ナタリー PowerPush - Hi-Fi CAMP

ポカリスエットCMソングに大抜擢! 涙がこぼれる応援ソング

自分たちのスタイルを決め込まないのが、楽曲制作を好きで居続けられる理由

──AIBAさんは「白い花」のアレンジはどんなイメージで?

AIBA 最初からある程度の歌詞と「白い花」っていう仮タイトルがあったので、ざっくり冬の曲っていうのは見えていて。でも、冬だけの曲というよ り秋口から春にかけても聴いてもらいたくて、そこから少し幅を持たせた広がりのある感じにして。あまり冬に寄りすぎないように和風な部分があったり、ツボミの雰囲気を出したいと思いましたね。

──この曲のレコーディングはどんなふうに?

SOYA えーっと、暗いところでやりました(笑)。

AIBA 真っ暗にして。

──本当に!? みなさんは曲のイメージごとにレコーディングの雰囲気を変えるんですか?

AIBA そうですね。OKテイクの選び方にしても全然違いますね。「一粒大」はハッピーチューンで、映像がなくても歌声を聴いただけで笑顔が浮かぶ ようなイメージだし、「白い花」は心の奥に届くようなシリアスな感じで。

──なるほど。でも、そうやって曲ごとにアプローチの仕方を変えるというのもHi-Fi CAMPの大きな魅力ですよね。

KIM 自分たちのスタイルを決め込まないほうがやりやすいし、それが楽曲制作を好きで居続けられる理由だと思うので。そのスタンスは守っていきた いなと。たとえば僕らは、ギターがいるからギターを絶対入れなきゃとか、生音にこだわるわけでもないし、逆に欲しいときは遠慮なく入れていきますんで。そのあたりは僕らの自由度の高さだと思うし、いい感 じでフットワークの軽さを武器にしていけたらと。

Hi-Fi CAMPの楽曲で日本全体の雰囲気をアゲていきたい

──さて、メジャーデビューからそろそろ1年。このシングルで勢いをつけて、その後はどんな活動をしていきますか?

SOYA そうですね。とりあえず今回のシングルで僕らのポップな面を知っていただいて、あとはライブをいっぱいやりたいです。いろんな人と触れ合 いたいし、CDをもっと聴いてもらって、あわよくば俺は……紅白に出たいっす!

──おお!

TOSHIRO ……うん、出たい。いや、今なんとなくSOYAに乗っちゃったんですけど(笑)。でもやっぱり1年を通してライブができる環境というのはいいですよね。直接ファンの方と触れ合って何かを感じることで、作品にもいい影響が出ると思うので。

KIM 僕らのファンの方って、老若男女、本当に幅広いんです。でも今回はそれをさらに拡大できるようなシングルに仕上がったなと思っていて。それ こそ、下は小さな子どもたちから上は無制限に(笑)。僕らの曲でみなさんに元気になってもらって、僕らも元気をもらって、そういう良いサイクルで日本全体の雰囲気をアゲていけたら最高だなって思います。

ニューシングル『一粒大の涙はきっと』 / 2009年5月20発売 / 1050円(税込) / フォーライフミュージックエンタテイメント / FLCF-7166

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CD収録曲
  1. 一粒大の涙はきっと
  2. 白い花
Hi-Fi CAMP

KIM (Vo)、SOYA (Vo/MC)、AIBA (Key)、TOSHIRO (DJ)の4人により2007年1月結成。2008年6月にシングル「キズナ」でメジャーデビューを果たす。デビュー曲が映画 「僕の彼女はサイボーグ」挿入歌に起用され、リリース前からUSEN総合チャートベスト10入り、全国45局のラジオ局でパワープレイに選ばれるなど大型新人として話題に。その後、2008年8月リリースのSMAP「この瞬間(とき)、きっと夢じゃない」(TBS北京オリンピック2008テーマソング)の作詞作曲も担当。2009年5月発売のシングル「一粒大の涙はきっと」は、大塚製薬ポカリスエットCMソングに抜擢された。メンバ ーは全員仙台在住。