GANG PARADE|9人体制になって最初で“LAST”のフルアルバム

変化に富んだ歌声で生まれた数々のキャラ

──続いてはゲーム音楽を思わせるサウンドの「正しい答えが見つからなくて」です。

左からカミヤサキ、キャン・GP・マイカ、ユイ・ガ・ドクソン。

ドクソン 私の書いた歌詞を採用していただきました。歌詞の意味はあまりないんですけど、ドラクエみたいなRPGのストーリーをイメージしました。主人公が張り切ってパーティを組んで出かけるんですけど、めちゃめちゃ強い敵に遭遇して、何回戦ってもダメで、だんだん自暴自棄になって腐り果て、敵に囚われて、助けを乞うという哀れな話なんです。

──歌詞の意味があまりないというわりにしっかりした世界観があるように思えますが。

ドクソン 私は曲を聴くときに、歌詞の意味よりも音の響きを重視する派で。歌詞の良し悪しよりも言葉のハマり方を気にします。松隈さんの作ったデモにも仮の歌詞があって、私が言うのもおかしいですが韻の踏み方とか言葉の使い方がすごく上手なんですよ。なので、あえてデモにあるフレーズを残したり、もともとの歌詞の母音を生かして別の言葉に置き換えたりしています。

──歌い方にもメンバーそれぞれの特徴が表れていますね。

ドクソン 歌声でいろんなキャラクターを演じているので、楽しんでほしいです。「RATESHOW」(2018年9月発売のシングル「CAN'T STOP」カップリング)の英語パートにも出てくる“憎めないおじさん”キャラの再登場もありまして。

カミヤ ドスが利いた感じのね。

ココ ほかにも月がちょっと傲慢なお姫様役だったり、私がその親の女王役をやっていたり。

テラシマ “ゲロ吐いたおじさん”という新しいキャラもあったけど、それは使われなかったかな(笑)。

──レコーディング現場がどうなっているのか気になってきました。歌声によってキャラクターが生まれるのは面白いですね。

ココ 例えば私が「Beyond the Mountain」(2017年7月発売のシングル)のポエトリーを担当しているんですけど、松隈さん的にはそのポエトリーの人物像があるので、「あの人をまた出して」とディレクションされることもあって。

月ノ 私は「来了」のクセのある歌い方がパターン化して、「いつものやって」って言われるようになりました。

カミヤ 1曲の中でもいろんな楽しみ方があります。まさかここまでバラエティ豊かになるとは思いませんでした(笑)。

切なくて儚い、だけど温かい気持ちに

──「CAN'T STOP」はシングル曲としては珍しいミディアムチューン。心温まる内容で、ライブでの反響も大きい楽曲です。

月ノ めっちゃライブで育ってる感じがします。この曲を歌っているとき、ステージから見える景色がすごくきれいです。お客さん同士の一体感がすごくて。

ドクソン みんな振り付けと同じように遊び人同士で手をつないでくれるんですよ。

ココ でも知らない人といきなり手をつなぐって、ハードル高いよね。サビで手をつなぐちょっと前になると、お客さん同士が「どうする?」ってモゾモゾしてるのがかわいいんです。なのになぜか恋人つなぎしてる人がけっこういて(笑)。

テラシマ めっちゃ手つないでるやん!って思った(笑)。お客さんを見てついつい笑顔になっちゃう。

カミヤ 爆発力のある「Plastic 2 Mercy」とはまた違った一体感が生まれて、温かい気持ちになります。

──そしてアルバムの最後を飾る曲はユアさん作詞の「BOND」です。

ユア 「BOND」には気持ち的なつながりとか絆という意味があるんです。歌詞ができる前のデモを聴いたとき、寒いとか冷たいとか冬っぽいイメージがあったんですけど、歌詞では桜の春めいた季節感も表現していて。出会いと別れの時期って道がピンク色に染まって、陽気的にも過ごしやすいけど、状況の変化が寂しさにつながることもあれば、楽しみになることもある。夢とか目標とか、人それぞれ何かしらつかめなかったものがあると思うので、それを思い出すような内容になっています。

カミヤ 切なくて儚い感じがにじみ出てるよね。

月ノ レコーディング中は待ち時間にみんなで話していることが多いんですけど、この曲のときは切なくなってしまって静かでした。

ユア 物語のような歌詞を書きたいと思って、情景が浮かぶように心がけました。本にいろんな解釈の仕方があるのと同じように、お客さんにはこの曲の意味を想像しながら聞いてほしいなって思います。

