はちみつロケットが3月20日に4thシングル「忠犬ハチ公」をリリースする。昨年8月に発表した3rdシングル「花火と漫画とチョコと雨」がオリコン週間シングルランキングで8位を獲得し、今年4月6日には東京・Zepp Tokyoでワンマンライブの開催を控えるなど、今勢いに乗っているはちロケ。音楽ナタリーではメンバー7人にインタビューを実施し、強気な女の子の心情を歌った「忠犬ハチ公」や、この半年間で感じたグループの成長、Zepp Tokyo公演を目前にした現在の心境について語ってもらった。
取材・文 / 近藤隼人 撮影 / 関口佳代
練習に対する考え方が変わった
──昨年夏の3rdシングル「花火と漫画とチョコと雨」のリリース以降、メジャーデビュー後初のワンマンライブ、東京・Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASUREでの2DAYS公演、対バンやノンストップライブを繰り広げた「はちみつロケット品川4番勝負」など、多くのイベントが行われました。この半年間で成長を感じることはありましたか?
澪風 レッスンをしているとき、前まではミスがすごく多くてどうしたらいいかわからなかったんですけど、メンバーが具体的にアドバイスをしてくれるようになって。ごまかさずにしっかり直すようにしていたら、パフォーマンス中のミスがだいぶ減りました。それにメンバーが間違えてるのに気付いても「私が言うなんておこがましいかな……」と思って何も言えなかったのが、最近はみんなと同じラインに立てて、みんなと会話するようになったと思います。
公野舞華 えー! まるで今まで会話してなかったみたいな(笑)。
播磨怜奈 待って待って! 誤解が生まれる!(笑)
森青葉 会話はしてたよ!
塚本颯来 不仲説流れるから!
公野 確かに澪風ちゃん、間違いが少なくなったよね。以前はライブ中に次の曲を忘れちゃって、ステージ上で迷子になってる澪風ちゃんの手をほかのメンバーが引っ張ることがあったけど、最近はそういうことが全然なくなった。
澪風 練習に対する考え方がだいぶ変わったから。
見せ方を追求するようになった
──昨年秋には「かまわないさ」「Naked Love」「WHITE☆FIGHTERS」の3曲が配信リリースされ、楽曲のレパートリーも増えました。
森 その3曲でレパートリーの振り幅が広がったと思います。「かまわないさ」はセリフで始まって、「Naked Love」はセクシーで大人っぽくて、「WHITE☆FIGHTERS」はとても盛り上がる曲で。いろんなセットリストの組み方ができるようになったことで、よりライブが面白くなりました。
──セットリストの組み方によって違う一面を見せられると。
森 私は「Naked Love」でラップを担当していて。それまでラップをやったことがなかったので、「ラップきちゃったよ! メロディ歌いたかったなあ」と思ってたんですけど、ライブを重ねていくごとにそのパートが好きになって、「いろんな私を見せられたらいいな」と考えるようになりました。
──それまでラップは苦手だったんですか?
森 どういう顔してラップしたらいいかわからなくて。レコーディングのときはホントに嫌だったんですけど、メンバーもファンもカッコいいって褒めてくれて、ちょっとは進歩したかなと思います。
華山志歩 最初はすごく恥ずかしがってたけど、「Naked Love」の見せ場になってるよね。
公野 ファンの人からも好評だし。
華山 「Naked Love」を初披露したMt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE公演では、“闇と光”というコンセプトのもと2日間で違う内容のステージを披露しました(参照:はちみつロケット、闇と光の2DAYSワンマン「H.R.Black&White」で新たな一面見せる)。私たちは「騒げー!」という楽しいライブが基本なんですけど、それに加えて見せ方を追求するようになりましたね。
森 ライブというよりコンサートっぽい感じだった。
──初日公演の「闇のダークフェスティバル」では椅子に座って「お願いメテロティス」を歌い上げる場面もあり、ロケッター(はちロケファンの呼称)からの拍手が鳴り止みませんでした。
澪風 あれはうれしかった!
