ナタリー PowerPush - 花澤香菜
等身大の「私自身」を表現した25の歌
- DISC 2
14. 片思いが世界を救う [作詞・作曲・編曲:宮川弾]
Programming:宮川弾
Drums:小松シゲル(NONA REEVES)
Guitars:山本タカシ
Chorus:成瀬統理、野村聖子、acane_madder
Strings:弦一徹ストリングス 宮川弾テイスト100%なポップチューン!ストリングスも全編に渡るコーラスも、最高にPOP! まさに、ドラマチックでマーケットにライドだよ! 25曲中14曲目だけど、DISC2の1曲目を飾るオープニングにふさわしい曲だね! この曲の件でメールのやり取りしてるときに、なぜか弾君からのメールは受け取れるのに、僕からのメールが弾君に届かないということが連続して。スタジオで、何でかな~?なんて話してたらボソッと「片思い、の曲だからね」って。あれ、後でジワジワ面白かったんだよな。この感じ、伝わるかなー。(北川)
- 15. ダエンケイ
[作詞:岩里祐穂 / 作・編曲:北川勝利]
Drums:宮田繁男
Bass:千ヶ崎学(KIRINJI)
Electric Guitar:筒井朋哉(Electric Glass Balloon, TOBYAS)
Acoustic & Electric Guitar, Chorus, Tambourine:北川勝利(ROUND TABLE)
Chorus:acane_madder 6/8拍子のリズムでゆったりと。水面に投げた石が作った2つの輪がゆっくりとひとつにつながっていくように。繰り返し、そして追いかける歌詞が、水面に映る光のようにユラユラとキラキラと切ないです。アコギとディレイの深く効いたエレキギターとフワッと包み込むコーラスと。アレンジのイメージとしては、「The Sundays」というイギリスのバンドの感じです。(北川)
- 16. パパ、アイ・ラブ・ユー!!
[作詞・作曲・編曲:カジヒデキ]
Bass, Acoustic Guitar, Glockenspiel:カジヒデキ
Drums:なかじまはじめ
Percussions:松田岳二
Electric Guitar, Keyboard, Programming:関根卓史(golf) 「claire」では「ライブラリーで恋をして!」を書いていただいたカジヒデキさん。アズテックカメラやトラッシュキャンシナトラズのようなサウンド感のイメージをリクエストして、書き下ろしていただきました。イメージワードは「パパとお散歩」「公園で緑が広がってる、原っぱ」「ボートに乗ってる」「一緒に観た映画」。割とそのまま歌詞に反映していただきました(笑)。「パパの作るカリフォルニアロールは絶品です」というはみ出し情報的なワードまで盛り込んでいただいたのにはびっくり。(山内)
参加ミュージシャンに、Per:松田“CHABE”岳二(CUBISMO GRAFICO)、Dr:なかじまはじめ(HUGTONES)、エンジニアが吉田仁、といった豪華メンバーです!(北川)
- 17. Eeny, meeny, miny, moe
[作詞:浅沼晋太郎 / 作・編曲:白神真志朗]
Bass, Programming:白神真志朗(ステラ・シンカ)
Drums:ゆーまお(ヒトリエ) by the courtesy of 非日常レコーズ
Electric Guitar:菊池真義
Chorus:acane_madder 今回初参加していただいた白神真志朗さん。自身で「ステラ・シンカ」というバンドで活動される一方、動画共有サイトで楽曲を発表したり、気鋭のクリエイター「じん」さんのバンドでベーシストとして活躍されたりしています。まさに時代の先端を行く新たなクリエイターの感性を存分に発揮していただきました。また、作詞は香菜ちゃんをデビュー当時から先輩として見守り続けて来てくれた、脚本家・演出家・声優として活躍中の浅沼晋太郎さんに手がけていただきました。まだ10代の頃から香菜ちゃんを知る浅沼さんだからこそ知っているエピソードを、歌詞の中に織り込んでいただいています。(山内)
- 18. 粉雪
[作詞:花澤香菜 / 作曲:北川勝利 / 編曲:北川勝利、鈴木圭]
Saxophones:鈴木圭 撮影のために冬の北海道に行っていた香菜ちゃんから歌詞が送られて来た。無人駅での撮影で、あたり一面真っ白な雪の景色を見てすぐに書いて送って来てくれたみたい。それならすぐにメロディを書いて送ろうかとすぐに完成した曲。歌のレコーディングのときはギターだけだったから、完成したアレンジがサックスだけの五重奏になっててビックリしてた!(北川)
- 19. Young Oh! Oh!
