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目指せアイドル! PAは音ゲー?学生企画イベントへの意気込み

日本工学院ミュージックカレッジによるライブイベント「HACHI-ON」が、1月20日に開催される。これは「日本工学院八王子専門学校 ミュージックカレッジ コンサート・イベント科」の学生たちが企画・制作・運営する卒業ライブイベントで、出演アーティストにはでんぱ組.incとニューロティカという異色の対バン2組が名を連ねた(参照:でんぱ組×ニューロティカのツーマンも、日本工学院主催ライブ)。

今回ナタリーではでんぱ組.incへのインタビューを企画。ライブ制作担当の学生で、アイドルに憧れているという土門奈央さん(コンサート舞台コース)を中心とし、宮寺祐貴さん(コンサートPAコース)、磯谷紗希さん(コンサート制作コース)の3名にインタビュアーを務めてもらった。学生ならではの視点からアイドルの魅力やライブの意気込みを聞いたインタビューをぜひ楽しんでもらいたい。

構成・文 / 田島太陽 インタビュー撮影 / 小坂茂雄

ずっと「アイドルになりたい」って言ってた

インタビューの様子。

──実は私、でんぱ組.incさんがものすごく好きで、今は手が震えちゃってて。

成瀬瑛美 ほんとだ!

夢眠ねむ 大丈夫?

──私はアイドルが好きすぎて、自分もアイドルになりたいと思い始めたんです。どうしたらアイドルになれますか?

相沢梨紗 おお!

藤咲彩音 すごい質問ですね!

古川未鈴

古川未鈴 なる方法はいろいろとあるけど、私はずっと「アイドルになりたい」って口に出して言ってたんです。それがきっかけの1つなのかなと自分では思ってます。言わないと誰にも伝わらないし。

──私でもなれますか?

夢眠 全然イケますよ。でも日本工学院さんは裏方の仕事を学ぶ学校ですよね? 本心ではどっちがやりたいんですか?

──どちらかと言えば、アイドルのほうを。

夢眠ねむ

夢眠 そうなんだ! 私も最初は裏方がやりたかったけど、いつのまにかアイドルになっちゃってたんですよ。でも今も裏方さん的なお仕事をさせていただけることも多いし、どっちもやれると思いますよ。

相沢 私はディアステージに入ったときから、自分は何をやりたいのか、もっとたくさんファンの方に来てもらうにはどうしたらいいかを考えていて、年に何十回もイベントを主催するようになったんです。だから企画する人や裏方さんの大変さも理解しているつもりだし、表に立つ側の気持ちもわかるようになりました。そうやってどっちもできたほうがマルチな活動ができるし、いいアイドルになれると思うんです。

ファンと一緒に感じ合える時間は青春みたい

成瀬瑛美

──そもそも、アイドルってなんだと思いますか?

夢眠 それは難しい話ですよ。

成瀬 私は、人を幸せにすることだと思う。自分がどんなにつらくても笑顔でいて、見ている人を心から幸せにしたいって思うことから始まるんじゃないかな。ダンスや外見を磨くことも大切だし、私もそこは全然足りていないけど、何よりも気持ちを強く持つことが大事だと思います。

最上もが それもすごいわかるけど、ぼくは「アイドルだから」っていう考え方は必要ないというか、要は人間だなって思う。重要なのは見てくれる人をどれだけ楽しませられるかなんで、そこにアイドルもバンドも違いはない気がしていて。ぼく個人としてはちょっと闇というか、暗い部分を見せちゃうこともあるんだけど、それも1人の人間として受け取って、受け入れてくれる人がいるから活動できているんだなと思いますね。

最上もが

藤咲 私はほかのアイドルさんやバンドさんのライブにもよく行くんですけど、すごく元気をもらえるんですよね。明日もがんばろうって自然と思える。だから音楽ってすごいし、生きる糧なんだなと思ってます。

──すごくわかります。私にとっても生きる糧です。

藤咲 うんうん、ほんとにアイドル好きなんですね。

古川 私は、自分のためにやるもんだと思ってます。誰かのためにアイドル活動をするんじゃなく、あくまでも自分のため。それで付いてきてくれる人がいるのであれば、応援してくれたらすごくうれしい。だからアイドルとはなんぞやと言われると難しいんだけど、私にとってはこういうやり方しかできない職業ですね。

