この9人だからこそ歌える「GANG 2」

──新体制で初のシングル「GANG 2」が完成しました。タイトルの意味は何か聞いてますか？

ユア　直接的に渡辺さんから聞いたわけではないですし、だいぶ前からライブのタイトルも「GANG 2」って決まってたので、新メンバーが入ってきて新しくなることを想定して渡辺さんが付けたんだろうなとは思ってます。

カミヤ　そのままの意味ですよね。新メンバーも増えて何度目かの再スタートになったわけですが、本当に大きな転機はここなんじゃないかなと。「GANG 2」を初めて聴いたときは、なんかめっちゃうれしかったんですよ。ギャンパレに戻ってきてこういう曲が歌えることが素直にうれしかった。自分の得意とする曲ってダークサイドが出てくるようなものなんですけど、今のギャンパレは多種多様なイメージの楽曲が歌えるので、そういうのも強みだなと思って。トレード期間中の経験も「GANG 2」に乗せて歌えるなと。ギャンパレってけっこう歴史が長いんですよ。このタイミングだからこそ、ちょっと考えさせられる歌詞で深みもあるし、ここでしか歌えない楽曲になりましたね。

──新メンバーの2人は初レコーディングどうでしたか？

ハルナ　レコーディングはすごく緊張してて、松隈さんに手作りの卵焼きを差し入れであげたんです。そうしたら「おいしい」って言ってくれて少しだけパートが増えました。思い出の曲です。すごい広いところ、何もない場所で思いっきり歌いたい曲です。

一同　あはははは（笑）。

カミヤ　やっぱりレコーディングも赤ちゃんみたいでしたね。このタイプの声質もギャンパレにいなかったから心が洗われる感じ。ドクソンが打ちひしがれてました。

ドクソン　彼女の歌声を聴いてると死にたくなるんです。無垢すぎて、何の汚れも混じり気もないピュアな歌声がきれいすぎて死にたくなるんです。申し訳ない気持ちになっちゃうんですよね。過去にしてきた悪いことが全部思い出される感じで、罪を悔いて心が浄化されていきます。

──なるほど、遊び人（GANG PARADEファンの総称）たちの心も浄化されていくんでしょうね。月ノさんはレコーディング、どうでしたか？

月ノ　緊張しました。自分もそこまで歌に自信があるわけじゃないので、松隈さんに言われたことはとにかくしっかりやろうと。

カミヤ　声がいいよね。あと声量がすごい。チーム声量モンスターに加入できる。ココと私と月ノで。

月ノ　ココさんの声はすごく通るので好きですね。私はもごもごしちゃうのでとりあえず声の大きさでカバーしようと心がけてます。

ココ　すごくいい後輩！

マイカ　あまり想像つかなかったけどすごく芯のある声で。自分の歌い方をもっと突き詰めていったら、きっと伸びしろはあるからこれから化けていくのが楽しみですね。

──9人もいるとなるとパート割が以前よりも細かくなりますね。

ユア　そうですね。今まではざっくり2、3行まとめて歌ってたのが1行ずつになるとか。それでフォーメーションも細かくなったり。

カミヤ　1人ひとりにスポットが当たるように、そこは大事に作りましたね。

──そしてカップリングの「来了」ですが、ヤママチさんの作詞曲になります。チャイニーズ的な雰囲気をバリバリ意識した曲調と歌詞ですね。

ヤママチ　ココとドクソンの歌い出し、めっちゃ強くてふざけた感じがよくて。

ココ　あれは松隈さんの指示通り、中華っぽく振り切れと。恥ずかしいと思うなと。

ヤママチ　「来了」はもともとの仮歌の段階で聴いてるときに、サビでは絶対に中国語を使いたいと思って。「来了」って“やって来る”とかいう意味があって、私がそのとき考えていた歌詞のイメージに合ってたんですよ。曲のテーマが「がんばりたい人」だったし、ちょうど9人のギャンパレが始動するタイミングだったので、これはいいなと。思ったよりも9人でやることが大変でしんどいなと思ってたんですよ。応援歌はあるけど、そういう人のストレートな気持ちを歌う歌ってあまりないのかなって。

カミヤ　対照的な2曲がCDに収録されます。

──そして7月から全国ツアーがスタートします。ファイナルはZepp Tokyoになりますね。9人で挑む全国ツアーはどういったものにしていきたいですか？

ユア　前回のツアーが「BREAKING THE ROAD」で“壊して作っていく”というストーリーがあったんですけど、今回のツアーのタイトルが「REBUILD TOUR」で“立て直す”という意味があって、そこにすべてが詰まってるような気がしてます。Zepp DiverCityはソールドアウトできなかったから今度はソールドさせたいし、9人のGANG PARADEをファイナルまでに完全に近い状態まで立て直していくツアーだと思ってます。新メンバー2人のお披露目のときと比べられると思うんですよ、同じZeppという会場だし。もっとギャンパレのことを好きになってもらえるようなライブにしないといけないと思ってます。

マイカ　7人のときも言ってたんですけど、この9人になってもう誰も壊せないようなグループになるように、ツアーを通してもっていきたい。

テラシマ　9人になってから本当に時間がなくて、目まぐるしくてつらかったんですよ。でも本当にこれはつらいのか確かめる時間もなかったので、ツアーを通して気持ちを確かめていきたいですね。9人のギャンパレというものを。

月ノ　成長しないと意味がないので、ツアーを通して目に見えて成長していきたいです。

ハルナ　今回のツアーではまだまだ成長できると思うので「ハルナ・バッ・チーン、変わったな！」と思われるくらいになりたいです。