ラップは筋肉盛り盛り

──今まで5曲のシングルをリリースされていますが、かなり曲調がバラバラで、短い期間でものすごく幅広い楽曲に挑戦されていますよね。

南　5曲全部、系統が全然違うからレコーディングごとに苦労したこともたくさんありました。例えば俺だったら2ndシングルの「youthful days」で初めて長いラップに挑戦させてもらって。

内田　ソロラップだったな。

南　長い分、ラップが単調になってしまって。流す感じで軽く歌ってみたり、いろいろ挑戦しました。すごく難しくて一番練習した曲ですね。でも俺たちがデビューするまでの青春の感じを代弁してくれるような歌詞だったから、感情を乗せることができて。それでいろいろクリアできたところもありました。

相沢　優輝は実際に学生だけど、俺らも学生時代に戻ったみたいな感覚で歌えたよね。

星野　熱い感じもあるし、さわやかな疾走感もあるし。学生ならではの青春をまとめた1曲って感じだよね。

──3rdシングル「WHO WE ARE!」は自己紹介ラップでした。

内田　全員順番に来るラップパートでラストを担当させていただきました！ 内田将綺と申します！

仲川　改めて!?（笑）

内田　俺はどちらかというと歌を武器にしてきたので、ラップで作られたこの曲はすごく苦労しました。それまでの楽曲の中でも一番記憶に残っているくらい練習したと思います。歌とは違うテンションの上げ方だったり、リズムの捉え方だったり。歌とラップ、それぞれ作業が全然違うんですよ。ラップは筋肉盛り盛りで歌いました（笑）。

仲川　3連符のリズムとか、カッコよかったよね。

内田　筋肉総動員しましたね。

全員　（笑）。

南　「WHO WE ARE!」は、聴いてもらえればメンバーがそれぞれどういうキャラなのかわかる楽曲にしたかったんだよね。

相沢　そうだね。だから俺らを知ってくれたばかりの子には、最初にこの楽曲を聴いてほしいな。一発でそれぞれの声とキャラクター性がわかるから。

南　しかも今後もしライブをやったら、来てくれたお客さんと一緒に歌えるような曲だし。

星野　うん。俺らだけじゃなく、一緒に楽しめる感じの曲だよね。

相沢　あと俺たちの過去とか、これまでのエピソードを描いているバクステアプリっていうアプリがあるんです。それを「WHO WE ARE!」の歌詞と併せて読んでもらえると、メンバー同士の関係性がわかったり。そういう楽しみ方もできると思います。

プロデューサーの悪ふざけ

──4thシングル「Race!」は実話をもとに作られているそうですね。

相沢　お台場で遊んだ帰り道、晩ごはんを賭けて寮まで競争したっていうバカバカしい話です（笑）。

南　俺たちもまさか曲になるなんて思っていなくて。プロデューサーの杉沢（達哉）さんの悪ふざけみたいな感じだったよね。

内田　本当にポロッと話しただけだったんですよ。それが4thシングルになりました（笑）。

星野　びっくりしたよね。

相沢　でも出だしの将綺のパート、カッコいいよね。

内田　あそこも難しかった。

相沢　ああ、苦戦してたね。この曲はレコーディング当日、俺と将綺は同じタイミングでレコーディングブースに入って、お互いの歌を聴き合ってたんですよ。将綺が出だしのパートで苦戦してるのも見てたから……ふふっ（笑）、なんか面白かった。

内田　基本的には1人ひとりレコーディングブースに入るんですけど、この曲のときは勇仁と一緒に入ったので緊張しました。「勇仁が聴いてる！ がんばらなくちゃ！」って。

相沢　聴いてなくてもがんばれ（笑）。

内田　レコーディングブースを出てすぐ勇仁に聞いたもんね？ 「どうだった？ 俺大丈夫だった!?」って。

相沢　そうだったね（笑）。この曲に関して俺的には2番の優輝のゴリゴリなラップがあるじゃん？ そのあとを俺が引き継いで歌ったところがすごく楽しかった。

南　曲ができたって聞いたとき、「蓮はレースに参加しなかったのにどうするんだろう？」って思ったよね。でもちゃんとそこまでセリフが入ってて。

内田　そうそう。この曲は初めてセリフが入った曲だな。

星野　俺も「迷子かもー！」っていうセリフが入ってた。本当に杉沢さんに話したまんま歌詞になっちゃってました。

内田　この曲はロック調というのも新しいよね。俺の冒頭のラップは日本語なんですけど、ちょっと英語っぽく歌って一気に疾走感を出すのを意識しました。

相沢　俺は昔バンドをやっていてロックも演奏してたから、ひさびさにこういう曲を歌えてテンションが上がったな。蓮はどう？ 5thシングルの「星になれ」でメインパート歌ってるじゃん。

仲川　そうだね。それまではわりとハモリとかに挑戦させてもらったんですけど、「星になれ」ではサビのメインをやらせてもらいました。キーが高くて苦戦しましたね。陽介を励ます内容の歌詞なんですけど、サビでは陽介を励ますと同時に、僕たち自身の目標に向かってがんばろうという意味も込められています。

星野　4人が本当に目頭が熱くなっちゃうような歌い方をしてくれるんですよ！

内田　そういう曲だからな（笑）。

相沢　語りかけるみたいなラップは、この曲が初めてだったと思う。すごく新鮮だったし、新しい挑戦ができたなっていう感覚だったね。