スターダストプロモーションの7人組アイドルグループ・はちみつロケットが、3月7日に1stシングル「はちみつロケット ～黄金の七人～」と2ndシングル「おかしなわたしとはちみつのきみ」を同時リリースしてメジャーデビューを果たす。

3B junior内のユニットとして2014年に結成され、年間50本のライブをこなす「はちロケ50本ライブ」などで経験を積んできた彼女たちは、今年2月に開催されたイベント「3B junior やるっきゃないっショー」をもって“無期限武者修行”期間に突入。今後3B juniorのイベントには参加せず、独立して活動を展開していく。今回音楽ナタリーではメンバー全員にメジャーデビューへの思いや2枚のシングルについて話を聞いた。

取材・文 / 近藤隼人　撮影 / 関口佳代

衣装に負けないような輝けるアイドルに

──メジャーデビュー、おめでとうございます。3月7日に1stシングル「はちみつロケット ～黄金の七人～」と2ndシングル「おかしなわたしとはちみつのきみ」が同時リリースされますが、まずは今の心境を聞かせてください。

森青葉　まだあまり実感が湧いていない状態です。

雨宮かのん　私はシングルのリリース記念イベントが始まったり、ミュージックビデオの完成映像を観させていただいてたりして、じわじわとメジャーデビューすることを実感しています。

澪風　MVを撮ったり、メディアに出させていただいたり、デビューに向けたいろんな活動をしていくことによって目標や課題が見つかってきて、どんどん上にいかなきゃという意識が芽生えてきました。

播磨怜奈　メジャーデビューが決まってからライブのMCや歌やダンスで意識することが増えて、反省することも多くなりました。着実に階段を上がっている感じがします。

森　自分で言っちゃった（笑）。

塚本颯来　衣装がすごくキラキラしてて“メジャーデビュー感”があるので、この衣装に負けないように輝けるアイドルになりたいです。

公野舞華　最近、リリースイベントで立ち止まって観てくれる子供が増えたんですよ。衣装もアイドルっぽいし、子供の目に付くのかなって。子供は正直だからうれしいですね。

塚本　プリキュア感あるしね（笑）。

華山志歩　今はたくさんお仕事をいただいているので、ちゃんと期待に応えられるようにがんばっていきたいです。

──メジャーデビューすることは昨年12月に池袋サンシャインシティ噴水広場で行われたフリーイベントで、ももいろクローバーZの玉井詩織さんからサプライズ発表されましたね（参照：はちみつロケットのメジャーデビューを玉井詩織がドッキリ発表「自分たちの力で国立に」）。

澪風　すごく驚きました！ そのときに「おかしなわたしとはちみつのきみ」がアニメ「だがしかし2」のエンディングテーマになることも知らされて。私はアニメ好きなので、アニメの街である池袋で「だがしかし2」とのタイアップが発表されたことがうれしかったです。

3B juniorは仲間でもありライバル

──母体グループである3B juniorからはロッカジャポニカが先にメジャーデビューを果たしていて、彼女たちは2016年12月に “無期限武者修行”に出ました。皆さんの中で焦る気持ちはありましたか？

森　ありましたね。ロッカジャポニカが武者修行に出て3B juniorの人数が5人減って、置いていかれたような感じがしました。

──先に武者修行に出たロッカジャポニカ以外にも、3B juniorには奥澤村、リーフシトロン、マジェスティックセブンといったユニットがいます。彼女たちに対してはライバルという気持ちを抱いているのでしょうか？ それとも同志や仲間という気持ちのほうが強い？

森　3B全体でライブをやってるときは仲間という思いが強いんですが、2部構成の定期公演では片方の部でユニット曲を披露することがあって。私たちの前の出番のユニットのライブが盛り上がってると焦りますね。特にマジェスティックセブンははちロケと同じ人数のグループだし、仲間でもありライバルという意識があります。

塚本　ユニット同士で対バンするときはよく圧倒されます。ほかのユニットは自分たちより団結力があって。ライバル意識もあるけど、すごいなあと尊敬することもありました。

雨宮　ユニット同士で対決するとお客さんに比較されるわけじゃないですか。それが苦手な部分もありました。

めっちゃすべるのが悩み

──はちロケが持つほかのユニットとの違いや強みはなんでしょう？

播磨　播磨怜奈の存在感です！

森　（無視して）塚本がグループの面白いところを担ってます。

塚本　実は私悩みがあって……めっちゃすべるんですよ。

雨宮　芸人さんみたいな悩みだね（笑）。

塚本　どうやったらファンの皆さんに楽しんでもらえるか、真剣に考えてるんですよ。

森　颯来は自分の名前を言っただけで笑いが起きちゃうくらい面白い存在なんです。

──塚本さんがお笑い担当だとすると、ほかのメンバーは？

森　私がMC担当、播磨怜奈がマスコット担当、塚本颯来がお笑い担当で、まとめて3人はバラエティ班ですね。公野舞華は自称アイドル、華山志歩は食いしん坊、澪風は天然、雨宮かのんはかわいいリーダーです。

──1人ひとりの個性が強いのもはちロケの特徴の1つなんでしょうか。

公野　はい。1人ひとりが違う強みを持っています。澪風はアニメに詳しいし、もりりんはMCが得意だし。はちロケはいろんな分野に強くて、どんなことにも対応できるアイドルだと思います。

華山　7人の個性がバラバラだからこそ、1つにまとまったときに力が出るグループなんです。

──確かに、はちロケには器用でなんでもこなせるイメージがあります。2月4日に行われた無期限武者修行前の3Bでのラストライブでは、奥澤レイナさんが「はちロケはなんでも一番を持っていっちゃう」と語っていました（参照：“まけずぎらい”な3B junior、メジャーデビューのはちロケ送り出した「黄色水色歌合戦」）。

華山　欠けてる部分をメンバー間で補っているんだと思います。

雨宮　ホントは1人ひとりが不器用なんですよ。でも、不器用な中でもそれぞれできることがあるじゃないですか。あと「なんでも一番を持っていっちゃう」と言ってくれましたが、私は「3Bはみんなすごいんだぞ」と思ってます。