GANG PARADE|アヤ移籍を前に残す“この7人”の爪痕

アヤが来てくれたからうちらも成長できた

──新曲のタイトルを冠した「GANG PARADE BREAKING THE ROAD TOUR」が1月にスタートしました。アヤさんのトレード期間がもうすぐ終了することもあり、この7人で回る最後のツアーになりますが、皆さんは今回のツアーとどういった気持ちで向き合っていますか?

キャン・マイカ

マイカ アヤのいるギャンパレの集大成を見せたいという気持ちですかね。この数カ月で新しいギャンパレの形が作れたと思うので、それをファンの人たちにこのツアーを通してしっかりと見せていきたいです。

──アヤさん本人はトレード終了や今回のツアーについて、思うところはあるんじゃないかと。

アヤ はい。たくさんあります。ツアーとしてはもうすでに3カ所が終わったんですけど(取材は1月下旬に実施)、ツアーが始まる前、1月の中旬くらいにメンバーと話し合いをしたんですよ。正直、トレード終了が言い渡されて自分でもどうしたらいいのかわからなくなって心がぐちゃぐちゃになっちゃったんです。だからギャンパレのメンバーにもハッキリと自分の気持ちを言うことができなくて。

──心の中でギャンパレか、BiSか、何をどうするべきかわからなくなってしまったと。

アヤ そんな状態でいるのが自分でもすごく嫌で。トレード終了と渡辺(淳之介 / WACK代表)さんから「WACKのフェス。」で言われたときに私は「どっちにいてもがんばります」と発言したんですけど、そのあとにいろんな方から「本当はどっちでやりたいの?」って聞かれて。ずっと自分でもその答えを考えていたんですけど、気持ちが固まったのは1月中旬くらいだったんです。

──1カ月くらいはモヤモヤした状態だったんですね。それで気持ちが固まってギャンパレのメンバーに話を切り出して。

アヤ・エイトプリンス

アヤ 私はもともとBiSのオーディションを受けてBiSのメンバーになって、BiSとして7カ月活動してきました。そして去年の4月にトレードが発表されてギャンパレに加入することになったんですけど、すでにBiSよりもギャンパレのメンバーでいる期間のほうが長いんですよ。だからギャンパレにはすごく思い入れがあるし……でもBiSのメンバーとしてはまだやり切れてないうちにギャンパレに来てしまったという悔しさもあって、自分の中でどっちにいたいのかがどうしても決められなくて。

──活動してきた時間の長さだけがすべてではないですもんね。

アヤ ギャンパレに来てからギャンパレのよさを知ったし、BiSのときはBiSが大好きだって思っていたし。「WACKのフェス。」でトレード期間が終了になると言われても本心としてはどうしても「このままこっちにいたい」とは言えなかった。それが今の私の気持ちというのをみんなに正直に話して。トレード終了の話が出てからみんなもモヤモヤしていたと思うんです。でも話したら全員わかってくれて、今の7人で最後の日まで突っ走っていこうという感じになりました。

──アヤさんの思いを聞いて、ほかのメンバーはどう感じましたか?

テラシマユウカ

ユウカ 初めて明確にアヤから気持ちが聞けたんですよ。BiSもギャンパレも、どっちのよさも知ることができたって話を聞いて、ようやく自分の中でもアヤの気持ちに納得ができて。ツアーの3日前くらいだったかな、その話をアヤから聞けてようやくツアーに対して気持ちを向けていくことができました。

──アヤさんはギャンパレに来たときのインタビューで「ギャンパレの雰囲気が好き」と言っていましたが、数カ月経って好きという気持ちがもっと大きくなって愛に変わっていったように感じています。

アヤ 本当にその通りなんですよ。なんで知ってるんですか?

一同 あはははは(笑)。

──数カ月で愛を育んできたなって。

アヤ 泣いちゃう、泣いちゃう……。

ユイ・ガ・ドクソン

ドクソン 実は私とココ、ユユ、マイカはサキちゃんがいた頃のギャンパレよりアヤと一緒のギャンパレのほうが長いんです。だからアヤがいないギャンパレというのがまだ想像できなくて。ツアーの名古屋公演で「Plastic 2 Mercy」をやったとき、アヤが「ギャンパレが大好きだー!」って叫んだんですよ。それにすごくグッときて、アヤは不器用で言葉にするのが苦手だなって思っていたんですけど、そのときに今彼女が思ってることがファンの人に伝わったと思うし、私たちにも伝わったと言うか。

