interview

いい音で音楽を聴く意味

──本日は長時間にわたるフォトセッションに挑戦してもらいましたが、いかがでしたか？

谷口　とにかく新鮮で楽しかったですね。普段飛び跳ねたりしないのに跳んだりしたんで、明日筋肉痛になるかと思います。

──（笑）。今回は「h.ear×WALKMAN」でハイレゾ音源を試聴してもらいましたが、自分たちの作品の中でハイレゾで聴いてもらいたい作品はありますか？

古賀　断然、2ndアルバム「TIME」ですね。

谷口　アルバム全体で音色にこだわった作品だったんで。アルバム丸ごと聴いてもらいたいです。

──いい音で音楽を聴くことのよさってなんだと思いますか？

谷口　悪い音質で聴いていると、曲に入っていけないと思うんですよね。音質がいいほうが発見も多いし、アーティストがやってることの意味が伝わると思う。僕らも細かく聴いてもらうことでモチベーションも上がるだろうし。音を楽しむことをぜひハイレゾで体験してほしいですね。

──今後のハイレゾ音源の普及でレコーディングの仕方も変わりそうですよね。

古賀　確実に変わるでしょうね。

飯田　演奏もごまかせないようになるな（笑）。

谷口　でも、それっていいことなんじゃないかな？ 僕らも成長することができるし。

小泉　そうだね。あと、もっと空間を意識して曲を作れるような気がする。そういったところもハイレゾ音源でチャレンジしていきたいですね。

「talking」で感じる今までとは違うKANA-BOON

──11月11日にシナリオアートとのスプリット盤がリリースされますね。アニメ「すべてがFになる THE PERFECT INSIDER」のオープニングテーマにもなっているタイトル曲の「talking」は、インディーズ時代に作られた曲だそうで。

谷口　はい。もともと当時から気に入っていて、どこかのタイミングでリリースしたいなとは思ってたんです。今回はアニメのミステリアスな空気とマッチして、リリースが決定しました。

──昔のバージョンから変わったところはありますか？

谷口　はい。歌詞もアレンジも変わりましたね。でも一番変わったのは、メンバーそれぞれの演奏スキルかな。

飯田　昔は、裏ノリの面白さや休符が入ることの意味がわからなくて、アレンジもシンプルだし、テンポが速かったんですよね。特にリズム隊は昔は性急になりがちだったけど、今回はね……。

谷口　“待て”ができるようになったよね（笑）。それによって曲がより面白くなってます。

──アレンジはかなり細かく作り込んでいますよね。

谷口　はい。歌詞もちょっと大人な雰囲気だし。今までとは違うKANA-BOONを感じられると思います。