ナタリー PowerPush - GLORY HILL
新曲&インディーズベストに見る良質なメロディの源
最初に作った曲をべストに入れられるのってすごい
──先程話が出てきましたけど、インディーズベストも同時にリリースということで。改めて過去を振り返ってみて、どう思いますか?
KO-01 今、この時代の曲を完璧に再現する曲を作れって言われても難しいですよね。そのときそのときの衝動があるから。特に初期は、いろいろとこねくり回さずに真っすぐだからこそできた曲が多いと思うし。作り方も、そのメロディいいじゃん!じゃあリズム付けようよ、みたいな感じでしたから。
──なるほどね。瞬発力のみ……ではなかったと思いますけど。
TAKUYA いや、のみと言ってもいいくらいですね(笑)。
──(笑)。こうやって形になると、感慨深いんじゃないですか?
TAKUYA そうですねえ。特に最後のほうの4曲は、バンドが始まったばかりのときの曲なんで。18曲目は最初に作った曲ですからね。それをべストに入れられるのって、すごいよね。
──でも、それはバンド初期からベスト盤に入れられるクオリティの曲を書いていたっていうことじゃないですか。
TAKUYA そうですかね(笑)。
──初期から歌の良さは貫かれていると思いますよ。
KENSAKU ずっとメロディを主体にアレンジを考えているので、そういうふうに思っていただけるんだと思いますね。
これからはふと生まれてくるメロディを形にしていけたら
──また、これを今リリースすることで、「TREASURE」の説得力も増すと思うんですよね。
TAKUYA それ、めっちゃわかります。このタイミングで出せたのは良かったなって。花だけじゃなく根っこにしかない良さもあるから。成長していることでなくなっている部分もあるかもしれないけれど、聴き返して、改めて過去から学ぶこともありました。
──よく、過去の曲を聴くと恥ずかしいっていうアーティストもいますけど、皆さんはどうですか?
KO-01 ないんですよね。ライブでやり続けている曲もあるし。恥ずかしさより、展開多くねえ?とか、謎はあるけど(笑)。
TAKUYA そうだね(笑)。音源では若いけど、ライブではスキルも上がっているので、違った曲になりますしね。
──最後に改めて、野望を語っていただきたいのですが。
JUNYA あそこのライブハウスを満タンにしたいなとかは思うことはありますけど、そういう具体的な話はさておき、何よりより良いクオリティの作品を作れればって思っています。今は、メジャーという場所で、音楽が作れる環境がちゃんとしているので。もちろん、それに伴って自分たちも努力もしなきゃいけないでしょうけど。あとは、地元に帰ってライブがやりたいですね。
──音楽的にはどういう方向性に進んでいきそうでしょうか?
TAKUYA インディーズベストで、感覚を重視していた頃の曲を聴いたり、自分を見つめ直す期間があったりしたことで、これからはふと生まれてくるメロディを形にしていけたらなって思っています。「LOST」「TREASURE」っていう流れはありますけど、それを踏まえて、自分の感覚的に良いなと思えるものを素直に生み出していきたいですね。
CD収録曲
- TREASURE
- No Way Back
- LETTER
- TREASURE-Ballad Version-
CD収録曲
- GET UP
- BRAVE DRIVE
- DAYBREAK
- イノセント
- ステアウェイ
- Cosmic Fly
- Funny boys school
- Stay Awake
- 消えない弱さ
- DAYS
- REVIVE
- GROW UP
- Freedom Train
- ハジマリノカゼ
- TAKE ACTION
- Ocean Arrow
- ミエナイアシタヘ
- Why I'm me
- kiss away
- Everything
- Stardust
GLORY HILL(ぐろーりーひる)
2005年に結成された、TAKUYA(Vo, G)、JUNYA(G, Cho)、KO-01(B, Cho)、KENSAKU(Dr)からなる4人組ロックバンド。2007年6月にリリースしたシングル「Everything e.p.」と、同年8月にリリースしたアルバム「LOST GENERATION」がインディーズチャート上位を獲得し一躍ブレイクを果たす。その後も精力的なライブ活動とリリースを展開し、爽快なメロディックパンクサウンドとパワフルな歌でリスナーを獲得する。結成7年を迎えた2012年にメジャーデビューし、5月に第1弾シングル「LOST」を発表。同年12月には第2弾シングル「TREASURE」とインディーズベストアルバム「independent days」を同時リリースした。