それぞれの「HighApps」初体験

──「HighApps」というイベントシリーズが始まったのは2011年のことで、ここにいる面々の中では、木幡さんと安島さんがVol.1（参照：新企画「HighApps」第1回にアベンズ、wwsら参加）に参加しています。

木幡太郎（avengers in sci-fi）　もう4年近く前か。時が流れたなあ（笑）。

──当時を振り返って、どんな記憶がありますか？

安島裕輔（The Flickers）　正直、こんなに長く続くとは思ってなかったです。

木幡　僕も続くとは思ってなかったですね。The Flickersと初めて一緒にライブをやったのがこれかな？ そのときは堀内祥太郎（B / The Flickers）の態度がすごい悪かったんだよね。

一同　はははは！（笑）

木幡　あんなにファニーなキャラだとは思ってなかったな。

──THE ORAL CIGARETTESの山中さんが最初に「HighApps」に出たのは2013年の1月（参照：新年編「HighApps」でサカナ、Flickersら8時間競演）ですね。

山中拓也（THE ORAL CIGARETTES）　「MASH A&R」のオーディションでグランプリを獲って、そのご褒美みたいなのが「HighApps Special!!」への出演だったんです。そこでHIP LAND MUSICの先輩たちと初めて競演させてもらいました。

──初めての「HighApps」はどうでした？

山中　あのときは東京でライブをやること自体が新鮮やったし、がむしゃらにやるだけって感じでした。ただ対バン相手が昔から聴いていた好きなバンドばっかりだったので、すごく緊張しましたね。

──そしてCzecho No Republicは2013年6月に行われた「HighApps Tours」（参照：「HighApps Tours」特集）というイベントツアーに参加しています。

武井優心（Czecho No Republic）　このときは楽しかったですね。毎回ライブが終わると、みんなでしっかり酒を飲む。「打ち上げをしっかりやる、いいイベントだなあ」って思った覚えがある（笑）。

──BLUE ENCOUNTも2013年8月にツアー形式のイベント「Livemasters CHOICE × HighApps "QUATTRO HEAT UP TOUR 2013"」（参照：Livemasters×HIP LAND東名阪企画に注目新鋭10組）で初参加してますね。

田邊駿一（BLUE ENCOUNT）　僕らはそのとき初めて東名阪でCLUB QUATTROのステージに立たせてもらって、すごく緊張したのを覚えてます。でもお客さんがイベント自体を愛してる感じが伝わってきたので、やりやすかった記憶がありますね。

──そして2014年3月の「HighApps Vol.18 SPECIAL!! ～スリー・ツー・ワン！SPRING Rock Party～」（参照：「HighApps Vol.18 SPECIAL!!」特集）には、オープニングアクトでLAMP IN TERRENが初登場しました。

松本大（LAMP IN TERREN）　はい。THE ORAL CIGARETTESと同じオーディションで2013年にグランプリを獲って（参照：「MASH FIGHT」覇者はLAMP IN TERREN＆Vol.3開催決定）、出させていただきました。

──このときのステージはどうでした？

松本　この日、僕らは外のステージでライブをやって、ものすごく風が強かったっていうことを鮮明に覚えてますね。そのとき僕らはただ強風に圧倒されていただけだったんですけど、Predawnが風と踊ってるようなライブをしたり、ZAZEN BOYSさんが風をものともしないライブをしていて、「すごいイベントだな、すごいところに来たな」って思いました。

成長し続けるイベント

──スタッフから見てこの「HighApps」というイベントはどういうものですか？

スタッフ　まずHIP LAND MUSICは「アーティストとファンがダイレクトにつながる」ということを一番のコンセプトにしています。それを実現するための手段の1つがこの「HighApps」というイベントなんです。

安島　僕らもHIP LAND所属のアーティストなので、スタッフがどうやってイベントを作っているのかがよく見えるんです。例えばUstream中継をやっていたり、出店のごはんにこだわっていたり、そういうお楽しみのコンテンツをスタッフがいろいろ考えてやってるんですよ。アーティストだけじゃなく、みんなが一丸となってこのイベントを作ってるっていうのを感じます。

──4年間でイベント自体が成長している実感はありますか？

スタッフ　立ち上げたときはやっと目標に向かって走り始めたなという感じでした。でもそれが4年経って、今はスタッフたちがどうやって出演アーティストやお客さんにとっていい環境が作れるかを考えて能動的に動けるようになっていった。それはイベント自体が育ったということだろうと思いますね。