今はシンプルにがんばりたい
──ツアーに向けて渡辺さんは何か言ってましたか?
アヤ ツアー初日の仙台公演に来て、みんなに話をしてくれました。
ユア 個々の見せ方とか、このツアーを通してもうワンランク上にいかないと、みたいなことを言ってくださって。あとライブ制作の方からも「まあまあいいライブはできるようになってきた。でも、もう一歩上に行かないとこれ以上のステージには行けないよ」って。グループとしても意識して考えないといけないですけど、1人ひとりがもっと考えていかないといけないことだなって改めて考えさせられました。
──団体戦としては常に平均点は取れるくらいにはなってきているけど、100点以上を出していくためには個人戦としてどう見せるか、みたいなことですね。
ユア 私たち、どんなにいいライブをやれたと思っても120点が出せないんですよ。限界を超えてない。でもツアー初日の仙台でそんなことを言われて、そのあとの名古屋公演では限界を超えたかどうかはわからないですけど、それに近いものが出せたと思っていて、制作の方からも「これがギャンパレだね」って言ってもらうことができたんです。
アヤ あとは個人的には「この7人が一番よかった」って言ってもらえるようなライブに、ツアーにしていきたいと思っています。
──モーニング娘。で言うところの“プラチナ期”のような。
アヤ そう言われるくらいのものに、私はしたいです。
──アヤさんはBiSに戻ってすぐに日本クラウンからメジャーデビューすることが決まっています。ただ、本音としては心に何かつっかえているものがあるんだろうなって。
アヤ ギャンパレにいながらメジャーデビューできたら、私はきっと泣きながら喜んだと思う。でもBiSでメジャーデビューできたこともうれしくて、同時にプレッシャーもすごく感じています。いろいろ考えすぎちゃうとまたぐちゃぐちゃになっちゃいそうなので、今はシンプルにがんばりますという気持ちで。
この7人が最高と言ってもらえるようなライブに
──そしてアヤさんが去ると同時にカミヤさんがギャンパレに帰ってきます。それはそれでギャンパレがどうなっていくのか、気になるところです。
ユア サキちゃんがいたときよりも今のギャンパレは、メンバーそれぞれの個性を打ち出せているし、伸び伸びとやれてると思うんです。あ、こういう言い方すると語弊がありますけど、別にサキちゃんに威圧されてたとかじゃないですからね(笑)。
一同 あはははは(笑)。
ユア マイカやココたちが入ってきたときは、「サキちゃんの言うことは絶対」みたいな時期もあったんですよ。でも今はなんでもみんなで考えて決めていくことにしているので、サキちゃんが帰ってきても今の形を崩すことはせずに、さらにいい状態を作っていければと思っています。
ドクソン サキちゃん自身も思ってることかもしれないんですけど、サキちゃんがいた頃のギャンパレと今のギャンパレはまったく違う色になってると思うんです。私たちはそうなることを目指していたけど、帰ってきたサキちゃんも同じ色に染まってほしいわけではなくて、サキちゃんが加わった新しい色をまた作っていきたい。進化していきたい気持ちです。
ユア もっとハッピーな感じになっていきたいですね。サキちゃんがBiSに行ってアヤがギャンパレに来たときと同じ感じが私はしていて。そのときも先が見えなかったし不安はあったんですけど、アヤが入ってきて今の状態がすごくよくなってきてるから、みんながギャンパレを愛していればきっとうまくいくと思ってます。必ずやって来る未来を一生懸命に生きていればどうにかなるかなって。
ココ どうなっていくのか、楽しみですよ。
──期待か不安かっていったら、半々くらい?