GANG PARADE

「ギャンパレいいよ!」と思ってもらえるように

──アルバムリリース後の1月10日にはWACK所属アーティストが参加するイベントツアー「Going Going WACK TOUR」がスタートします。

マイカ ギャンパレは全23公演中20カ所と、どのグループよりも出演回数が多いんです。行ったことのない地にも行かせてもらえますし、今勢いのあるBiSHとも共演します。自分たちが考えてる以上にまだギャンパレを知らない人が多いと思うので、そこで私たちのよさを存分に伝えて、波に乗っていきたいです。

ヤママチ WACKスレイブ(WACK所属アーティストファンの呼称)の方たちは、ツアーで何十カ所と回っても複数回ライブに足を運んでくださるんです。何回もギャンパレを観る人もたくさんいると思うんですけど、その人たちに「またギャンパレか」って思われたくないし、「またこの曲?」とも思われたくない。1つひとつのライブに変化を持たせて臨みたいと思います。

ココ 競演相手も毎回変わるので、1回1回魂を込めて全20公演すべてに勝つつもりで臨みます。アルバムの新曲が増えるので、みんなが想像している以上のギャンパレのステージが2019年一発目から届けられるように。

ハルナ やるからには全勝したいです。私たちを知らない人がたくさんいると思うので、まずは知ってもらえるようにならないと。新しく知った人が思わず「ギャンパレいいよ!」って口コミで紹介したくなるような存在になりたいです。

Going Going WACK TOUR
  • 2019年1月10日(木) 神奈川県 CLUB CITTA'
    出演者 BiSH / GANG PARADE
  • 2019年1月13日(日) 愛知県 DIAMOND HALL
    出演者 BiSH / BiS
  • 2019年1月14日(月・祝) 愛知県 DIAMOND HALL
    出演者 BiSH / GANG PARADE
  • 2019年1月19日(土)
    沖縄県 Output
    出演者 BiS / GANG PARADE / EMPiRE
  • 2019年1月20日(日)
    沖縄県 Output
    出演者 BiS / GANG PARADE / EMPiRE
  • 2019年1月23日(水)
    東京都 Zepp Tokyo
    出演者 BiSH / GANG PARADE
  • 2019年1月26日(土) 愛媛県 WStudioRED
    出演者 BiS / GANG PARADE
  • 2019年1月27日(日) 香川県 高松オリーブホール
    出演者 BiS / GANG PARADE
  • 2019年2月2日(土) 兵庫県 Harbor Studio
    出演者 BiS / GANG PARADE
  • 2019年2月3日(日)
    大阪府 なんばHatch
    出演者 BiSH / BiS / GANG PARADE / EMPiRE
  • 2019年2月9日(土) 岡山県 YEBISU YA PRO
    出演者 BiS / GANG PARADE
  • 2019年2月10日(日) 広島県 広島CLUB QUATTRO
    出演者 BiS / GANG PARADE / EMPiRE
  • 2019年2月11日(月・祝) 山口県 周南RISING HALL
    出演者 BiSH / GANG PARADE
  • 「ONAGAEACKのフェス。」
    2019年2月16日(土)
    宮城県 女川町生涯学習センター ホール
    出演者 BiSH / BiS / GANG PARADE / EMPiRE
  • 2019年2月23日(土) 福岡県 DRUM LOGOS
    出演者 BiSH / BiS
  • 2019年2月24日(日) 鹿児島県 CAPARVO HALL
    出演者 GANG PARADE / EMPiRE
  • 2019年3月2日(土)
    宮城県 Rensa
    出演者 BiS / GANG PARADE
  • 2019年3月3日(日)
    宮城県 Rensa
    出演者 BiSH / GANG PARADE
  • 2019年3月9日(土)
    石川県 Kanazawa AZ
    出演者 BiSH / EMPiRE
  • 2019年3月10日(日) 新潟県 NEXS Niigata
    出演者 BiS / GANG PARADE
  • 2019年3月16日(土) 北海道 札幌PENNY LANE24
    出演者 GANG PARADE / EMPiRE
  • 2019年3月17日(日) 北海道 札幌PENNY LANE24
    出演者 BiS / GANG PARADE
  • 2019年3月19日(火)
    東京都 Zepp Tokyo
    出演者 BiSH / BiS / GANG PARADE / EMPiRE