ヤママチミキは怖いのか?
──カ能セイさんはメンバーとうまくやってますか? キャラの濃いドクソンさんやココさんあたりとは。
カ能セイ 入る前はSNSでしか知らない存在だったので、勝手なイメージで怖い人なのかなって思ってました。
月ノ めっちゃわかるー!(笑)
カ能セイ ……ミキさんもめっちゃ怖いんだろうなって(笑)。
月ノ めっちゃわかるー!(笑)
アイナス わかるわかるー(笑)。
ヤママチ ……。
カ能セイ 最初こそ優しく迎え入れてくれるけど、練習になったら怖いのかなと思ってたので、最初、実は猫かぶってました(笑)。でも実際はめっちゃ面白いし、優しいし、加入したばかりの私をいちメンバーとして扱ってくれるから、温かい人たちだなって毎日思っています。
ヤママチ 昨日はミュージックビデオの撮影だったんですけど、私のことめっちゃいじってきましたよ。私のこと怖いと思ってたとは思えない(笑)。
月ノ メイクさんが持ってるポケモンのポーチに描かれてるコダックを見たセイが、急にメイク中のミキちゃんに「似てる!」とか指差して笑ってたね。
ヤママチ 暗いところを歩いてるときには、セイがスマホのライトで上から照らしてきて「ミキさんおっきいですねえ!」って、ナチュラルにディスってきた(笑)。どう思う、ナルハ?
ナルハ セイも変なタイプだと思う(笑)。最近しゃべってたりすると、“そっち系”の人か……って(笑)。
カ能セイ 引かないでください! ナルハさんに引かれたら悲しい!
ヤママチ こんな感じで和気あいあいとやらせてもらっています(笑)。
──チャンベイビーさんがナタリー初インタビューのときにはっきり言ってましたもんね、「ドクソンさんとは人種が違う」と(参照:GO TO THE BEDS「BLOOD COMPACT」 / PARADISES「大事な歌」特集)。カ能セイさんもそっち系ということですよね。
ヤママチ でも最近のベビは、ドクソン寄りの人間になってきてますから(笑)。
アイナス 私の場合、ミキさんとはあまり関わる機会がなかったんですよね。ココさんは去年の合宿で、ドクソンさんは2年前の合宿でそれぞれペアになって「オーケストラ」をやらせてもらったんですけど。PARADISESのメンバーはPARADISESのオーディションでお世話になりました。ミキさんはGO TO THE BEDSにいたときに、WACKツアーの公演で一緒になったことがあるけど、もう怖くて!
ヤママチ 怖くて!?
月ノ 怖がられてるぞ(笑)。関わるとそんなことないけど、醸し出してる雰囲気が武士みたいだからかな。
──実際そうじゃないのにイメージで怖がられる現象って、先輩あるあるですよね。
ヤママチ うーん。私のほうこそ、言ってしまえば長く活動している間にどんどんと後輩が入ってきて、立ち位置に迷うことはありますよ(笑)。
アイナス 私がWAggに加入してすぐのWACKツアーのとき、たまたま北海道の空港でミキさんを見かけたんですけど、怖くて声かけられなかった(笑)。
月ノ 怖がられてるぞ(笑)。
ヤママチ 知らないよーそんなの! 普通に生きてるだけだもん(笑)。
アイナス 今年の合宿の最終日、ギャンパレ加入が決まってメンバーで集まったときにグループのルールとして「敬語禁止」と言われたんです。月ちゃんにも最初は敬語だったくらいなので、そのルールに従うのは勇気がいるんですけど、ミキさん相手に敬語なしってできるのかなって。
カ能セイ わかる!
一同 ははは。
──あれ、でも敬語を使い続けてるメンバーもいますよね?
