ナタリー PowerPush - glee×乃木坂46

橋本、生田、深川「glee/グリー」を観る

洋楽の知識がなくても楽しめちゃう

すでに「glee/グリー」の魅力を熟知している深川麻衣。そんな彼女が選んだのは1話目のラストシーン。グリー部が初めてチームとして団結する重要な場面を選んだ。

──最後に「glee/グリー」ファンの深川さんはいかがですか?

深川 私が印象に残ったのは、みんなでお揃いの衣装を着て歌うところ。バラバラだったグリー部が「ニュー・ディレクションズ」というチームとして初めて団結するシーンなんですよ。

──さすがにお目が高い! あのシーンは「glee/グリー」という巨大な群像劇が動き始める非常に重要な場面ですよね。

深川 はい。最初はみんな自分たちの実力を過信してわがままなことばっかり言ってるんだけど、ライバル校のチーム「ボーカル・アドレナリン」のパフォーマンスを観て愕然としちゃうんですよね。でも、そこで一度は玉砕するんだけど、徐々に自己主張だけでは駄目だって気付いて、お互いの役割をちょっとずつ見つけていきながら部内が団結しはじめるんです。そこでチームワークも生まれて1つになって。「ニュー・ディレクションズ」にとっては初めての曲だから印象的でした。

──あの曲はJourneyの「ドント・ストップ・ビリーヴィン」です。実は1980年代の曲で、「glee/グリー」で取りあげられるまではアメリカの懐メロみたいな扱いだったんです。

これからの展開を知ってる深川は、1話目で一喜一憂する2人を端に「あー、先を言いたい!」とじれる。

生田 全然そんなふうに聴こえなかった……。

──現代の音楽トレンドを取り入れたアレンジになってるから、違和感なく聴けますよね。

生田 はい。私は普段積極的に洋楽を聴くほうじゃないんですけど、こうやってパフォーマンスと一緒だと違和感なく楽しめますね! あと迫力がすごい。

深川 洋楽の知識がなくてもなんとなく楽しめるよね。このあとの話で、「ニュー・ディレクションズ」がジャスティン・ビーバーのカバーをやるの。私はジャスティン・ビーバーがフードをかぶって歌うのを、PVとかではなく「glee/グリー」で知りました(笑)。そういうのもあって、歌のシーンが毎回楽しみなんですよ。

3人のお気に入り「glee/グリー」キャラ

──「glee/グリー」のお気に入りキャラを教えてください。

レイチェル(写真左)と談笑するフィン(写真右)。後ろでは学園のアイドルであるチア部のクイン(写真中央)が、彼氏のフィンに対して冷たい視線を送る……。

橋本 圧倒的にフィンだなあ。

──それはまたどうして?

橋本 シュー先生がアメフト部にグリー部員の勧誘に行くじゃないですか。出てる人たちって脇役も含めてカッコいい人が多いんですけど、その中でも最初にパッと目がいったのがフィンだったんです。それで観てたら、フィンが物語の中でどんどんフィーチャーされてきたから「やった! 私の目に狂いはなかった」みたいな(笑)。

──お気に入りの場面もフィンの出演シーンでしたしね。

橋本 はい。あと潔癖症の女の人がいるじゃないですか。

深川 進路相談のエマだよ。シュー先生のことが気になってるんだよね。

シュー先生ことシュースター(写真右)と進路相談のエマ。2人の恋の行方は、このあとどのような展開をみせるのだろうか?

橋本 たぶんあの人がこのあと何かしでかすんだろうなって感じてます。

生田 エマは潔癖症すぎだよね。日常生活に支障をきたしてるし(笑)。最初は小柄で、ちょっと小動物みたいなかわいい女性って思ったけど、観てるうちに心配になってきました。

──生田さんはどうでしょう。

生田 私はレイチェルです。歌がめっちゃうまくって輝いてました。でも、チア部の子には笑われてて。実力はばっちりなのに……。

──深川さんのお気に入りは誰ですか?

深川 シュー先生。舞台で1人歌うシーン、すごいうまくてびっくりしました!

生田 ギターを持って歌うんだよね。

──彼はもともと舞台俳優でブロードウェイで活躍していたんです。テレビドラマで大役を任されたのは、この「glee/グリー」が初めて。ちなみにシュー先生も今後いろんな災難に巻き込まれますよ。

 ユーモアたっぷりの脚本、息もつかせぬ編集、そして迫力満点のパフォーマンス。3人はあっという間に「glee/グリー」のトリコに。

深川 不倫とかね(笑)。1話目でもいろいろなことが起こりましたけど、こんなのは序の口で、これから本当にたくさんの事件が起こって、それが絡まりあってくるんです。今後の展開とか、一口では絶対に説明できないほどですから。

橋本 続きが気になりすぎるんで、話しながら今2話目を観ちゃダメですか?(笑)

乃木坂46と「glee/グリー」

──皆さんも「ニュー・ディレクションズ」と同じくグループで活動されているので、共感できるところもあったんじゃないでしょうか?

