優輝が震えた…浅沼晋太郎と初のキャラソン収録
──そしてラスト曲の「真夏のSunshine!!」は、皆さんが主演の3Dドラマ「漂流兄弟」とのつながりが特に深い楽曲ですね。
優輝 この曲では「漂流兄弟」でマダラメ博士を演じてくださった浅沼晋太郎さんに参加していただきました。僕らも普段の僕らではない、「漂流兄弟」の樹根洲兄弟として歌うという初のキャラソンだったので、浅沼さんとご一緒できて本当にうれしかったです。最初はキャラで歌うこと自体が難しかったんですけど、浅沼さんのレコーディングを見学して、「キャラで歌うってこういうことなんだ……!」とすごく勉強になりました。でも浅沼さんのレコーディングは、惜しくも僕たちのレコーディングが終わったあとだったので、この学びは次に生かしたいと思います。
将綺 完全生産限定盤Aの特典として収録されているボイスドラマ用に、僕と優輝と浅沼さんの3人での収録があったんですけど、そこでは優輝が緊張しすぎていて(笑)。
優輝 そうなんです。台本を持つ手が震えちゃうくらいでした(笑)。
将綺 それを見た浅沼さんが、「君たちは今まで『漂流兄弟』のシーンをたくさん録ってきたんだからもう大丈夫でしょ。俺のほうが緊張するよ!」と場を和ませてくれたんです。
──ボイスドラマの聴きどころは?
将綺 樹根洲兄弟が過去にタイムスリップするストーリーで、メンバーがそれぞれ幼少期を演じているんです。僕が演じている樹根洲マサは6歳という設定だったんですけど、当日、スタッフさんから「このくらいの年齢ってアニメでは男性声優さんではなく、女性声優さんが担当するらしいよ」と聞いたあとに、「じゃあ内田くん、よろしく!」と言われて(笑)。その結果、ギャグみたいな6歳のマサが生まれたので、そこも楽しみにしてもらえるとうれしいです。弟3人はめちゃくちゃうまいんですよ。
勇仁 こんなこと言ってますけど、将綺の演技もかわいいので。
優輝 ほかにも、セクシーな声の勇仁が子供時代を演じたらどんなふうになるんだろう?と気になる人も多いと思いますし、普段とは違う姿を楽しんでもらえたらうれしいです。
──「漂流兄弟」での経験は皆さんにとってすごく大きなものになったようですね。
将綺 そうですね。「真夏のSunshine!!」というタイトルからはやっぱり海をイメージすると思うんですけど、「漂流兄弟」の第7話「兄弟とあぶない海水浴」に海のシーンが出てきたので、すごくイメージしやすかったです。
優輝 初めてのレゲエ曲ですし、浅沼さんの歌い方もすごく独特なものになっていて、その部分も注目して聴いていただきたいです。
──演技から学んだことが、歌に生かされることもあるかもしれませんね。
将綺 それ、僕もすごく思いました。もし「漂流兄弟」をやる前にほかでキャラソンを歌っていたら、きっともっと苦労していたと思うんです。でも「漂流兄弟」での演技経験があって、しかも浅沼さんと一緒に録らせていただいたので、早くコツをつかめたんだと思います。
勉強のお供、仕事のお供、寝る前のお供、
すべてのお供に仲川蓮のピアノ曲
──そしてなんと、完全生産限定盤Bには蓮さんが作曲して演奏した曲を収めたオリジナルピアノ曲集が付くそうですね。
将綺 そうなんです! 仲川蓮、やりおりました!!
──これはどんな内容なんですか?
蓮 全部で4曲入っているんですけど、そのうち僕たちのスマートフォンアプリ「学芸大青春 バクステアプリ」ですでに使ってもらっている2曲は、今回フルサイズが収録されています。そして残りの2曲は今作のために作った新曲です。
優輝 この4曲は絶対に聴いてもらいたいです! 勉強のお供、仕事のお供、寝る前のお供、すべてのお供に最適な作品になっております!
