お互いに向き合う瞬間が増えた
──稽古も含めた今回のライブ期間中、自分以外のメンバーをどのように見ていたのか、1人ずつ他己紹介してもらえますか。まずは勇仁さんについて。
陽介 勇仁って首のラインがきれいで、3次元のパフォーマンス映えするセクシーさがあるんです。それが今回特に映えていたと思いました。
優輝 あと、勇仁は5人の中でも特にライブならではのアレンジを積極的に盛り込んでくれるので、「今回はどんなアレンジを加えてくるのかな?」と毎回楽しみになります。
蓮 1stライブのときと比べると、ライブ中に勇仁とよく目が合うようになった気がします。ゴーグルをしているから直接目は見えていないんですけど、今回のライブではお互いに向き合う瞬間がけっこうあったんです。
勇仁 確かにその通りで、今回はみんなと顔を合わせる瞬間がすごく増えた気がします。それはやっぱり前と比べると、僕ら自身がライブ中にも周りを見たり、ライブ自体を楽しんだりできるようになってきているからなのかもしれないです。
──じゃあ、次は陽介さんについて教えてください。
優輝 陽介は「Hit me !」の「滲んだ傷跡」の部分のパフォーマンスがめちゃくちゃカッコよかったです。でも、陽介には1つクレームがあるんですよ。彼は「I'm in love」で「歯磨き もう一回しとくか」と歌っていますけど、ライブ前に彼だけ歯ブラシを持ってきていなかったので、“もう一回歯磨き”はしてなかったんです……!(笑)
将綺 (笑)。あと、普段の陽介ってわんぱくで元気があるタイプなので、ライブでは髪をかき上げたりする仕草が新鮮ですごくカッコいいなあと思います。
勇仁 これはライブを観てくれたみんなに伝わっていると思うんですけど、陽介がパフォーマンスをしているときのニコニコした明るい雰囲気には、観ている人を楽しくさせる魅力があると思います。
──優輝さんについてはどうでしょう?
将綺 優輝のパフォーマンスで一番好きだったのは「Hit me !」の冒頭のラップです。そこは本当に自分を研究して、いいパフォーマンスをしようとしているんだなと感じる部分で。自分がカッコよく、きれいに見える角度をすごく研究しているんだと思いました。これは僕も見習いたいです。
蓮 僕も同じことを感じていて、優輝のパフォーマンスって、どこで一時停止してもカッコいいと思うんです。
陽介 あと「Happy Ever After」で優輝が勇仁と一緒に歌うパートで、アレンジを入れているところがあって、それって優輝が自分で生み出したものだと思うんです。あの部分、すごく好きなんですよ。
勇仁 そうやってアレンジを入れてくれると、こっちも「よし、やってやろう!」と、いい意味で刺激になったりもします。
将綺へのガチ指摘
──将綺さんについてはどうですか?
将綺 (期待しながら)何かある?
陽介 もちろんあるよ! 例えば……。
勇仁・優輝・蓮 えーっと……。
将綺 悩んでるやん!(笑)
陽介 今のは冗談ですけど(笑)、将綺は声がすごくパワフルで映えるタイプなので、KT Zepp Yokohamaのような大きなステージでも、その会場に負けない声の圧を感じました。
優輝 あと、将綺ってカメラパフォーマンスもすごくうまいんです。2ndライブは会場にお客さんが来られない分、足元にもカメラを入れてもらったんですけど、何台もカメラがあって、ゴーグルを着けて視界が狭まっている状態の中でも、将綺は映像を抜いているカメラに向かって常にアピールしていました。そういう気持ちでパフォーマンスができるのってすごくいいことだと思います。
将綺 配信ライブの場合、生のライブと比べるとどうしても迫力を感じてもらうことが難しいと思うので、「それを感じさせないパフォーマンスがしたい!」と思って意識しました。
陽介 ここまでいい話ばかりなので、僕からは将綺の「ここは違う」と思うポイントを(笑)。これはみんなでライブの反省会をしたときにも出た話なんですけど、将綺って、自分の歌を表現するのがすごくうまいんですけど、一方でダンスをおざなりにしがちなんです。5人で合わせる振り付けの部分はもうちょっと踊ってほしい!
将綺 ガチの指摘……!
勇仁・優輝・蓮 (笑)。
優輝 まあ、何かを意識しているうちに別の部分に意識がいかなくなってしまうことってあることだから。そういう瞬間はメンバーそれぞれにあるっていう感じだよね。
勇仁 そうだね。でも優輝にはないと思うなあー(笑)。
陽介 うん、ないと思う! だって優輝はがんばってるもん!(笑)
優輝 あるよ! みんなでふざけてやりにくくしないで……(笑)。
蓮 あと、将綺はアンコールのときに僕と漫才を披露したけど、もともとiTunes限定の特典で収録したときよりも、間の取り方がすごく上手になっていました。
──では、最後は蓮さんについて。
優輝 蓮はやっぱり、異質な世界観を作るのがうまくて、歌ったりパフォーマンスをした瞬間に、自分の世界にしてしまうところがすごいと思います。それってなんでだろう?と思うんですけど、いまだによくわからないんですよね。「WHO WE ARE !」のラップパートも、「Hit me !」の最後のオペラパートもすごいなあと思います。
蓮 僕は自己中なんです。周りが見えていないので(笑)。
陽介 でも蓮って、周りに寄り添うこともできるんです。「Happy Ever After」のサビは僕と蓮がユニゾンで歌っていますけど、「ちょっと声の圧を下げてくれたな」とか、「今自分が高い声を出しているから、蓮が低い音を足してくれているな」とか、2人で1つの声を作ってくれようとしている感じがあるんです。
次のページ »
気持ちが大事なパリピ曲