THEATER|男3人で新作を鑑賞
マツザカ 映画を観終わったあとの連帯感がいいよね、映画館って。いい映画を観たあと、明らかにみんな噛み締めてるときあるじゃん。終わって、明かり点いて、「はあ……」って席を立つ感じ。そこが好きだなあ。
atagi わかる。俺はけっこうレイトショーに行くのが好き。引っ越す前は府中の商業施設にある映画館によく行ってたんだけど、終わってほかの観客とゾロゾロって帰ってく感じ、俺けっこう好きだったんだよね。ほかのお店は全部電気が消えてるのに、映画館だけ電気が点いてて。
マツザカ あとさ、映画って男の人の笑うポイントと女の人の笑うポイントが違うなって思わない?
atagi わかる! 違うね。俺は1人で映画を観に行くことが多いけど、2人は今日の撮影みたいに男同士で映画を観に行くことってある?
モリシー あるある。
マツザカ 俺もたまにある。男同士だったらバンド映画とか、自分たちの仕事とか生きる哲学みたいなものに共通するような映画を観に行くことが多いかな。
atagi 確かに男同士で観に行くって考えると、「ガッツリ観て考えようぜ」みたいな映画を選ぶかもしれない。酒の肴になりそうな映画ね。
マツザカ 俺は男同士で銀杏BOYZの「僕たちは世界を変えることができない」を観に行ったことがある。
モリシー そういえば、俺も男友達とbloodthirsty butchersの「kocorono」観に行ったな。
atagiが聴いた3曲
- 宇多田ヒカル「Beautiful World」
- 宇多田ヒカル「time will tell」
- 宇多田ヒカル「Letters」
僕がソニーのMDプレーヤーを使ってたときに、宇多田ヒカルさんがソニーのCMに出てたんですよ。だから自分の思い出と紐付けて、今回は宇多田ヒカル尽くしで3曲選びました。「Beautiful World」は一番立体感を感じられた曲かなあ。遠くから音が鳴ってるような奥行きを感じました。「time will tell」は宇多田さんの曲の中で一番好きなんですけど、最高でしたね。息遣いまでがしっかり聴こえて。宇多田さんは今は今ですごく深みのある声になってますけど、この頃のピーンって遠くまで飛ぶような声も素敵なんですよね。「Letters」はハイレゾバージョンを聴いて、楽器のレイヤー感がわかって、改めて素晴らしいアレンジメントだなと思いましたね。
モリシーが聴いた3曲
- Wilco「Misunderstood」
- ビリー・ジョエル「Just The Way You Are」
- キャロル・キング「So Far Away」
「生楽器をいい音で聴きたい!」と思ってピアノやアコースティックギターなど生音が印象的な楽曲を聴いてみました。Wilcoの「Misunderstood」のハイレゾバージョンを聴いたら、途中でギターを弾き終えて「OK」って言ってる声が聞こえたんですよ! きっとレコーディング中に入ってしまった音だと思うんですけど、今まで聴いたことなかったからびっくりしましたね。「Just The Way You Are」はアナログテープで録った音ならではの、ザラついたいい歪み感が伝わってがグッとくるなあと。「So Far Away」はたぶんバスドラムのところにマイクを2本立てて録っていると思うんですけど、拾ってるマイクによって近い音と遠い音がちゃんと聴こえて感動しました。
マツザカタクミが聴いた3曲
- エイミー・ワインハウス「Tears Dry On Their Own」
- ノラ・ジョーンズ「What Am I To You」
- クラムボン「便箋歌」
「ちょっと個性のある女性の優しい歌声が聴きたいなあ」と思って3曲選びました。エイミー・ワインハウスの「Tears Dry On Their」とノラ・ジョーンズの「What Am I To You」はアコースティック楽器の音がハイレゾバージョンだとより温かくて、人肌が感じられましたね。声のニュアンスがじんわりくるなあと。あとエイミーのほうは音数が少ない分、すごく近くで演奏してる感じがしました。クラムボンはストリングスの音がより際立つなあと。最初静かなところから音が大きくなっていくところも、よりダイナミクスを感じました。個性的な声を持ってる3人の、三者三様の歌い回しがより楽しめました。
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- 最新アルバム「Awesome City Tracks 3」
- 2016年6月22日発売 / [CD] 2160円 / VICL-64572CONNECTONE
- ハイレゾ版
ライブ情報
- Awesome Talks -Vol.5
- 2016年11月17日(木)大阪府 umeda AKASO
<出演者>
Awesome City Club / 東京カランコロン - Awesome Talks -Vol.6
- 2016年11月24日(木)東京都 TSUTAYA O-EAST
<出演者>
Awesome City Club / never young beach
Awesome City Club(オーサムシティークラブ)
「架空の街Awesome Cityのサウンドトラック」をテーマにシティポップを発信する男女混成5人組バンド。2013年春、それぞれ別のバンドで活動していたatagi(Vo, G)、モリシー(G, Syn)、マツザカタクミ(B, Syn, Rap)、ユキエ(Dr)により結成される。2014年4月、サポートメンバーだったPORIN(Vo, Syn)が正式加入して現在のメンバーとなる。初期はCDを一切リリースせず、音源はすべてSoundcloudやYouTubeにアップし、早耳の音楽ファンの間で話題を集める。ライブを中心に活動しており、海外アーティストのサポートアクトも多数。2015年、ビクターエンタテインメント内に設立されたレーベル・CONNECTONEの第1弾新人アーティストとしてデビューする。4月にmabanua(Ovall)プロデュースの1stアルバム「Awesome City Tracks」、9月に2ndアルバム「Awesome City Tracks 2」をリリース。2016年3月には配信シングル「Vampire」を、6月に3rdアルバム「Awesome City Tracks 3」を発売した。
2018年3月27日更新