相沢梨紗

相沢 人によって全然違うけど、私は青春ってことだと思うんです。アイドルは成長過程をファンの方に見てもらいながら一緒に進んでいくものであって、アーティストとして歌や思いを届けるだけじゃダメだってことをいつも感じるんです。卒業して女優になったりタレントになったりする子もいるけど、そのためにはアイドルとして走り切れたかどうかだと思うから、目標に向かって走っている瞬間を、ファンの方と一緒に感じ合いたいですね。

夢眠 うーん、難しいですよね。私は表現方法の1つとしてアイドルを選んだし、いろんな情報や思いを乗せられる媒体って感じかな。誰かを救いたいって目的も、自分の夢を叶えたいってことも、全部乗っけて伝えられる方法だなと思います。

日本工学院ミュージックカレッジ presents HACHI-ON
2015年1月20日(火) 東京都 オリンパスホール八王子
OPEN 17:45 / START 18:30
<出演者>
でんぱ組.inc / ニューロティカ
前売りチケット:2000円
主催:日本工学院ミュージックカレッジ
企画制作:日本工学院ミュージックカレッジ 八王子キャンパス コンサート・イベント科18期
後援:MUSIC ON! TV(エムオン!) / tvk
制作協力:HOT STUFF PROMOTION
お問い合わせ:HOT STUFF PROMOTION(03-5720-9999)
24時間対応自動音声案内(オペレーター対応時間:平日12:00~18:00)

日本工学院ミュージックカレッジ 八王子キャンパス コンサート・イベント科の学生が卒業記念に企画するライブ。企画・制作からPA、照明、舞台、演出、運営まですべてをコンサート・イベント科の学生が行う点が特徴。2年間で数々のライブ制作を重ねてきた学生たちにとって集大成のステージとなる。

高校生限定無料招待受付中!

楽屋周辺やステージ袖など、普段見ることができないイベントの裏側がのぞける「バックステージツアー」も同時開催。詳細は下記ページにて確認を。

でんぱ組.inc(デンパグミインク)

古川未鈴、相沢梨紗、夢眠ねむ、成瀬瑛美、最上もが、藤咲彩音からなる6人組ユニット。東京・秋葉原のライブバー「ディアステージ」をホームグラウンドに2008年から活動を開始。2011年12月に1stアルバム「ねぇきいて?宇宙を救うのは、きっとお寿司…ではなく、でんぱ組.inc!」をリリース。2013年1月にはいじめなど自己の暗い過去を歌ったシングル「W.W.D / 冬へと走りだすお!」でオリコン週間ランキング10位を獲得。主演映画「白魔女学園」の主題歌として同年10月にリリースした「W.W.D II」も話題を集め、同年12月に2ndアルバム「WORLD WIDE DEMPA」をリリース。“萌えキュンソング”と呼ばれるアッパーな楽曲と情感豊かなライブパフォーマンスで国内のみならず海外からの支持も厚く、ジャカルタや台北などでのライブやファッションイベントにも出演。メンバーはそれぞれアニメ、マンガ、ゲームなどの趣味に精通したコアなオタクとしても知られている。2014年5月には初の日本武道館単独ライブを成功に収め、2015年2月10・11日には東京・国立代々木競技場第一体育館で2DAYSワンマンライブ「でんぱーりーナイトdeパーリー」を実施する。同年2月18日に3rdアルバム「WWDD」をリリース。

ニューロティカ

1984年にATSUSHI(Vo)と修豚(G)によって結成されたパンクバンド。結成と同時に設立したネオファミリーレコードからオムニバス盤やシングルを発表し、1989年5月には初のフルアルバム「ハーレム野郎」をリリース。翌1990年6月に日本コロムビア TRAID レーベルより、シングル「ア・イ・キ・タ」でメジャーデビューを果たした。ピエロメイクと派手なコスチュームで誰もが口ずさみやすいパンクサウンドを提示し続け、特にライブを重視した活動により現在までの総ライブ回数は1600回を超える。また野村沙知代や小向美奈子との共演や奇抜なライブ企画などユニークな活動でたびたび話題となる。この姿勢をリスペクトし、これまでリリースされているトリビュート盤には氣志團、PUFFY、カジヒデキ、LUNKHEAD、MERRYなど多彩なアーティストが参加している。現在のメンバーはATSUSHI、KATARU(B)、NABO(Dr)、James(G)。