ドクソン うーん、わかんない。ただただ今は寂しいけど、私は不安を感じてない。
ココ うん、今は寂しさかな。
ユア でも未来を切り開けるのは自分たちしかいないから、今はギャンパレが上に行くことを考えて進んでいきたい。不安はあるけど前向きな気持ちが強いですね。
──「ギャンパレってこうです」という形が見えたのもこの7人のような気がするので、カミヤさんが入ってきても根本は変わらないと思うんです。ガラッと変わるイメージがもうないんですよね。
マイカ ズシンと構えておきたい。
ユア うちらが揺らいだら、たぶんサキちゃんの雰囲気に飲まれると思うんです。彼女がBiSで培ってきたことをギャンパレに持ち帰ってくると思うんですけど、私たちは“みんなの遊び場”というコンセプトを守って、揺らいだらダメだと。サキちゃんに飲まれないように、ある意味彼女に対抗する気持ちでいます。
ココ サキちゃん1人が加わることで、この7人でやってきたことが崩れてしまうなら、この7人で過ごしてきた意味、アヤが来た意味がまったくなくなってしまうから。
ユア 遊び人(GANG PARADEファンの総称)さんの雰囲気も以前と比べて変わったんですよ。お客さんにも今のいい状態が伝わっているので、そこはあまり変わらずにいたいです。
ドクソン 変わらないと思うけどなあ、私は。自分の中では変わらない自信がある。
──トレード期間延長が決まったとき、正直、あのタイミングでアヤさんが戻っていたらまた状況が違っていたんだろうなって。きっと延長期間の数カ月が濃かったんじゃないかなと。
ココ そうですね。めっちゃ大事でした。
──ツアーファイナル「MAKING THE ROAD」は2月23日のマイナビBLITZ赤坂ですが、どんな日にしたいですか?
ユア 寂しいけど私は楽しみな気持ちが大きい。ギャンパレにとって一番大きい会場だし、照明や演出をスタッフがいろいろと考えてくださっていて。アヤのいる体制のパフォーマンスをしっかりとお見せできることがうれしいです。
アヤ 本当に自分がギャンパレからいなくなるのかっていう実感がまだなくて。BiSの練習も始まっていて新曲の振りを覚えている最中なんですけど、まだ私はギャンパレのアヤだから、この7人がギャンパレで最高の7人って言ってもらえるようなライブにしたい。爪痕を残したいです。そこを墓場にするくらいの気持ちで!
- GANG PARADE「BREAKING THE ROAD」
- 2018年2月20日発売 / T-Palette Records
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[CD]
1080円 / TPRC-0198
- 収録曲
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- BREAKING THE ROAD
- とろいくらうに食べたい
- GANG PARADE「BREAKING THE ROAD TOUR」
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ツアーファイナル「MAKING THE ROAD」
2018年2月23日(金)東京都 マイナビBLITZ赤坂
- ニコニコ生放送「GANG PARADE BREAKING THE ROAD TOUR FINAL『MAKING THE ROAD』
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配信日時:2018年2月23日(金)18:00~
配信URL:http://live2.nicovideo.jp/watch/lv311154361
- GANG PARADE(ギャングパレード)
- ヤママチミキ、ユメノユア、キャン・マイカ、ココ・パーティン・ココ、テラシマユウカ、ユイ・ガ・ドクソン、BiSからレンタル移籍中のアヤ・エイトプリンスの7人からなるアイドルグループ。2014年に現BiSのカミヤサキと元いずこねこのミズタマリにより結成されたプラニメが前身ユニットで、ミズタマリ脱退後、2015年にPOPに改名しメンバーを追加。2016年6月にGANG PARADEに再び改名し、10月にキャンと元SiSメンバーのテラシマ、ドクソン、ココが加入した。2017年3月末から4月に行われたWACK所属グループによる合同合宿にて、GANG PARADEからカミヤサキがBiSに、BiSからはアヤがGANG PARADEにレンタルトレードという形で移籍することが発表された。7月25日に新体制初のシングル「Beyond the Mountain」を発表し、同月に5都市を巡るツアーを開催した。11月にニューアルバム「GANG PARADE takes themselves higher!!」をリリース。12月には所属事務所のWACK主催によるライブイベント「WACKのフェス。」ではアヤとカミヤのレンタルトレードが2018年3月4日の東京・両国国技館で行われるBiSのライブイベント「BiS 2nd BEGiNNiNG TOUR FiNAL WHO KiLLED IDOL??」をもって終了することが発表された。2月にアヤを含む体制で最後のシングル「BREAKING THE ROAD」をリリース。同月に東京・マイナビBLITZ赤坂で全国ツアーの千秋楽となるワンマンライブ「MAKING THE ROAD」を実施する。