全員 パチパチパチ(拍手)。
──急に通販番組みたいに(笑)。
優輝 実際に僕も大学の勉強をしたりするときに、蓮の曲をよく聴いているんです。今はリモートで仕事をしている方も多いと思うので、そういうときにもぴったりですし、1曲目の「初めて」は、寝る前にすごく合う曲だと思います。
陽介 僕は休日に蓮のピアノの音で起きるのがとても心地よくて……。この幸せをぜひ皆さんにも体験してもらいたい!
──蓮さんはどんなことを考えながら作曲したんですか?
蓮 僕はもともと音楽理論はあまり詳しくないタイプですし、「音楽は理論が先じゃない」とも思っているので、自由に浮かんだメロディをボイスメモに録って曲に起こしています。そのとき毎回イメージを思い浮かべているんですけど、例えば僕が18歳のときに人生で初めて作った曲「初めて」だったら、初恋の甘い雰囲気をイメージしていたり。4曲目の「小人たちのお遊戯会」だったら、寝ている間に小人たちがお遊戯会をしているようなところを思い浮かべたりしています。
優輝 蓮の曲がすごいのは、蓮がイメージしたものを知らずに聴いても、情景がすごく浮かんでくるところなんです。僕が初めて「小人たちのお遊戯会」を聴いたときに「舞踏会やワルツっぽくて、小人が踊っているみたいだね」と言ったら、本当にそういうテーマで作られていて驚きました。
──ピアノ曲をまとめる際、蓮さんがメンバーの皆さんに助けてもらったことはありましたか?
将綺 それは絶対ありましたね! 誰に助けてもらったのかなあ?(胸を張ってアピール)
陽介 (胸を張ってアピール)
蓮 (笑)。自分1人で作っていると、だんだん客観的にどういうものがいいのかわからなくなってきてしまうので、そういうときにメンバーの意見を聞いたりしていました。
将綺 で、誰が一番役立ったの?!
蓮 うーん……勇仁かなあ。
将綺・陽介 ……。
優輝 めちゃくちゃ悔しそう(笑)。
次元を超えられることが自分たちの武器
──4、5月には2ndライブ「Hit you !」の開催も決まっています。1stライブ「WHO WE ARE ! Return!!」以降、3次元での活動も増えていく中で、皆さんがグループに感じている変化があれば教えてください。
優輝 やっぱり、見せられる幅のようなものが広がってきているというのは感じます。
勇仁 うんうん。
優輝 それこそこの間YouTubeで公開した「Lazy Day」の3次元でのリアルダンスムービーでも、3Dモデルではできない、生身だからできることを意識しました。
──同じ曲でも次元によって違うパフォーマンスを見せられるグループはほかにいないですよね。
優輝 そうですね。そこは自分たちの武器なんじゃないかなと思っています。
勇仁 間違いない。
陽介 たぶん最初の頃は「2次元なのか、3次元なのか、どっちなの?」と中途半端に思われていた部分もあったと思うんです。でも学芸大青春として活動していく中で、僕らのことを見てくれている皆さんが、だんだん理解してきてくれていると感じる瞬間があって。僕らのやっていることが少しずつ浸透してきているのはすごくうれしいです。
──学芸大青春の場合、参考にできるロールモデルもなさそうですね。
優輝 だからこそ、とにかくよく話し合うようにしています。学芸大青春がTikTokを始めたときも、「次元を超えられる僕たちだからこそ楽しんでもらえる、面白いと思ってもらえる動画ってどんなものだろう?」ということを、いろいろ話し合って。日々できることや、やれることをみんなで模索しています。
陽介 そうやって5人で話し合ってできたものは僕らの努力の結晶だと思いますし、その結晶が多ければ多いほど成長していけると思っています!
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メンバー思いの音楽番長・仲川蓮