「八月のシンデレラナイン」特集 HUiT 西田望見×井上ほの花 Clutch! 立花理香×佐伯伊織|音楽フェス「ハチサマ」で届ける青春

Clutch! 立花理香(阿佐田あおい役)&佐伯伊織(倉敷舞子役)対談

先輩風を吹かせるClutch!

──Clutch!はどういったユニットなんでしょうか。

左から立花理香、佐伯伊織。

立花理香 上級生ユニットということで、先輩風を吹かせつつ(笑)、ちょっと強めな楽曲が多いグループですね。

佐伯伊織 けっこうロックテイストの楽曲が多いので、かわいいかカッコいいかでいうと、後者寄りです。キリッとした3年生という感じで。

──ロックの中でもダンスロックというか、ソウルミュージック寄りだったりして踊らせる曲が多い印象があります。

立花 毎回すごく踊らされてますね。

佐伯 違う意味に聞こえる(笑)。ダンスをすごくがんばっているという意味ですよね。

立花 精神的には踊らされてないよ!(笑) Clutch!は我の強い女の子が多くて、九十九(伽奈)にしても団長(岩城良美)にしても、確固たる信念を持ったメンバーばかりだと思います。よくユニットとして集まったなと(笑)。

佐伯 確かに(笑)。

立花 でも、3年生ならではの葛藤とか切なさもあって。高校最後の年なので、それまでの3年間に思いをはせたり、世代交代が近いみたいな気持ちも楽曲に入ってるんですよ。そこもClutch!ならではかな。

──そんなClutch!の推し曲を教えてください。

佐伯 私は「摩擦主義」。

立花 佐伯は絶対それだと思った!

佐伯 それしかないですよ(笑)。私が演じている倉敷舞子ちゃんがフィーチャーされた楽曲で、舞子はあまり感情を表に出さないタイプのキャラクターなんですけど、内に秘めている悶々とした思いを歌として表現しているのが「摩擦主義」なんです。すごく好き。

立花 私は「ALL FOR ONE★」ですね。すごく前向きで明るい曲なんですけど、どこか切なさも感じるんですよ。そこに青春感があるというか。野球のポーズを取り入れた振り付けがあったりもするので、ライブではそこにも注目してほしいですね。

佐伯 Clutch!は6人組で、人数がほかよりも少し多いんです。その人数を生かしたダンスのフォーメーションなんかも見どころだと思います。

立花 チームワークの見せどころだよね。

──ちなみに、他ユニットでお気に入りの曲は?

佐伯 私、HUiTさんの「栄光のダイヤモンド」がすごく好きなんです。ハチナイ楽曲で最初に聴いた曲ということもあって、すごく思い出深くて。王道なんですよ。泣かせに来てるんですよ!

立花 (笑)。

佐伯 メロディラインがすごく好きなんですけど、歌メロだけじゃなくオブリのラインとかもすごくきれいで。本当に青春感を味わわせてくれるので、カラオケでもよく歌ってます。

立花 私は、そうだな……TwinCrewさんの「不死鳥“S”」が好きですね。ライバル校である清城高校のバッテリーによる2人ユニットなんですけど、バッテリーで歌うというのがまずエモいですし、神宮寺(小也香 CV:明坂聡美)さんのあの伸びやかな歌唱が! たまらん! 2人で支え合うように歌う感じも好き。

みんなで支えあった

──いつもライブへはどのような気持ちで臨んでいますか?

立花 けっこう、セリフの延長線上みたいな感じですね。「あおいだったらどんなふうに歌うだろう?」と考えながら歌ったし、歌詞も3年生メンバーの気持ちに寄り添った内容だったりするから。というか、あおいはテンションの高い子なので、あおいとして歌うのは単純にめちゃくちゃ楽しいです。

──過去の「ハチサマ」で何か印象的な思い出はありますか?

佐伯 私は「ハチサマ4」のときに「摩擦主義」の曲名を噛まずに言えるよう、ひたすら練習していた思い出があります(笑)。

立花 歌やダンス以前のところでね(笑)。佐伯が「摩擦主義」の曲振り担当だったんですよ。

佐伯 みんながカッコよくポーズを決めている中、私が「それでは聴いてください、『摩擦主義』」って言う段取りだったんです。でもリハーサルで思いっきり「ましゃちゅしゅぎ」って言っちゃって、全員ズコーみたいな(笑)。本番でそうならないように、そこを一番練習したかもしれない。

左から立花理香、佐伯伊織。

立花 私が印象に残っているのは、「ハチサマ2」のときのダンス練習ですね。けっこう練習の時間を取ってもらったんですよ。(塚原雫役の)芝崎典子ちゃんがダンスをすごくがんばってたのをよく覚えてますし、佐伯もすごく自主練をしてくる子で。そのときは(岩城良美役の)山下七海ちゃんはいなかったんですけど、まるちゃん(本庄千景役の朝日奈丸佳)と(九十九伽奈役の)白石晴香ちゃんがもともと歌もダンスもうまかったから、2人がすごく支えてくれました。そんなみんなの姿を見て「よし、私もがんばろう」と思ったし、お互いに刺激し合って、あれは青春だったなあと。

佐伯 その練習で、みんなを引っ張ってくださったのが、りっか(立花)さんで。

立花 そうでしたっけ? 私は休み時間に干し芋を食べてただけなんだけど……。

佐伯 あははは(笑)。いつも「何もしてないよ」みたいに言うんですけど、りっかさんがいるだけで本当にまとまるんですよ。ナチュラルにリーダーシップを発揮してくれていました。