原因は自分にある。インタビュー|げんじぶの曲には“色”がある。曲を彩るその理由と、東名阪ツアーで得た“大きな経験” (2/4)

7人のお気に入りの“色”は?

──曲と色の組み合わせの中で皆さんそれぞれに気に入っているものはありますか? 自分の意見が反映されたもの、とかでもいいですし。

小泉 俺、意見が通ったことない気がする……(笑)。

一同 あはははは。

武藤 僕は「嗜好に関する世論調査」ですね。

武藤潤

武藤潤

小泉 お! 白黒だね。

武藤 白と黒で◯か✕かの二択を表しているのがいいなっていうのと、この曲のジャケット写真を撮影したのも、白と黒の2色の部屋だったんです。なので、この2色しかないなと。

桜木 僕は、自分のアイデアではないんですけど「0to1の幻想」のネオングリーンがいいなと思います。ただのグリーンじゃなくて、ネオンカラーなのがポイント。

桜木雅哉

桜木雅哉

長野 「ネオングリーン」って、名前がカッコいいよね。

桜木 そうそう。

長野 僕は「Joy to the world」に付けた濃い緑、濃い青がお気に入りです。「Joy to the world」はブルーノート(ジャズやブルースで使用される音階)だから、すごくしっくりきていて。初めて曲を聴いたときの印象が「ブルーノートだなあ」だったので、色との組み合わせがめちゃくちゃ気に入っているんです。

小泉 思い出した。確か「幽かな夜の夢」の「リリックビデオのサムネイル画像」っていうのは、自分が出した意見な気がしなくないです。

武藤 そうだよ、光咲が言ってた。

小泉 この曲は色を決める前にリリックビデオが上がったんですけど、映像を観たらそのイメージしか思い浮かばなくなっちゃって(笑)。だから「サムネの雰囲気がいいんじゃない?」と提案して、みんなが採用してくれたんじゃないかと思います。

──アニメーション制作などで関わるクリエイターさんが作るイメージが、曲の色付けに関わることもあるんですね。

小泉 はい、それはすごくあると思います。

大倉 僕は「ジュトゥブ」がフランスパンやミルクティーのイメージっていうのがめちゃくちゃ気に入ってます。おしゃれでかわいらしい曲調にも合っているし、自分が思っていた曲のイメージにすごくハマったんですよね。

吉澤 僕は「In the Nude」に付けたバーレスクというイメージがめっちゃ気に入っていて……なんというか、自分の中のイメージそのものすぎて感動したんです。すごくちょうどいいなと……。

小泉 「仮想げんじぶ空間」(オンラインライブ)で初披露したときも、バーレスクっぽい演出でやったんだよね。

吉澤 そう。映画「バーレスク」のダンスシーンをオマージュした演出でこの曲をパフォーマンスしたんです。とにかく、すごく気に入っています。

杢代 僕は「スノウダンス」に付けた「誰もいない冬の雪道を1人で歩く」というイメージが好きですね。曲の雰囲気にピッタリで、すごく想像しやすいなと思います。

それぞれの“覚悟の色”

──いろんな色やアイテム、情景が曲のイメージとして付随している中で、皆さんのデビュー曲「原因は自分にある。」の色は「それぞれが思う覚悟の色」なんですよね。デビュー曲にして原因は自分にある。というグループのイメージを形作った、グループの歩みの中でもすごく意味を持つセルフタイトルトラックだと思います。それぞれの“覚悟の色”を教えていただけますか?

小泉 僕は白です。自分のメンバーカラーでもありますし、原因は自分にある。の土台を作る色が白なんじゃないかなと思っていて。真っ白な土台の上にどんどん色を付け足して、原因は自分にある。を作っていくんだと捉えて、僕はこの曲の色を白にしています。

小泉光咲

小泉光咲

吉澤 僕は光咲とは逆で、黒なんです。僕らは何色にも染まらず、自分たちの道を行くっていう。「僕らは僕らだ」という存在証明的な曲だと思っているので、黒をイメージしています。

杢代 自分も黒ですね。哲学的な歌詞やメロディのちょっと不気味な雰囲気、ボカロ調のボーカルを黒っぽいイメージで捉えている感じがあって。

長野 僕は3色展開で……。

杢代 3色展開って、グッズでも売るの?(笑)

長野 黒と白と赤の3色で捉えています。黒はダークな曲調だったり、何にも染まらない僕たちらしさ。白は、希望に向かって走って行くイメージ。で、僕らの血や肉のイメージで赤を入れて……。

──7人の生命の色、ですかね。

長野 そう、生命の色! そう書いておいてください(笑)。

長野凌大

長野凌大

大倉 俺も黒かな。俺たちの代表曲とも言える曲だし、覚悟を一番強く表すことができるのは、やっぱり黒かなって。

桜木 僕は色というかイメージなんですけど、黒の中に光が差し込んでいる感じ。「新時代のエンタテインメントの“原因”になる」という目標を持って活動している僕らが、黒い空間から光を広げていくような光景をイメージしています。

武藤 僕は赤ですね。僕らいろんな曲を歌いますけど、エネルギー面で体力的に一番ハードなのは、やっぱり「原因は自分にある。」なんですよ。“熱量”が一番必要とされる曲なので、毎回「赤だな……」と感じています。

──ありがとうございます。見事に七者七様の捉え方があって、面白いですね。

長野 やっぱりバラバラですね(笑)。