──今現在、まだツアーは序盤ですが、アヤさんもほかのメンバーも愛や感謝の気持ちにあふれていて、想像以上にエモーショナルな空間になっていますね。前回のインタビューでアヤさんはトレード期間が延長されたタイミングで「まだギャンパレで何も残せてないから今はBiSに戻るタイミングじゃない」と言っていました。今回のツアーがそういう意味ではギャンパレで何かを残すラストチャンスだと思うのですが。

アヤ BiSから移ってきたときは、ここでうまくやりたいなって思いながら活動していたんです。だけどライブしていくたびにギャンパレのことがすごく好きだって思うようになってきて。どっちも好きだし、戻りたくないって気持ちもあるけど、ギャンパレで得たことをBiSでしっかり生かしていかなきゃって気持ちが今は大きいです。そういう意味でもこのツアーで何かをつかんでBiSに帰りたい。

GANG PARADE

──ほかのメンバーはアヤさんがギャンパレに入ってきたことで、グループの変化をどう感じていますか?

ココ・パーティン・ココ

ココ ぶっちゃけた話になりますけど、私とユユ、ドクソンはBiSのオーディションに落選した組だから、BiSに合格したアヤがギャンパレに来るっていうことに対して当初は複雑な気持ちだったんですよ。ほかのメンバーもサキちゃんがいなくなってアヤが来ることについて思うところはあったと思う。BiSにプー・ルイさんとサキちゃんという強いメンバーがいることに対して「うちらにメリットってあるの?」って思ってました。特にBiSの合宿でアヤのことを見てたので「こいつヤベえだろ」とか思ってたし(笑)。

アヤ あはははは(笑)。

ココ 単純にBiSに対する印象があまりよくない時期だったんですよ。だけどアヤが入ってきてBiSとのツーマンツアーがあって、BiSというグループにしっかりと向き合う機会を得たことでお互いのグループをもっと知れたと言うか。BiSに負けないようにこの7人でどう戦っていくか、ライブに向き合っていくかというのをけっこう考えるいい機会だったと思います。この7人、誰1人欠けることなく“みんなの遊び場”であるギャンパレを作ってこられたのは今回のトレードがあったおかげだなと。アヤが来てくれたからうちらも成長できたなって。

GANG PARADE「BREAKING THE ROAD」
2018年2月20日発売 / T-Palette Records
GANG PARADE「BREAKING THE ROAD」

[CD]
1080円 / TPRC-0198

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収録曲
  1. BREAKING THE ROAD
  2. とろいくらうに食べたい
GANG PARADE「BREAKING THE ROAD TOUR」

ツアーファイナル「MAKING THE ROAD」
2018年2月23日(金)東京都 マイナビBLITZ赤坂

ニコニコ生放送「GANG PARADE BREAKING THE ROAD TOUR FINAL『MAKING THE ROAD』

配信日時:2018年2月23日(金)18:00~
配信URL:http://live2.nicovideo.jp/watch/lv311154361

GANG PARADE(ギャングパレード)
GANG PARADE
ヤママチミキ、ユメノユア、キャン・マイカ、ココ・パーティン・ココ、テラシマユウカ、ユイ・ガ・ドクソン、BiSからレンタル移籍中のアヤ・エイトプリンスの7人からなるアイドルグループ。2014年に現BiSのカミヤサキと元いずこねこのミズタマリにより結成されたプラニメが前身ユニットで、ミズタマリ脱退後、2015年にPOPに改名しメンバーを追加。2016年6月にGANG PARADEに再び改名し、10月にキャンと元SiSメンバーのテラシマ、ドクソン、ココが加入した。2017年3月末から4月に行われたWACK所属グループによる合同合宿にて、GANG PARADEからカミヤサキがBiSに、BiSからはアヤがGANG PARADEにレンタルトレードという形で移籍することが発表された。7月25日に新体制初のシングル「Beyond the Mountain」を発表し、同月に5都市を巡るツアーを開催した。11月にニューアルバム「GANG PARADE takes themselves higher!!」をリリース。12月には所属事務所のWACK主催によるライブイベント「WACKのフェス。」ではアヤとカミヤのレンタルトレードが2018年3月4日の東京・両国国技館で行われるBiSのライブイベント「BiS 2nd BEGiNNiNG TOUR FiNAL WHO KiLLED IDOL??」をもって終了することが発表された。2月にアヤを含む体制で最後のシングル「BREAKING THE ROAD」をリリース。同月に東京・マイナビBLITZ赤坂で全国ツアーの千秋楽となるワンマンライブ「MAKING THE ROAD」を実施する。