ナルハ はい、私です(笑)。私しか敬語の人がいなくなれば敬語キャラになれるかなって(笑)。全然、メンバーが怖いとかはないんですけど、私は敬語を外せないなって(笑)。
月ノ 私もずっと先輩メンバーにはさん付けだったんですけどね。キャ・ノンに「敬語禁止なら月ちゃんも敬語をなくすべきじゃない? 月ちゃんがやらないとできない」と冗談交じりに言われまして、敬語をなくしました。だから、私はミキって呼んでます(笑)。
ヤママチ ちょっとぎこちないんだよなあ(笑)。
月ノ 形式張った話だけど、これを実践するしないで気持ちは変わりますね。
ヤママチ あまりにも経歴が違いすぎるから、形だけでもそういうのは必要だよね。入ってきた子たちが自分の意見を言いづらくなるのは避けたいから、できるだけフラットな関係にできたらいいなって。
改めて問う“みんなの遊び場”とは?
──新体制になったところで、改めてギャンパレの強みや魅力はどういった部分にあると捉えていますか?
月ノ 新メンバー的にどう?
カ能セイ 加入する前からずっと見てきていて、WACKの中でも特ににぎやかなグループだと思います(笑)。雰囲気がすごく明るいイメージで、おもちゃ箱みたい。加入してからもそのイメージは変わってないし、人数が多い中で1人ひとりが埋もれずに個性があるのもいいところです。
──ライブは全体だけでなく、1人ひとりにも注目と。つまり全体的にライブを観て楽しかったら、次に1人ずつ観ていって14回ライブを観たら1周するみたいな楽しみ方もありそうですね。
月ノ 推しメンが決まってない人は15回くらいライブに来て、決めてほしいです(笑)。
ヤママチ すごくいい(笑)。13人13色でそういう楽しみ方もできます。
──“みんなの遊び場”というキャッチフレーズがありますが、実にわかりやすいギャンパレの紹介フレーズですよね。
月ノ ひさしぶりにライブをして、ギャンパレの一番好きなところはライブが楽しいところだと思ったんです。自分たちだけでなく、お客さんが楽しもうとしてくれているのがすごく伝わってきて、一体感を持ってライブを一緒に作り上げてる感覚。これはギャンパレ特有のものがあるから、自然に“みんなの遊び場”という言葉につながる活動ができているのは、自分たちだけの力じゃないって思います。
──ちなみにPARADISESでは「最高の楽園を作りたい」とMCで言っていましたよね。恐縮ながらあれはどういう世界観をイメージしてファンに投げかけているメッセージなのかなと思っていました。抽象的なコンセプトにすることで、活動に広がりが出ることもあれば、迷いが生まれることもあったのかな、というのは今だから聞けるんですが、気になりました。
ナルハ どうしていくのがいいのか、悩んだ期間はありました。
月ノ 確かに最初は迷いながらやっていましたね。PARADISESも変化が多かったので、つかみかけたと思ったら放しちゃって、とまどいがありつつの活動ではあったんです。でもそれこそギャンパレの“みんなの遊び場”は、浸透するまでにすごく時間がかかってるんです。
ヤママチ マイカが入ってきたタイミングで「エンジョイプレイ みんなの遊び場 ギャングパレードです」という挨拶ができあがったんですが、抽象的なフレーズですよね。「私たちが“遊び場”ってどういうことだろう?」と改めて考える機会もあったし、SiS(2016年9月にデビューするも、直後に活動を中止したBiSの公式ライバルグループ)から3人(ココ・パーティン・ココ、テラシマユウカ、ユイ・ガ・ドクソン)が入ってきてくれたおかげで、バラエティ色が強くなったこともあって、徐々に浸透していって、今に至っているんです。
月ノ だからPARADISESに関しては“楽園”っていうものを体現しきれなかったのかな?という点では悔しい部分がありましたね。でもギャンパレは、GO TO THE BEDSとPARADISESの曲を受け継いでいけるから、これからも追い求めたいところです。正直なところ、GO TO THE BEDSとPARADISESでずっと活動すると思っていましたけど(笑)。
ヤママチ しかも去年の10月にGO TO THE BEDSとPARADISESはメンバーがまるごと入れ替わったし、2カ月くらいメンバーが入れ替わって活動したところで年越ししたらギャンパレ復活ですから(笑)。すべてを背負って今はギャンパレをやれてるので(笑)。
──ギャンパレがいつしかすべてを受け入れる存在になったと。
月ノ 神様みたい(笑)。確かに救われています、ギャンパレという存在に。
──ではそんなギャンパレの強みは?