[作詞:花澤香菜、岩里祐穂 / 作曲・編曲:北川勝利]
Drums:阿部耕作(THE COLLECTORS)
Bass:北川勝利(ROUND TABLE)
Electric Guitar:山本陽介
Chorus:acane_madder アルバム作業後半に、なんかギターがジャーン!ってなっててドカスカ楽しい曲も作ってみよう!ってことに。みんなで「Oh! Oh!」なんてコーラスで盛り上がる感じで!って言ってる間にすぐに完成! パン屋でバイトしてた香菜ちゃんが、酷い土砂降り雨に降られて、あまりの大雨にもうなんか逆に楽しくなっちゃって!って、そんな曲です。「Oh! Oh!」コーラスも、ギターソロ後の「1234!」も、ライブのときみんなで言いたい! ドラムは、コレクターズの阿部耕作さん。(北川)
この曲の歌詞が、一番最後にできあがったんですよね。長い制作過程でいくつかあった「おお!何とかなった!」とガッツポーズをした、感慨深い曲の1つです。(山内)
- 20. 曖昧な世界
[作詞:岩里祐穂 / 作曲・編曲:北川勝利]
Drums:原"gen"秀樹(SCOTT GOES FOR, NORTHERN BRIGHT)
Bass, Electric & Acoustic Guitar, Tambourine, Wind Chime:北川勝利(ROUND TABLE)
Trumpet:湯本淳希(FIRE HORNS) 1曲前のドカスカした曲から一転、ちょっと不思議な曲。テンポも曲中で早くなったり遅くなったりと、気持ちの不安定な感じを表現しているような。「Prefab Sprout」というバンドの「Steve McQueen」というアルバムの時期的な曲を、と狙って書いた曲ですが、アレンジでシンセを使わない方向にしたら、「The Pale Fountains」な感じに。その流れで、間奏のトランペットソロもネオアコマナーで蒼く切ない感じ。ドラムは、原秀樹(SCOTT GOES FOR, NORTHERN BRIGHT)、ゲンちゃんです。(北川)
- 21. 真夜中の秘密会議
[作詞:花澤香菜 / 補作詞:岩里祐穂 / 作曲:北川勝利 / 編曲:桜井康史、北川勝利]
Programming:桜井康史
Electric Guitar:山之内俊夫(流線形)
Electric Piano:末永華子
Acoustic Guitar, Wind Chime, Tambourine:北川勝利(ROUND TABLE)
Trumpet:湯本淳希(FIRE HORNS)
Chorus:acane_madder この曲は、香菜ちゃんからまず1番の歌詩が送られて来て、それを見ながら「まーよーなーかーのー」とメロディを書きました。そこが思い付いたら、後はスルスルっとできましたね。ちょっぴりダウナーなR&Bだろうな、TLCな感じも良いな、なんてアレンジの方向もスルスルっと決まって。(北川)
- 22. Merry Go Round
[作詞:岩里祐穂 / 作曲:北川勝利 / 編曲:宮川弾]
Programming:宮川弾
Chorus:acane_madder
Electric & Acoustic Guitar:北川勝利(ROUND TABLE)
Strings:弦一徹ストリングス 今回から作詞で参加して頂いた岩里さんに一番最初に書いてもらった曲です。香菜ちゃんと岩里さんで歌詞についての相談会というかお茶会というか、そこでいろんな話で盛り上がったらしく。僕は呼んでもらえず。ま、仕方ないよね。なんて愚痴は置いといて。意外に2人のチョイスする言い回しとか語尾が、男らしいというかサバサバしてる、という場面があったり。で、僕からちょっと提案したら「あ、それ、かわいいね」なんてことがあったり、ってのが印象的でした。そして、作曲が僕で、編曲が弾君ってのも楽しかったです!(北川)
- 23. last contrast
[作詞・作曲:小出祐介 / 編曲:釣俊輔、小出祐介]
Programming:釣俊輔(agehasprings)
Guitar:小出祐介(Base Ball Bear) by the courtesy of EMI RECORDS JAPAN, A UNIVERSAL MUSIC COMPANY
Bass:ハマ・オカモト(OKAMOTO'S) by the courtesy of Ariola Japan 今回初参加していただいた、Base Ball Bearのギター・ボーカルの小出祐介さん。小出さんとはBase Ball Bearのミニアルバム「THE CUT」収録の「恋する感覚 -feat.花澤香菜-」でご一緒させていただいた縁で曲の書き下ろしをお願いしました。今までの花澤楽曲にはない、激しいサウンドと情感は、ロックバンドをやっている小出さんならではの物。新たな花澤香菜の魅力を引き出してくれました。(山内)