橋本 まだフィンが加わる前のグリー部でシュー先生がみんなに振り付けを教えるシーンがありますよね。

待ち受けるさまざまな困難にグリー部の面々は立ち向かっていけるのか?(写真左からカート、レイチェル、メルセデス、フィン、ティナ)

──みんなチグハグで、まるでチームになっていないんですよね。

橋本 そうそう。あの感じはすごくわかります。私たちもシングルを出すたびに振り付けをしてもらうんですが、先生に教わった通りのをそのまま踊ってちゃ全然駄目なんですよ。振りが一番キレイに見えるように、1人ひとりが自分たちなりに考えてやらなきゃいけない。毎回、本当にこれでいいのかなって葛藤しながらやってますね。

深川 うん。あと私たちもイベントやテレビ番組に出演するときは、ステージに立つまでは自信がなかったりするんですよ。ちょうど私たちがグリー部で、他の出演者が「ボーカル・アドレナリン」みたいな(笑)。お客さんへの煽りとかキレキレのダンスとかを見せられると自信がなくなりそうになったり。

──乃木坂46でもそういうことはあるんですね。

深川 そうですよ! でも、ななみんがさっき言ったみたいな葛藤をメンバーがそれぞれ持っているからレッスンでも一体感が出たときは本当に気持ちいいし、ライブでお客さんに披露できたときは心から楽しいと思えるんです。

「『glee/グリー』、ホントにおすすめです!」と口を揃えた3人。

生田 1人ひとりはそれぞれいろんな問題を抱えてても、一緒に歌うことで一体感を感じられるというのは観ててすごく共感できた部分ですね。みんなで1つのものを作ってるっていう。

──では、最後にこれから「glee/グリー」を観る人に向けてメッセージを。

深川 「glee/グリー」は合唱で歌われる曲がカッコいいんですよ。私は普段洋楽を全然聴かないんですけど、これきっかけで洋楽アーティストの曲をネットで調べたり、CD屋さんでチェックしたりするようになりました。あとドラマの登場人物が自分の抱えている思いや悩みを歌でさらけ出すのがいいんです。登場人物たちと気持ちを重ね合わせやすいし、自分もがんばろうって思えます。

橋本 たとえ合唱に興味がなくても楽しめるだけのものがこのドラマには詰まってると思います。それに、これがきっかけでパフォーマンスすることや自分で何かをすることの面白さや楽しさも知ることができるんじゃないかな、とも思ったり。それは私たちが乃木坂46としてやってることにも通じてるので、ぜひ「glee/グリー」も、乃木坂も好きになってほしいです!

生田 私はすでに2話から全部観たい感じになってるので、皆さんも騙されたと思って1話だけでも観てほしい。絶対続きが気になる作品だから(笑)。

「合唱に興味がなくても楽しめるはず」(橋本奈々未)「騙されたと思って1話だけでも……(笑)」(生田絵梨花)「『glee/グリー』きっかけで洋楽に興味が出ました」(深川麻衣)

glee/グリー 第1話を無料で観る

glee/グリー

「glee/グリー」とは?

「glee/グリー」はアメリカの地方高校を舞台にした青春ドラマ。校内ヒエラルキーの最下層にいるグリー(合唱)部が奮闘する姿を巧みに練り上げられた脚本とテンポのよい編集で見せていく。さらに本作の大きな特徴は、選りすぐられた新旧ポップソングが合唱で歌われるということ。しかもショウクワイアと呼ばれるダンスも取り入れたスタイルで、作品に彩りを加えている。アメリカでは放送1年目から大きな話題を巻き起こし、2010年度のゴールデングローブ賞やエミー賞を受賞。日本でも口コミから大きな話題となり、現在はシーズン4まで視聴することができる。アメリカでの最新シリーズはシーズン5。

「glee/グリー シーズン1」 / 2013年11月2日発売 / 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
SEASONSコンパクト・ボックス [DVD10枚組] / 4990円 / FXBJE-49267
「glee/グリー シーズン4」 / 2013年11月2日発売 / 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
Blu-ray BOX [4枚組] / 23100円 / FXXA-59204
DVDコレクターズBOX [12枚組] / 18480円 / FXBA-59204
レンタル情報

Vol.1 - Vol.6
11月2日(土)からレンタル開始

Vol.7 - Vol.11
11月22日(金)からレンタル開始

乃木坂46 (のぎざかふぉーてぃしっくす)

乃木坂46

2011年8月に「AKB48の公式ライバル」として誕生したアイドルグループ。グループ名の「乃木坂」は最終オーディション会場の「SME乃木坂ビル」、「46」は「AKB48より人数が少なくても負けないという意気込み」に由来する。総合プロデュースはAKB48同様、秋元康が担当。全国規模のオーディションにより、3万8934人の応募の中からスターティングメンバーとして33名が選出された。2012年2月にシングル「ぐるぐるカーテン」で待望のメジャーデビュー。オリコン週間ランキングで初登場2位を記録し、20万枚を超えるセールスを記録した。同年5月に「おいでシャンプー」、8月に「走れ!Bicycle」、12月に「制服のマネキン」、2013年3月に「君の名は希望」を発売し、すべてオリコン週間ランキングで初登場1位を獲得。同年5月には2期生が加入した。7月に6thシングル「ガールズルール」をリリースし、50万枚を超える過去最大のヒットを記録。10月に初の写真集「乃木坂派」を刊行したばかり。11月27日には7thシングル「バレッタ」をリリースする。