公野 1つの曲でも違った見せ方ができるので、「お願いメテロティス」以外でもいろんな挑戦をしてみたいです。
冷めキャラのリーダーがノリノリに
──「はちみつロケット品川4番勝負」2日目の第1部はゴー☆ジャスさんをゲストに迎えて行われましたが、普段はバラエティ的な役回りを担当しないリーダーの雨宮さんが白塗りのメイクをして“ノン☆ジャス”を演じていたのが印象的でした(参照:はちロケ、ノン☆ジャス登場や“のべつ幕無し”ライブで沸かせた「品川4番勝負」)。
雨宮かのん 本番まではやりたくない気持ちが強かったんですよ(笑)。リハーサルで「本番では白塗りしてやってるのか……」と考えると憂鬱だったんですけど、ゴー☆ジャスさんに「似合ってるね!」と言われてうれしかったです。実際にやってみたら振り切れたというか、新しい自分を出せて、やってよかったです。
──ノリノリでゴー☆ジャスさんのネタを披露していましたね。
雨宮 ちゃんとYouTubeで動画を観て、ネタを予習しました。
森 いつも冷めキャラのリーダーがすごくノリノリなのが面白くて、いじりたくなっちゃいました(笑)。人見知りだからあまりそういう部分を出してくれないんですけど、楽屋では違うんですよ。
塚本 意外と面白いリーダーなんです。これからも白塗りしてほしいです(笑)。
──一方で塚本さん、播磨さんらのバラエティ班のメンバーもよりトークに磨きがかかっている気がします。
森 白塗りしてないのにちゃっかりギャグを言ってね。
塚本 私もYouTubeでしっかり予習してました! バラエティ班として。
──このライブに対するロケッターの反応はどうだったんですか?
森 神回だったって言われたよね!
塚本 ライブ前は「ゴー☆ジャスさんと対バンってどういうことだろう?」というとまどいの声も聞こえてきたんですが、リーダーも振り切ってやってくれたし、ゴー☆ジャスさんのトーク力に引っ張られて楽しいライブになりました。
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初期の曲が成長して盛り上がる曲に
- はちみつロケット「忠犬ハチ公」
- 2019年3月20日発売 / ポニーキャニオン
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初回限定盤A [CD+Blu-ray]
1800円 / PCCA-04769 - CD収録曲
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- 忠犬ハチ公[作詞:いしわたり淳治 / 作曲・編曲:コモリタミノル]
- なかよしグループ[作詞・作曲・編曲:小西康陽]
- 忠犬ハチ公(off vocal)
- なかよしグループ(off vocal)
- Blu-ray収録内容
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- 「忠犬ハチ公」 Music Video・Making Video
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初回限定盤B [CD+Blu-ray]
1800円 / PCCA-04770 - CD収録曲
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- 忠犬ハチ公[作詞:いしわたり淳治 / 作曲・編曲:コモリタミノル]
- 千年ミラクル[作詞:許瑛子 / 作曲・編曲:千葉"naotyu-"直樹]
- 忠犬ハチ公(off vocal)
- 千年ミラクル(off vocal)
- Blu-ray収録内容
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はちみつロケット品川4番勝負@品川プリンスホテル クラブeX 第2部 新春!はちロケ ライブ~のべつ幕無し~「はちロケ ノンストップライブ映像収録!!」
- WARE-WARE-WA
- はちみつロケット ~黄金の七人~
- 花火と漫画とチョコと雨
- ギリギリサマー
- WHITE☆FIGHTERS
- バカイズム
- ハニートランポリン
- MOTTO MOTTO!!
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通常盤 [CD]
1200円 / PCCA-70538 - 収録曲
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- 忠犬ハチ公[作詞:いしわたり淳治 / 作曲・編曲:コモリタミノル]
- 美味闘伝説ハッピー招拳[作詞:畑亜貴 / 作曲・編曲:設楽哲也]
- 忠犬ハチ公(off vocal)
- 美味闘伝説ハッピー招拳(off vocal)
- はちみつロケット
- スターダストプロモーション内のアイドル部署・STARDUST PLANETに所属する雨宮かのん、澪風、華山志歩、公野舞華、塚本颯来、播磨怜奈、森青葉の7人からなるアイドルグループ。2017年12月に東京・池袋サンシャインシティ噴水広場で行われたフリーイベントにて、ポニーキャニオンよりメジャーデビューすることがサプライズ発表された。2018年3月にメジャーデビューシングル「はちみつロケット ~黄金の七人~」と2ndシングル「おかしなわたしとはちみつのきみ」を同時リリース。2019年3月に4thシングル「忠犬ハチ公」を発売し、4月には東京・Zepp Tokyoでワンマンライブ「H.R.ADVENTURE~はちロケ 春の大冒険!~」を行う。