

そうなんですよね……。ブライスは10年ぐらい前にも一度ハマったんです。そのときもやっぱりワーッと買い集めましたね。ブライスは発売されたばかりのものでも限定品は抽選でしか買えなかったりするので、思いが届かなかったら気持ちが離れちゃうというか（笑）。それで一度自分の中でのブームは終わったんですけど、最近また「……やっぱカワイイ！」と思って、ネットで調べて。

──10年前にはよくわからなかったインターネットを駆使して（笑）。ほかのビンテージ系のドールには行かないんですね。

そっちに入ると破産が見えてくるので（笑）。それにやっぱりブライスのフォルムが好きなんですよね。ブライス関係の仕事とかないかなーと思ってるんですけど（笑）、何かありましたらぜひ！