常に珍しくて新しいラインナップを
──出演者の皆さん、スタッフの皆さん、本日はお疲れさまでした。まずはスタッフの皆さんの自己紹介からお願いします。
野田和奏 日本工学院八王子専門学校コンサート・イベント科コンサート制作コースの野田和奏です。今日は制作のチーフとして、運営の統括をしていました。
バローチ 桜 ナーズィア コンサート照明コースのバローチ 桜 ナーズィアです。今日は照明のムービングを担当しました。
市川祐子 コンサートPAコースの市川祐子です。ステージ横のモニターコンソール前で、出演者さんのモニターの音をオペレートしていました。
高橋杏奈 コンサート舞台コースの高橋杏奈です。舞台上のセットを組むための仕込みなど、セットに関わるさまざまな業務を行いました。
──GeroさんとBAND-MAIDの対バンは、今回のイベントで初めて実現したんですよね?
Gero そうですね。
小鳩ミク(G, Vo / BAND-MAID) 初めましてですっぽ。
──スタッフの皆さんはどういった理由で2組をブッキングされたんでしょうか。
野田 私たちはこれまでの2年間、実習としてさまざまなライブを運営してきたのですが、制作チームは常に珍しくて新しいラインナップを考えながら「この組み合わせが面白いんじゃないか」と話し合ってきました。その中でGeroさんとBAND-MAIDさんのお名前が挙がり、今回お声掛けをさせていただきました。
──なんでも野田さんはGeroさんのファンだと伺いました。
Gero え、そうなんですか? ありがとうございます!
野田 (照れながら)はい、以前から。今日は本当にありがとうございました。
一番輝かせたいのはアーティスト
──オファーを受けたとき、GeroさんとBAND-MAIDのお二組はどんなことを思いましたか?
Gero 日本工学院さんのイベントには初めて呼んでいただいたので、どんな感じになるのか想像が付かなかったんです。ただ、僕は普段チッタワークスさんというライブ制作会社の方と一緒に仕事をしてるんですけど、その方から「素晴らしいイベントだから出たほうがいいよ」と言っていただいて。日本工学院さんは優秀なスタッフの方々をたくさん輩出しているし、僕も日頃からお世話になっているので、学生の皆さんとまたいつか一緒にお仕事ができたらなと思って受けさせていただきました。
小鳩 BAND-MAIDは以前、日本工学院さんが開催するバンドオーディションイベントにゲストで呼んでいただいたことはあるんですけど、今回みたいに学生さんが作るイベントは初めてだったので、オファーをいただいたときはうれしかったですっぽ。私たちは学園祭とかにも出たことがないので、初めての環境でこうしてお給仕ができていい経験になったと思ってますっぽ。
彩姫(Vo / BAND-MAID) 私は学生時代に皆さんみたいに音楽の勉強をしたことがなかったので、すごくいい環境で若いときから勉強ができていいなって。出演させていただいて、私も刺激を受けました。
──スタッフの皆さんは、どんな部分にこだわってライブを作り上げていったんですか?
高橋 セットについては、「飾れればいいってものじゃない」と教わってきました。一番輝かせたいのはアーティストさんなので、セットだけが前に出すぎないよう、デザインからこだわって作っていきました。どんなにいいセットでも、アーティストに合わないものは使えないので。あとは照明の影がセットに入ったりしないかとか、装飾を飾る高さにも注意しました。今回客席からライブを見させていただく時間もあったのですが、キレイに飾れていたのでよかったです。
市川 今回はホールでのライブだったので、ライブハウスよりもスピーカーの台数が多くて新鮮でした。ほんの少し角度を変えるだけで音の聞こえ方も変わるので、みんなで考えながらセッティングして。それぞれ、今回の経験が糧になったと思います。
バローチ 私は照明を担当したんですけど、限られた時間の中で妥協せずに明かりを作ることができてよかったと思います。みんな本番前は切羽詰まっていたんですけど、ああしようこうしようと試行錯誤しながら、納得するものをお客様にお見せすることができました。終わったときに「やり遂げたね」と話している仲間を見て、やってよかったなと思いました。
──Geroさんのライブでは、アンコールで急遽曲目が増えましたよね。ああいった場面で、照明さんは特に大活躍だったと思います。
バローチ ありがとうございます。私たちも一瞬焦ったのですが(笑)、オペレートを担当していた子が機転を利かせて楽しげな明かりを作っているのを見て、2年間の経験がちゃんと力になっているのかなと実感しました。
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前半は戸惑いも隠せないのがBAND-MAIDのライブ
- 日本工学院ミュージックカレッジ
