ナタリー PowerPush - HighApps Vol.18 SPECIAL!!

ライブで出会う新たな音楽 個性派イベントの魅力に迫る

ZAZEN BOYS(ゲストアクト)

「FREE THROW」DJによるアーティスト紹介

弦先 もう10年以上前、初ライブを観たときはひたすらジャムっててすごい演奏だったな。ポストパンクとひとくくりにはできないアバンギャルドな音楽を追求していますよね。

タイラ 以前鹿児島・SR HALLでZAZEN BOYSのライブ後に、FREE THROWをやった日があって。ZAZEN終わったあとの会場が、ものすごい熱気で包まれていたことが印象に残ってます。

 ジャンル的にはポストパンクはもちろん、ハードコアや、ヒップホップ、ファンクもあるし、ダンスミュージックに傾倒してた時期もあった。先日星野源さんのワンマン行ってきたんですけど、「透明少女」のカバーをやってて、改めて向井秀徳(Vo, G, Key)さんが生み出す歌詞とメロディの強さがすごいなって改めて気付かされました。向井さんのやってることってNUMBER GIRL時代からも含めていろんなアーティストに影響与えてるなってほんと思います。

ZAZEN BOYS

天才バンド(奇妙礼太郎・Sundayカミデ・テシマコージ)

奇妙礼太郎(Vo, G)コメント

──あなたが思う「HighApps」の魅力とは?

天才的なバンドが天才的な演奏を披露する天才的なイベント。

──イベントに参加するファンに向けてメッセージをお願いします。

天才的な皆さん、天才的な我々で天才的な空間をアートする夜にソフト&ハードにタッチしましょう。

「FREE THROW」DJによるアーティスト紹介

 奇妙礼太郎(Vo, G)さんの歌声はほんとに素敵で、歌うために生まれてきたんじゃないかと俺は思ってます。奇妙さんはこの天才バンド、ソロ、そして奇妙礼太郎トラベルスイング楽団とかいろんな形態で活動してる方で、テシマコージ(Dr)さんもトラベルスイング楽団に在籍してます。ワンダフルボーイズのSundayカミデさんは大阪でずっと「Lovesofa」ってイベントを主催してて、奇妙さんとはそこでつながったっていう感じで。天才バンドでは奇妙さんのソロ曲もバンドのオリジナルもやるんですけど、奇妙さんがやってる編成の中ではロック感が一番強い。サイケデリックな部分もあったりしつつ、でかい音でギターを鳴らすゴリッとしたサウンドが楽しめます。

奇妙礼太郎(2013年1月開催「HighApps Vol.10 SPECIAL!! ~2013 New Year Rock Party!~」の様子)

The fin.(オープニングアクト)

Ryosuke Odagaki(G)コメント

──あなたが思う「HighApps」の魅力とは?

グッズなどライブ以外のバンドの側面を見ることができるところ。

──イベントに参加するファンに向けてメッセージをお願いします。

晴れたらいいね。観に来てね。

「FREE THROW」DJによるアーティスト紹介

弦先 USインディーロックやチルウェイブの流れを汲んだ楽曲が魅力の神戸出身の若いバンドです。昨年の「HighApps Vol.10 SPECIAL!!」に引き続き、今年もオープニングアクトからブレイクフラグが立ってますよ。まだ東京でのライブは数回しかやっていないので、イベントに参加される方はぜひ頭から観てもらいたいです。Death Cab for Cutieや、そのサイドプロジェクトだったエレクトロポップデュオのPostal Serviceなどの影響を感じます。

 身体に染みこんでいくような心地よい音抜けを体感してほしいです。

タイラ 俺が観た印象ではライブはけっこう轟音。どの曲もゆったりしたテンポで、浮遊感のある感じがいいんですよね。ライブ中のMCは「Thank you」とかってひと言ふた言をさらりと言うくらいのさらっとした感じなんですけど、普段の彼らは「俺ら車のこと恐竜やと思ってるんですよー」「おいみんな、コーヒー牛乳で乾杯や!」とか子供みたいなことを言う若者です(笑)。

The fin.

The Flickers

安島裕輔(Vo, G, Syn)コメント

──あなたが思う「HighApps」の魅力とは?

音楽事務所が主催する、注目バンド同士の対バン。その都度の特典やグッズ、フードやUstream配信等、沢山のお楽しみ。

──イベントに参加するファンに向けてメッセージをお願いします。

みんなで一緒にいいイベントを作っていきたいと思います!

「FREE THROW」DJによるアーティスト紹介

弦先 Joy Division、New Orderあたりの影響を受けたニューウェイブサウンドと、安島裕輔(Vo, G, Syn)くんの声がとにかく印象的です。安島くんは怒りのモードが詰まった曲で叫んでいても、それをどこかポップに響かせる稀有な才能を持っていると思います。

 安島くんは危うい雰囲気がいいです。音楽がないとダメな人なんだろうなあって思います。クラシックなロックへの憧れみたいなものもすごい出てる。

タイラ 俺は7年くらい前にライブを観て知りました。初めて観たときはメンバーが1曲目から上半身裸になったな(笑)。以前シンセを弾いてたメンバーが脱退したとき、急遽安島くんがシンセのフレーズを全部打ち込んでからライブをやることになって。それがきっかけで今の編成になったみたいです。前回の「HighApps」のアンコールでやった「midnight express」もすごくよかったし、「CDJ」で披露した「detonation」も、先日の自主企画「SUMMER OF LOVE」で来場者に配った「winter long」とか最近の曲も本当に素晴らしかった。新曲はシンセが鳴りつつ高速の四つ打ち曲っていう彼らが得意とする曲調だけじゃなくて、8ビートの曲もあって彼らの中でもいろいろ変化し始めてるんだなって感じました。これはメンバーと話してても思ったんですけど、自分たちにしかできないものが見え始めてきてる時期なのかもしれません。

The Flickers(2013年1月開催「HighApps Vol.10 SPECIAL!! ~2013 New Year Rock Party!~」の様子)

Predawn

Predawnコメント

──あなたが思う「HighApps」の魅力とは?

サービス精神が旺盛な気がします。

──イベントに参加するファンに向けてメッセージをお願いします。

もう雪は降らないといいですね。細かいことは忘れて、楽しんでいってほしいです!

「FREE THROW」DJによるアーティスト紹介

タイラ 彼女はアコギの弾き語りで歌声にすごい説得力がある子で、最近はバンドセットでもライブをやっています。俺は2009年くらいにまだ彼女がCD-Rを手売りしてた頃、東京・新宿MARZで店長をやっていたときに知りました。当時mona recordsにCDを置いてたんですが、FLAKE RECORDSの店長・ダワさんに紹介したらすごい気に入ってくれまして。アナログ盤切ったり、手売りのCD-R置いてくれたり、いろいろ広めようとしてくれたっていうエピソードがあります。昔バイト先の店長に大きい声で怒られて気絶したことがあるらしいです(笑)。

弦先 タイラがMARZに毎月のように呼んでた頃、いつも観に行ってたんです。ほんと1人で歌とギターだけあればいいっていう世界観を確立してて、音楽的な体力をめちゃめちゃ感じましたね。

Predawn(2013年1月開催「HighApps Vol.10 SPECIAL!! ~2013 New Year Rock Party!~」の様子)