H△Gだけで作っていたら気付けなかったこと
──去年スプリットツアーやリリースパーティで共演したORESAMAさんからの提供曲「ピリオドノック」についても聞かせてください。
Yuta もうイントロを聞いた瞬間「ORESAMAの曲だ!」ってわかるんですよね。ギターのサウンドが小島(英也)節全開で(笑)。ライブでちゃんとできるように練習しなきゃって思ってます。
Chiho 仮歌をぽんちゃんが歌ってくれて、最初にデモを聴いたときはORESAMAとして発表する曲を聴かせてもらった感じがしました(笑)。
Yuta うん。デモの段階でもう完成度が高くて。
Chiho ORESAMAとはスプリットアルバムを作ったことがあって、お互いの曲をカバーし合ったこともあるんです。私はぽんちゃんの歌が好きすぎて、ORESAMAの曲を歌うときはどうしてもぽんちゃんに寄せちゃうんですけど、今回はあくまでH△Gとして発表する曲だから、「私らしく歌わなきゃ」って意識してレコーディングしました。
Yuta 歌詞もH△Gのものとは違って、ちょっと新鮮だったよね。
Chiho ぽんちゃんの書く歌詞を読んでると、すごくキュンとするんです。今回の曲に出てくる「友達ごっこ」ってワードもすごく惹かれるところがあって。楽曲を提供してもらうのって面白いなって思いました。
──最後は708(ハローモンテスキュー)さんの提供曲「独白」です。ハローモンテスキューはH△Gと同じく岡崎市を拠点に活動するバンドですよね。
Yuta はい。地元のライブハウスで普段からよく顔を合わせる仲ですね(笑)。708くんの作る音楽がどういう曲かだけじゃなくて、彼がどんな人間かもよくわかっているから、楽曲を書いてもらうことに対して全然抵抗がないんです。「独白」は、違和感なくH△Gとして自然に聴けた感覚があった曲ですね。デモをもらって、Chihoちゃんが歌っているイメージがすぐ浮かびました。
Chiho 708くんが作る曲はやっぱりH△Gに近いものがあるんだなって思いました。
Yuta 歌詞も卒業する中で取り残される自分、立ち尽くしている葛藤を歌っていて、僕らが作った曲に通じるものがあって。
Chiho 「独白」は言葉の乗せ方が面白かったです。譜割りの感じがH△Gとは違って、1つの音に2、3文字くらい乗せるんですよね。
Yuta メロディも歌詞も譜割りも、H△Gだけで作っていたら気付けなかったことがたくさんあって。今回4組のアーティストさんに提供曲をお願いしたんですけど、 書いてもらって本当によかったなって改めて思っています。
Chiho うん。「イタズラなKiss と ラブソング。」では自分で作詞に挑戦したんですけど、自分で詞を書いてから提供曲の歌詞と向き合うといろんな発見があって。言葉選びもそれぞれの個性があるし、コーラスワークも今までやったことがなかったアプローチがあったし。いつも以上に楽しんでレコーディングをすることができました。
岡崎を飛び出して東名阪ツアーへ
──4月からはワンマンツアー「春色フィルム」が開催されます。H△Gがワンマンツアーを開催するのは、今回が初めてですよね?
Yuta はい。去年もけっこうライブをたくさんやったんですけど、スプリットツアーやリリースパーティ、単発のワンマンライブとかだったので。H△Gだけで複数の都市を回るツアーは初めてですね。
Chiho アルバムが完成したことで楽曲が増えたから、ライブをやるのがすごく楽しみなんです。
Yuta ライブの構成自体、今までと一新できるなと思っているんです。新曲披露の場ではあるんですけど、これまでやれなかった演出とかもいろいろ考えています。
──以前のインタビューで、東名阪ではなくて東岡阪でライブをやることが多いとおっしゃっていましたが、今回は岡崎ではなく名古屋でライブをすることに少し驚きました。
Chiho 岡崎は私たちにとって思い入れのある土地だけど、遠くから来てくれる人たちにとってはけっこう来づらい場所なんです。みんなに岡崎を知ってほしいって気持ちはあるけど、少しでも多くの人にアルバムの曲を届けたいから岡崎を飛び出して、名古屋でライブを行うことにしたんです。
Yuta もちろん、僕らが岡崎でライブをしなくなるわけではないので。
Chiho アルバムリリースとツアー開催と続きますけど、今年も楽しいことをたくさんやろうと思ってますから。今年もH△Gらしく進んでいきたいです。
- H△G「青色フィルム」
- 2018年2月14日発売
徳間ジャパンコミュニケーションズ -
初回限定盤A [CD+DVD]
3780円 / TKCA-74626 -
初回限定盤B [CD2枚組]
3780円 / TKCA-74627 -
通常盤 [CD]
3024円 / TKCA-74628
- CD収録曲
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- アロー
- さよならガール
- ミルク
- アオイハルカゼ
- 蛍案内図
- ゆめわずらいのバードマン
- 夏の在りか
- イタズラなKiss と ラブソング。
- 銀河鉄道の夜を越えて
- ピリオドノック
- 独白
- 星町フィルム
- 初回限定盤A DISC 2(DVD)収録内容
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- アロー Music Video
- イタズラなKiss と ラブソング。Music Video
- 夏の在りか Music Video
- 星のパンフレット Music Video
- Bonus Track. アロー Music Video -Making-
- 初回限定盤B DISC 2(CD)収録曲
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- 桜の唄 -New Version-
- あの夏、僕らは。 -New Version-
- 秋風ノスタルジック -New Version-
- 冬の唄 -New Version-
- H△G「春色フィルム」
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- 2018年4月7日(土)東京都 morph-tokyo
- 2018年4月14日(土)大阪府 ヒルズパン工場
- 2018年4月28日(土)愛知県 今池GROW
- H△G(ハグ)
- ボーカリストのChihoを中心に多数のコンポーザーやクリエイターからなるグループ。2012年に動画共有サイトで発表したオリジナル曲「星見る頃を過ぎても」は60万回再生を記録している。また「心拍数♯0822」といったVOCALOID曲のカバー動画などでも話題を集める。Miliとのコラボアルバムとして「H△G × Mili」「H△G × Mili vol.2」の2作品を発表しているほか、2016年12月にはORESAMAとのコラボアルバム「H△G × ORESAMA」をリリース。2017年5月にVocaloid曲のカバーアルバム「声 ~VOCALOID Cover Album~」を発表した。同年11月に映画「イタズラなKiss THE MOVIE3 ~プロポーズ編~」の主題歌を収録したシングル「イタズラなKiss と ラブソング。」をリリース。2018年2月にはメジャー1stアルバム「青色フィルム」を発表する。