2度の改名、数度にわたるメンバーの加入や脱退を経て、4月にシングル「ブランニューパレード」でWARNER MUSIC JAPAN内の新レーベル・FUELED BY MENTAIKOからメジャーデビューを果たしたGANG PARADE。夏にはミュージカル「プレイハウス」で初の舞台に挑戦するなど、多岐にわたる活動で新たなファンを獲得している。そんな彼女たちが、11月13日にメジャー1stフルアルバム「LOVE PARADE」をリリースした。今作のテーマはズバリ“愛”。さまざまなサウンドに乗せて愛を歌う全11曲の楽曲群で構成されている。
音楽ナタリーでは「LOVE PARADE」のリリースを記念し、WAggから昇格したナルハワールドを含む10人体制のギャンパレにインタビュー。波に乗る彼女たちの現在の心境やアルバムの注目ポイントについて話を聞いた。
取材・文 / 田中和宏 撮影 / 斎藤大嗣
ナルハワールド加入から約半年
──メジャー1stフルアルバム「LOVE PARADE」のリリース、おめでとうございます。
一同 ありがとうございます!
──今回は1月発表のインディーズ時代最後のアルバム「LAST GANG PARADE」ぶりのインタビューということで、まず5月のメジャーデビュー前後の時期から振り返りたいのですが、ナルハワールドさんは3月の合宿オーディションでWAggからの昇格が決まりました(参照:波乱のWACK合同オーディション2019は合格、改名、移籍、解散と悲喜こもごもの結果に)。現体制のお披露目から5カ月ぐらい経ちましたけども、グループにはもうなじめましたか?
ナルハワールド 最初の頃よりはだいぶなじめました。WAggは育成グループだったので、ギャンパレのメンバー全員が先輩なんです。だからその輪の中に入るのに最初はすごく緊張しちゃって。でも今は前より話せるようになったかなって思います。
カミヤサキ 月のことを小馬鹿にできるもんね(笑)。
月ノウサギ 密かに笑われてます。
テラシマユウカ 舞台の「プレイハウス」をやっていた頃、ナルハは月の天然なところを見てニヤニヤしてたもんね(笑)。
──すっかり溶け込んでいる感じがしますね。
ココ・パーティン・ココ ナルハは垢抜けてきて、見た目もすごく洗練されてきてますね。昔の写真を見ると、幼さが残っていたんだなあと。
テラシマ 幼いとイモの中間くらい。
キャン・GP・マイカ とは言え、WAggにいた頃から飛び抜けて美少女だなとは思ってました。
月ノ そう。もともと原石感がありましたけど、最近は磨きがかかってきた感じがします。
カミヤ パフォーマンスでも、「プレイハウス」出演をきっかけに少し自信が付いたのかな。私はナルハってなかなか演技力があるんだなと思いました。アルバムにも入っている「ALONE」という曲でマイカとナルハが2人で踊るパートがあるんですけど、最初は控えめだったのに思いっきり踊るようになってきましたし。
マイカ ナルハは最初、ちょっと恥ずかしかったのかニヤッとしてたんですよ。ナイフで刺すような振りがあるんですけど、そこも最初は“コツン”だったのに最近は“ガッ”て刺されるから、私もお腹に力を入れるようになりました(笑)。それがうれしかったですね。
テラシマ 「ナルハもっとやってやれー!」って感じで応援してる。
──ナルハさんは2018年9月にWAggでデビューして、約7カ月でGANG PARADEに昇格しました(参照:WACK新アイドルWAgg、始動1カ月で迎えたお披露目ライブ)。
ココ じゃあもうあっという間にWAgg在籍期間を超えちゃいますね。早い!
ナルハ そうですね。早いもので。
──WAggではBiSH、ギャンパレ、BiS、EMPiREと先輩グループの曲をパフォーマンスし続けていましたが、そこでの経験は今に生かされていますか?
ナルハ かなり生かされてます。たぶんWAggを経験してなかったら今も全然できてないままだと思うし、「思い切りやれ」と言われても、思うようにできてなかったかもしれません。WAggで歌と踊りを経験できたから今があると思います。
──WAggが実りのある育成プロジェクトであることがうかがえます。
月ノ 確かにナルハは覚えるのがめちゃくちゃ早いです。
ココ ギャンパレではこれまで体制が変わるたびに時間に追われてたんです。正直けっこう大変で、イチから振り付けの練習やフォーメーション入れをするのですが、ナルハはWAggのときからGANG PARADEの代表曲、ライブ定番曲をパフォーマンスしてくれていたので、かなりスムーズに合流できました。
ユメノユア 立ち位置にしてもステージのバミリの何番に立つとか板付きとか、月やハルナが入ってきたときは手取り足取り細かく教えてましたけど、ナルハはすでに知っているという。
月ノ WAggの時代で最初に覚えなければいけないことを身に付けてから来てくれたので、新メンバーだけど新人ではなかったというか。そういう面でほかのメンバーもいろいろと助けられました。
ハルナ・バッ・チーン、張り切る
──月ノさんと同時に2018年4月に加入したハルナ・バッ・チーンさんは、入ったばかりの時期はどんな状態でしたか?
ハルナ・バッ・チーン 加入したときは右も左もわからなければ、前も後ろもわからず……でしたね。
ユア ハルナはお姉さんになったね。月はもともとハルナと一緒に入って来て雰囲気的にお姉さん側だったけど、ハルナがちょっと大人になった感じ。
ユイ・ガ・ドクソン 一番変わったのはハルナな気がする。
カミヤ ハルナはナルハが入って来たばっかの練習のときにすっごい張り切ってて(笑)。
ハルナ えー! そうでした?
カミヤ ちょっと先輩っぽくしなきゃと思ったのか、「ちょっとハルナやってみてよ」と振ったら「よしきた!」みたいな感じで(笑)。
ハルナ アニメみたいじゃん(笑)。
ドクソン 確かにシャキッとしてた!
ハルナ 何も考えてなかったです。自然とやってたんですかね。
カミヤ 野音のときはステージに上がる直前、ナルハに向かって「ナルハ、こんなにできてすごいよ」と言いながら頭を撫でていて。大人になったなあと。
テラシマ ハルナはあんま覚えてなさそうだね(笑)。
ユア ハルナは無意識の中に意識がある感じ。
ハルナ うーん。無意識の中に意識かあ。
ユア 意識せずに考えてることはたくさんあると思うよ。
ヤママチミキ ハルナはぱっと見た感じは子供なんですけど、もともと中身はけっこう大人ですから(笑)。今まで秘めていた面が出てきた感じがします。
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1桁から2桁になる重み、譲れない節目のコント