ヤママチ 個性ですね。ライブの楽しさに匹敵するくらいギャンパレらしさが出るところだと思ってるし、思いたいし、思ってもらえるように大切にしていきたい。13人いても1人ひとりの個性が出せるというのは簡単なことではないと思うので。団体芸の要素もありつつ、ギャンパレという軸がありつつ、その中で1人ひとりの個性が映えるグループです。さっきおっしゃっていただいたみたいにライブごとに目線を変えて、1人ずつ観ていったら「この子、こんなことしてたんだ!」って発見が絶対にあると思います。いろんな見どころを作って活動しているので、そこも注目してもらいたいです。
月ノ ライブハウスでも大きなイベントの会場でも、映えるグループになりたい。個性も団体芸も楽しめるいいとこどりのグループに。
──例えばアイナスさんが個性を発揮しすぎて目立ちまくってしまったら……。
ヤママチ 突拍子もないことは「違うぞ」ってなると思いますけど(笑)。アイナスターは本当に動きが面白くて、私はいつも注目してるんですよ。振り動画をライブ想定で撮影するときにアイナスターを見ると、「はー! キラキラしてる!」って(笑)。今までWAggで培ってきた彼女の個性だから、私たちも彼女の個性に寄り添えるくらいの個性を発揮していかないとなって。
アイナス WAggのときから通し練習も本番想定でやってきたんです。ライブで出る笑顔と練習で作る笑顔は、気持ちの面で考えたら全然違いますよね。だからどこまでやればいいか悩むことはあったけど、ギャンパレの練習中は本当に楽しくて仕方ないから、心からの笑顔なんです。憧れていた先輩とできることがうれしくて仕方ないし、毎日ギャンパレでライブしたいなって心の底から思ってるんですよね。
──お披露目の日が本当に楽しみですね。
カ能セイ はい! 新体制のGANG PARADEとして、これからもっと上を目指してみんなでがんばっていくのでよろしくお願いします!
一同 よろしくお願いします!
ツアー情報
GANG PARADE THE GREATEST SHOW TOUR
- 2022年5月13日(金)東京都 渋谷CLUB QUATTRO(※中止)
- 2022年5月15日(日)広島県 広島CLUB QUATTRO(※開催見送り)
- 2022年5月21日(土)神奈川県 Yokohama Bay Hall
- 2022年5月29日(日)福岡県 DRUM Be-1
- 2022年6月3日(金)広島県 広島CLUB QUATTRO(※振替公演)
- 2022年6月4日(土)静岡県 LiveHouse 浜松 窓枠
- 2022年6月9日(木)愛知県 名古屋CLUB QUATTRO
- 2022年6月18日(土)宮城県 Rensa
- 2022年6月19日(日)北海道 札幌PENNY LANE24
- 2022年6月24日(金)大阪府 梅田CLUB QUATTRO
- 2022年6月30日(木)東京都 LIQUIDROOM
プロフィール
GANG PARADE(ギャングパレード)
「みんなの遊び場」をコンセプトに活動するアイドルグループ。2014年に結成されたプラニメが前身ユニットで、2度の改名とメンバーの増減を経て、2019年4月にWarner Music Japan内のレーベル「FUELED BY MENTAIKO」よりシングル「ブランニューパレード」でメジャーデビューを果たした。現在のメンバーは13名。2020年3月よりGO TO THE BEDSとPARADISESの2グループに分裂しての活動を開始。精力的にライブを行い、2021年には両グループ合わせて270本ものライブを敢行した。2022年1月1日にGANG PARADEとして再結成。1月15日から行われた再始動後初の東名阪ツアー「GANG PARADE GOES ON TOUR」ではチケットが即日完売した。3月にメジャー2ndシングル「PARADE GOES ON」をリリースし、5月から再始動後最大規模の全国ツアー「GANG PARADE THE GREATEST SHOW TOUR」を開催。新メンバーとしてアイナスター(ex. WAgg)、カ能セイを迎え、活動を休止していたナルハワールドが復帰し、5月25日に新曲「シグナル」および既存曲の新体制13人バージョンを収めた配信アルバム「WELCOME TO GANG PARADE」をサプライズリリースした。