参加メンバーに、ハマ・オカモト from OKAMOTO'S! 歌録りやTDも、小出君、釣さんと一緒に作業ができて楽しかったです!(北川)
- 24. 花びら
[作詞:岩里祐穂 / 作曲・編曲:北川勝利]
Drums:宮田繁男
Bass:千ヶ崎学(KIRINJI)
Acoustic Guitar:オオニシユウスケ
Shaker, Tambourine, Wind Chime:北川勝利(ROUND TABLE)
Chorus:acane_madder
朗読内容:西加奈子著「さくら」(小学館文庫)より 作ったときは、この曲でアルバムが終わるんだろうなと思いながら作っていた曲です。香菜ちゃんといろいろと歌詞について話していた岩里さんが、いくつか僕が送ってみたデモ音源の中から選んで、急に、できたよって歌詞を送ってくれたのでした。そして、25曲入りのアルバムということで、いろんなチャレンジをしてみようという流れから、香菜ちゃんが自分の好きな小説の一部を朗読したいというアイデアが。歌詞の中で降ってくる花びらって、桜の花なんでしょうね。今、改めて聴いていて、卒業式の春のイメージですね。お別れと、それぞれの新しい道と。(北川)
朗読パートでは、香菜ちゃんが関西弁を喋る、というレアな場面が出てきます。そのほかにも解釈が難しい部分があったり、いろいろと手探りながらやってみました。エフェクトもあれこれ試してみたりして、こだわっています。(山内)
- 25. Good Conversation
[作詞:岩里祐穂 / 作曲:北川勝利、編曲:IEDA]
Programming:IEDA(one day diary) そしてついに25曲目。一番最後に作った曲です。前の曲「花びら」の後半の朗読パートを受けて、エンドロールが流れるようなイメージで。この曲のアレンジをお願いしたIEDA君は、去年偶然CDを手に入れて好きで聴いていた「one day diary」というユニットをやっていて。それで急にHP越しに連絡を取ってみたところからのスタートでした。ちなみに、レコーディング作業で、仕上げのTD(トラックダウン)という最終行程があるのですが、この曲が最後の曲でした。完成して、スタジオでみんなで乾杯して、大音量でこの曲をみんなでプレバック。長い長いレコーディングの日々が、無事に終了に涙!って、実は思い出しながら書いてる今の方が、終わった!って実感してる!!!!(北川)
それ、その感じ、わかるー!(山内)
- ニューアルバム「25」 / 2014年2月26日発売 / アニプレックス
- 初回限定盤 [CD2枚組+Blu-ray] / 4725円 / SVWC-7988~90
- 通常盤 [CD2枚組] / 3990円 / SVWC-7991~2
DISC 1
- バースデイ
- 25 Hours a Day
- Brand New Days
- 恋する惑星
- マラソン
- YESTERDAY BOYFRIEND
- 無邪気なキミと真夏のメロディ
- Make a Difference
- 旅立つ彼女と古い背表紙
- Summer Sunset
- 同心円上のディスタンス
- flattery?
- Waltz for Praha
DISC 2
- 片思いが世界を救う
- ダエンケイ
- パパ、アイ・ラブ・ユー!!
- Eeny, meeny, miny, moe
- 粉雪
- Young Oh! Oh!
- 曖昧な世界
- 真夜中の秘密会議
- Merry Go Round
- last contrast
- 花びら
- Good Conversation
初回限定盤Blu-ray DISC収録内容
- 「I wish the door to the dream does not close.」(16分)
花澤香菜(はなざわかな)
1989年2月25日生まれ、東京都出身の声優。2006年放送の「ゼーガペイン」で初のヒロインとなるカミナギ・リョーコ役を演じ、2007年には「月面兎兵器ミーナ」「スケッチブック ~full color's~」「ぽてまよ」といった作品で次々と主要キャラクター役に抜擢された。その後も「こばと。」「化物語」「海月姫」などの人気アニメでヒロインを演じるかたわら、多数の作品でキャラクターソングを歌い、2011年放送の「ロウきゅーぶ!」では声優ユニット「RO-KYU-BU!」のメンバーとしても活躍。2012年4月にはシングル「星空☆ディスティネーション」でソロデビューを果たした。2013年2月20日には1stフルアルバム「claire」を発表し、同年3月には大阪・NHK大阪ホール、東京・渋谷公会堂にて初のワンマンライブを行い、いずれも大成功に収めた。同年12月に発売された5thシングル「恋する惑星」に続き、2014年2月には25曲入りの2枚組アルバム「25」をリリース。4月からは4都市を回る初の全国ツアー「花澤香菜 live 2014 "25"」を行う。