ハッピーおばさん登場

──カップリングの2曲のうち、「Blessing Bell」は同じく北川さんと岩里さんによる共作で。

すごくハッピーになれる曲で……私、この曲をもらう2日前ぐらいに友達から「結婚するので招待状出してもいい？」ってメールが来たんです（笑）。そんなタイミングだったので「なんなの！」ってびっくりしました。

──まさに友達の結婚を祝福するようなウエディングソングですもんね。計らずも気持ちが乗せやすい。

ホントですよもう。そんなタイムリーな！って。だから歌ってるときにテンション上がりすぎて、ハッピーおばさん登場みたいな感じになっちゃって（笑）。

──ハッピーおばさん（笑）。

ちょっとやりすぎちゃったなって。あと仮歌は北川さんの声だったので、レコーディングで北川さんの歌を聴きながら歌っていたら男女のデュエットになるから、途中から「てんとう虫のサンバ」みたいな気分になってきて。勝手に盛り上がってました（笑）。きっと私と同世代の女子は特に共感できる内容になっていると思います。

──そして3曲目の「運命の女神」は初タッグとなるSound Aroundの作・編曲ですが、これは「ほほ笑みモード」でチャレンジしたハウスサウンドへの再挑戦というか。

そうなんですよ。あのリズム来た！みたいな（笑）。今回はなじみ深い感じで取り組めたので、ちゃんと経験が積み重なっているなあって。

──クラブも1度経験していますし（参照：花澤香菜“アーバン”な初クラブをファンと体験）。とはいえ歌の内容はクラブの密室感とは真逆で、広く世界を旅するような。

はい。ちょうどアルバム制作や撮影のためにアメリカとカナダを旅して、いろんな人に出会ったりした中でレコーディングした曲なので、すごくしっくりくる歌詞でしたね。

3rdアルバム、そして武道館

──そして春にはアルバムのリリースも決定し、さらには初の日本武道館公演から始まる全国ツアーと。

そうなんです。実は着々と準備していました。

──ここまでのシングル3作品がこれまでになくフレキシブルな内容なので、ここからつながるアルバムがいったいどういう内容になるのかすごく気になります。

詳しいことはまだ言えませんが……めっちゃ楽しいです！ 新しい作家さんとの出会いもありますし、「claire」（2013年2月に発売された1stアルバム）の頃からお世話になっている作家さんからも「これ、できる？」みたいな感じの難しい曲が届いていたりして。

──おなじみの人たちも「ここまでできるのはわかったから、じゃあその上を」と作家魂を燃やしているでしょうし。でも構えることなく楽しめていると。

はい。大変ですけど「やったるぜ！」って気持ちで楽しくレコーディングできているので、いい作品ができるんじゃないかなと思います。このアルバムを引っさげての武道館とツアーになるので……。

──武道館に対する心構えはいかがですか？

なんでしょう……イメージはすごく膨らませてるんですよ。いろんな方の武道館ライブ映像を観たりして。ただ、そこで自分が何かをするのが想像できなくて。でも不安より楽しみのほうが大きいです。緊張はすると思うんですけど、私らしく、軽く気を抜いた感じで、お客さんと一緒にゆるーく楽しめたらいいなと思います。