- 日本工学院ミュージックカレッジのコンサート・イベント科は、コンサート制作コース、コンサートPAコース、コンサート照明コース、コンサート舞台コース、イベント企画コースの5コースで構成される学科。コンサート・イベントの最前線で活躍するスタッフを育成している。八王子キャンパスでは学校内にある1000人収容のホールで授業および実習が行われ、プロの現場と同じ環境で学ぶことが可能。毎年夏と冬には東京・マイナビBLITZ赤坂やオリンパスホール八王子で、学生たちの手によって作り上げられたイベントが開催される。
- Gero(ゲロ)
- 兵庫県生まれのボーカリスト。2009年、ニコニコ動画に投稿した“歌ってみた”動画が話題を集め、本格的な活動をスタートさせる。多くの同人CD / DVDへの参加、イベント出演などを経て、2011年には自身初のフルアルバム「Gourmet」をリリースし、インディーズながらオリコン週間アルバムランキングで7位を獲得した。2013年7月、テレビアニメ「BROTHERS CONFLICT」のオープニングテーマ「BELOVED×SURVIVAL」でメジャーデビューを果たす。2017年4月には自身の主催ライブ「ちゃんげろソニック2017」を成功させ、同年7月にフルアルバム「EGOIST」を発表。同年8月からは同アルバム名を冠した全国ツアー「Gero Live Tour 2017-EGOIST-」を開催。2018年5月12日には東京・お台場野外特設会場にて2年目となる「ちゃんげろソニック」の開催を控える。
ライブ情報
- ちゃんげろソニック2018
-
2018年5月12日(土)東京都 お台場野外特設会場
OPEN 10:00 / START 11:30<出演者>
Gero / ぐるたみん / ゴム / that / 灯油 / ピコ / YURiCa/花たん / チームニコライ / PointFive(.5) / +α/あるふぁきゅん。 / あらき / __(アンダーバー) / トゥライ / めいちゃん / nero / 野宮あゆみ / halyosy / やまだん / CLEANEROバンド:王族バンド / [Mint] / Geroバンド
- BAND-MAID(バンドメイド)
- 2013年7月に秋葉原のメイド喫茶で働いていた小鳩ミク(Vo, G)を中心に、彩姫(Vo)、KANAMI(G)、AKANE(Dr)、MISA(B)の5人で結成されたガールズロックバンド。メイド服を身にまとい、ライブを“お給仕”、ファンを“ご主人さま”、“お嬢さま”と呼ぶスタイルで活動している。2016年3月にアメリカ・シアトルで実施された日本文化のコンベンションイベント「SAKURA-CON」に出演し、約3000人の観客を前にパフォーマンスを行った。同年5月に3rdミニアルバム「Brand New MAID」を日本クラウンよりリリースしメジャーデビュー。6月に国内で初の全国ツアーを行い、10月からはメキシコ、イギリス、ドイツ、フランス、ポーランド、イタリア、スペイン、香港をめぐるワールドツアーを成功させた。2017年1月には初のフルアルバム「Just Bring It」、7月にシングル「Daydreaming / Choose me」をリリース。2018年2月14日に最新アルバム「WORLD DOMINATION」を発表した。
- BAND-MAID「WORLD DOMINATION」
- 2018年2月14日発売 / 日本クラウン
-
初回限定盤A [CD+Blu-ray]
5500円 / CRCP-40545 -
初回限定盤B [CD+DVD]
4500円 / CRCP-40546 -
通常盤 [CD]
2900円 / CRCP-40547
- CD収録曲
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- I can't live without you.
- Play
- One and only
- DOMINATION
- FATE
- Spirit!!
- Rock in me
- CLANG
- Turn me on
- Carry on living
- Daydreaming
- anemone
- Alive-or-Dead
- DICE
- 初回限定盤A Blu-ray収録内容
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2017/11/23『BAND-MAID お給仕TOUR Autum-Winter 2017「燃えるの?萌えないの?どっちなの!?」』Tour Final@東京・新木場STUDIO COASTお給仕(ライブ)映像
- 初回限定盤B DVD収録内容
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2017/11/23『BAND-MAID お給仕TOUR Autum-Winter 2017「燃えるの?萌えないの?どっちなの!?」』Tour Final@東京・新木場STUDIO COASTお給仕(ライブ)映像