音楽ナタリー Power Push - go!go!vanillas

新ギタリスト柳沢進太郎がメンバーに聞く、2ndシングルへの思い

一緒にこれからやっていくっていう絵図が見えた

柳沢 実際俺が「スタジオに来ます」っていうときの心境ってどうだったの? 最初はセイヤさんとプリティさんに会ったんですよね。いつも使ってるスタジオのGスタジオで。

セイヤ うーん、ぶっちゃけ俺、Eスタジオに入ったときのことしか覚えてなくて。

柳沢 なるほど!(笑) 2回目のときね。

長谷川 確かにそっちのほうがインパクトが強かったかもしれない。

セイヤ たぶん演奏がバチッと決まったのがそのときだったんじゃないかな?

 Gスタジオのときはまだ加入も正式に決まってなかったしね。ごちゃごちゃしゃべって決めるよりは、音出してみようやっていう。

柳沢進太郎(G)

柳沢 「エマ」と「マジック」を弾いたんだけど、もうポンコツな感じで……。家でめっちゃ練習したんですけどね(笑)。Pro Toolsに練習しなきゃいけない音源をぶち込んで、自分のギターつないでヘッドフォンしてぐわー!!って弾いて。なんならレコーディングまでしましたからね。go!go!vanillasの音源と何が違うのかとか聴き比べたり。

長谷川 でも俺的には最初のGスタで「エマ」を合わせたときに、進太郎が思ってた以上に弾けてたのね。だから「いいじゃん!」って言ったんだけど、進太郎は「いや、すいません。こんなんですいません」って言ってたよね。そこから負けず嫌いは感じてたね(笑)。自分に対してしっかりしてるなっていう。

 「俺はこんなもんじゃねえ!」っていうのを出してたよね(笑)。絶対そこで進太郎はみんなに「おー! お前もう最高やん!」って言ってほしかったのが……ね(笑)。その気持ちが2回目のEスタジオで発揮されたんだと思う。

セイヤ Eスタのときはよかったよね。めちゃくちゃよかった。なんか、一緒にこれからやっていくっていう絵図が見えた。

柳沢 スタジオの中でみんなで演奏しながら飛んだり跳ねたりしましたからね(笑)。感情むき出しで。楽しかったなあ。

ギター以外のところも強い

柳沢 でもやっぱり最初のスタジオは緊張したなあ。ぶっちゃけ普通にgo!go!vanillasのファンだったし、5年前……18歳ぐらいの頃から知り合いで。

ジェットセイヤ(Dr)

セイヤ 進太郎が前のバンドのときに対バンしてたんだよね。

柳沢 うん。牧さんとはその頃からけっこう話してたし、わりとライブハウスでよく会ってた。僕のライブも観に来てくれたりだとか。

 新宿red clothでやった僕らのイベントにも1度進太郎のバンドを呼んだことがあったんだよね。それで前のギターの(宮川)怜也が脱退するってなったときに浮かんだのが進太郎で。

柳沢 うん。

 怜也から「脱退する」って告げられたときに、あいつの性格上、決断したらもう止められないなって思ったんだよね。でもバンドとしてはここで止まりたくなくて。それで新しいギタリストを入れようっていうときに「怜也の穴を埋める」っていう感覚じゃなくて、バニラズにとって新たな武器となる何かを持ったやつと一緒にやりたいなって思ったんだよね。進太郎は前のバンドでギターボーカルをやってたからまず歌えるし、ギター以外のところも強いと思ったから。

柳沢 それで声かけてくれたんですよね。

 うん。まず進太郎の今の近況はどんな感じなんだろうって。それで飯行ったら今はちょうどバンドをやってないっていうことだったから、経緯と気持ちを話したら「やりたい」って言ってくれたんだよね。

柳沢 俺が入ってから下北沢SHELTERでの初ライブ(参照:go!go!vanillas、“4人の音”届けた新メンバーお披露目ワンマン)までの間とか、すごい気にしてくれましたよね。一緒にごはんめっちゃ連れて行ってくれたりとか。

 どういう人間かを知りたいっていうのがあったからね。

柳沢 うん。お互いの家を行き来して……。

 いやなんかそれ変な感じになるよ!(笑)

柳沢 俺んちに牧さんが泊まって「じゃあ帰りまーす」ってときにそのまま俺が牧さん家に行くっていうね。

セイヤ それはやっぱり同じベッドでね……。

 変な誤解生むから!(笑) 進太郎の家にプレステ3があるからそれにハマったんだよ。「バイオハザード」とか。あと曲関係で「ここどうすればいいんすか?」っていうときに俺んち来たりとか。そこちゃんと言いなさい?(笑) でも最初はバンドの中でよそよそしかったよね。

柳沢 みんな俺より3つ上だけど、僕普段の生活でけっこう年上と接する機会が多いから距離感みたいなのは別にないなあって思ってた。とはいえやっぱりまだちょっと溝じゃないけど、入りきれない部分とか言い切れない部分とかあったんだと思う。どういう感じなんだろうっていう探りさぐりな感じではあったかもしれない。でも今は自分的にはだいぶなじんだかな。夏フェスで遠征も多かったし。

2ndシングル「カウンターアクション」2015年9月16日発売 / Victor Entertainment
5,555枚完全限定生産盤 [CD+DVD] 1728円 / VIZL-867 / Amazon.co.jp
通常盤 [CD] 1296円 / VICL-37098 / Amazon.co.jp
CD収録曲
  1. カウンターアクション
  2. デッドマンズチェイス
  3. もうひとつの土曜日(※浜田省吾カバー)
5,555枚完全限定生産盤DVD収録内容

7月15日下北沢SHELTERにおける緊急ワンマン"HIGH!HIGH!"ライブ映像

  1. アクロス ザ ユニバーシティ
  2. サマータイムブルー
  3. トワイライト
  4. マジック
  5. バイリンガール
ワンマンツアー「COUNTER ACTION TOUR 2015」
  • 2015年11月26日(木)福岡県 BEAT STATION
  • 2015年11月28日(土)愛知県 THE BOTTOM LINE
  • 2015年11月29日(日)大阪府 BIGCAT
  • 2015年12月3日(木)東京都 赤坂BLITZ
go!go!vanillas(ゴーゴーバニラズ)

go!go!vanillas牧達弥(Vo, G)、長谷川プリティ敬祐(B)、ジェットセイヤ(Dr)、柳沢進太郎(G)による4人組バンド。どこかノスタルジックで心地よいメロディ、骨太なバンドサウンドが魅力。2013年1月に7inchシングル「人間讃歌 / アクロス ザ ユニバーシティ」を、同年7月に1stアルバム「SHAKE」をSEEZ RECORDSよりリリースする。2014年2~3月にはスペースシャワーTVが企画するライブツアー「スペースシャワー列伝 JAPAN TOUR」に参加し注目を集める。2月に2000枚限定シングル「オリエント / ホラーショー」を発表し完売させる。8月にはタワーレコード限定シングル「エマ」を発表。11月5日にビクターエンタテインメント内のレーベルGetting Betterよりメジャーデビューアルバム「Magic Number」をリリース。その後2015年4月にメジャー1stシングル「バイリンガール」、9月に2ndシングル「カウンターアクション」を発売する。