幸せであることが挑戦の秘訣
──皆さんが挑戦してみたいと思ったとき、原動力や支えになることはなんでしょうか?
マナ 何か食べたり、アニメとかライブ映像を観たり。すごく支えられて、よく眠れる!
──寝ちゃうんですね(笑)。
マナ 好きなことをひたすらする。とにかく食べまくるし。
カナ 私も何か食べるかな。あと、挑戦するときは誰かに相談しないとできないタイプだから、みんなに相談してから決めることが多いかも。
マナ 真面目だもんね。
ユウキ 背中押します!
カナ とりあえず悩みまくってから決める感じ。悩んで食べて決める。
ユウキ 食べることは欠かせないよね。それから寝るのも大事。落ち込んでも寝たらだいたい次の日元気になる! あとは絵を描くのも好きだし、映画も好きだからいっぱい観る。とにかくインプットするよ。
ユナ 私もやっぱり食べる(笑)。CHAIは4人で一緒に住んでるから、みんなで食卓を囲んでいるときが特に好き。あとは銭湯に行く。
マナ・ユウキ・カナ 私もそれだ!
ユナ 体のコリをほぐしまくって、銭湯の帰りにアイスを買う!
マナ あれ最高だよね!
ユナ 至福のときだよね。それが挑戦への原動力になる。あとお家では布団の上にマッサージ器具を置いて、それに寝そべったり、好きなドラマーのライブ映像を観ながら、私が叩いてる想像をして「おっそうきたか!」「私だったらこうするなー!」ってイメージしたり。やっぱり、幸せでいたいよね。幸せじゃないと挑戦できなくなっちゃう。
自分のことを好きになるには?
──今回のテーマ「Follow Your Heart & Music(自分の心に従え。音楽と一緒に)」にちなんでお聞きしますが、皆さんにとって自分らしさとは何でしょうか?
マナ 子供!
──気持ちは子供のままで、と言うことですか?
マナ うん。何を表現するにも、自分が子供であることが一番かわいいって思える瞬間だから。
カナ 私の場合は自分を絶対否定しないことかな。否定しなければ自分らしくいられると思う。あとは消極的になっちゃうから、ネガティブに考えないようにしてる。
ユウキ 私は大人にはなりたいけど、子供らしい気持ちは忘れないようにしたい。好きなものに「ウワー! 好き!」って飛び付ける瞬発力はずっと持ち続けたいな。あとは褒められたら「そんなことないよ!」って言わないで、「ありがとう!」って受け入れる。もちろん否定する美学っていうのもあるけど、受け入れることで自分のことが好きになれるし、ちゃんと自分を認めることで自分らしさにつながるだろうから。
ユナ 私は感情のままでいたい、と言えばいいのかな……ネガティブ出身だから、落ち込むこともいっぱいあるし、うじうじしちゃうし。だけどそうなってしまう自分も受け入れてる。根にあるネガティブな部分も隠さないで、自分の感情のままに生きていくことが、自分らしくなれることじゃないかな。
縮こまってしまう必要はないんだよ
──昨年10月に初のアルバム「PINK」がリリースされましたが、「CDショップ大賞」に入賞したりと大反響ですね。
マナ うれしいよね。ちゃんとCHAIの音楽が受け入れられてる証拠だと思う。
ユウキ ライブで歌ってくれる人も増えたから、聴き込んでくれてる人も多いんだろうね。
──「春のCHAIまつり」をはじめとする自主企画もどんどん規模が大きくなっていますし、3月には「SXSW」出演を含むアメリカツアーも決まりましたね(※取材は2月下旬に実施)。
マナ 今回のアメリカツアーは大きな一歩になると思うの。
カナ アメリカのレーベル・BURGER RECORDSから「PINK」がリリースされたから、今回はそのレコ発も兼ねていて。
ユウキ 今回の「SXSW」では、昨年とは違って、アメリカのレーベルからリリースしたアーティストとしてステージに出演するから、また違った反応になりそう。
──5月9日には新作「わがまマニア」のリリースも控えていますが、どんな内容になりそうですか?
マナ 「PINK」はあくまで1つの音源作品として制作したけど、「わがまマニア」はライブで演奏するときのことも意識したよ。
ユウキ 大きなステージで演奏して似合う曲を考えたよね。たまたまフェスでCHAIを観たよ、っていう人も多くなるだろうし。
カナ だから「PINK」よりもキャッチーな部分がハッキリした作品になると思う。奇抜なサウンドでありつつ、音楽をあまり聴かない人でも「めっちゃいい曲じゃん!」って言ってもらいたいから。
マナ ちゃんと音楽家なんだなってわかってもらえると思う(笑)。
──ファッションなど別の分野で活躍している人と思われることも多くなってますもんね。
ユウキ 私たちは音楽もファッションもどれも好きで、いろんなアプローチで表現してみたくて。「どれが本当なんだ?」って思われるかもしれないけど、根っこはミュージシャンなんだよ。
マナ それが伝わってほしいね。
──今回の施策もCHAIを知る人が増えるきっかけになると思うのですが、そういった人たちが「アイム・ミー」を聴いたとき、どんな気持ちになってほしいですか?
マナ 「あれしたい!」「これしたい!」って言いたいことを言える自分がかわいいと思ってほしい!
ユウキ 何か躊躇していることがあったら、それを一旦取っ払ってみてほしいよね。周りのことを変に考えすぎて、縮こまってしまう必要は全然ないんだよ。ありのままになって、「これがいいかもしれない!」って気付いてもらえるきっかけになったらいいな。