ナタリー PowerPush - FUNNY VILLAGE
お台場×ライブ×オールナイト 出演者による見どころ解説
DAFTY インタビュー
“デジタルサーカス”をやりたい
──(インタビュー前に)会場を歩いてみて、どう思いました?
mimi いい感じ。
vivi ステージにプロジェクションマッピングが常設されていてビックリしました。こういう技術にはすごい興味があるんでちょっとテンション上がってます。
──今回のイベントでDAFTYはどんなステージを展開するんでしょうか?
vivi 実は今、ものづくりの拠点みたいになっているFabCafeさんっていうカフェとDAFTYでプロジェクトを組んでいるんです。viviたちがずっと憧れてたKinectの楽器を今、みんなで作っています。まだわかりませんが「FUNNY VILLAGE」に間に合うように進めてて。
──Kinectって体の動きをコントローラ代わりにするゲームのデバイスですよね。
vivi そうです。たぶんKinectでカオシレーターを再現するようなものになると思うんですけど……。
──楽器に触れずに、体の身振り手振りだけで演奏するってことですか?
vivi こんな感じで(立ち上がって両手を広げてポーズを取る)。
──それは今回のライブの見どころになりそうですね。
vivi もともとmimiが“デジタルサーカス”をやりたいって言ってたこともあって。映像や光を使ったショーを集めたシルク・ドゥ・ソレイユみたいな大きな舞台を完成させたいっていうのがDAFTYの夢でもあるんです。みんなにワクワクしてほしいし、踊らせたいし、ドキドキさせたいっていう気持ちが最近高まってきてます。
DAFTYにはアスリート感覚がある
──DAFTYは、光の弦に触れて音を出す“レーザーハープ”や“おっぱいシンセサイザー”といった変わった機材を使ったライブをすることで有名です。最初から今みたいなパフォーマンスをやろうと思って結成したんですか?
vivi 結成当時からカオシレーターとかを使うDJスタイルではあったんですけど、最初はもっと小さなセットでやってたんですよ、自分たちの手で持てるぐらいの。でも今はいろんな楽器とか機材に手を出しすぎちゃって、スタッフさんにお願いして機材を運んでもらってます(笑)。
──どうして自分たちで持ちきれないような機材の量になってしまったんでしょうか?
vivi やっぱり足し算ですよね(笑)。よく友達のミュージシャンに「これ1回音鳴らすためだけに1個機材使ってるでしょ」って言われます。爆破の音がいるとその音が入ってるシンセを持つってやってるうちに増えちゃいました。
mimi 機材が多いぶん、オペレーションが多くてすごく大変なんです。
──お2人がライブで使っているレーザーハープも、操作が難しそうな楽器ですよね。
vivi 私たちも最初はわからなかったんですけど、上に行っても針のように伸びてる“いいレーザー”じゃないとレーザーハープってうまく鳴らないんです。安物だと軸の周りにぼやけたラインみたいなのが出ちゃって。隣同士の弦を見分けてくれなかったり、干渉しちゃったり、誤作動がすごく多い楽器で。
──扱いが難しいものをあえて使ってるのはなぜなんでしょう?
vivi オリンピック選手みたいな気持ちなんです。難しい楽器を駆使してライブをするときに味わうスリルとかがやめらんない。最近は難しいことをやりすぎて、ライブのときに全部がスローモーションに見える瞬間があって(笑)。
mimi プレイ中はいつもすごいセンシティブな機材に触れているので、ものすごく集中しているんです。
──なんだか音楽のライブっぽくないですね。
mimi 確かにそれはある。ライブ中に「メンタル!」とか言ってな(笑)。
vivi なんかちょっと音楽とはまた違う世界があるというか。
mimi アスリート感覚がありますね、DAFTYには。
vivi 今、メンタルトレーニングの本読んでますからね、アスリート用の(笑)。
──ちなみにおっぱいシンセサイザーっていうのはどういう楽器なんですか?
vivi もともと“SYNTH BAR”っていうイベントのときに展示されていたもので。おっぱいシンセサイザー自体は単純なもので、中身は空っぽに近い。すっごい単純な作りなんですけど、小さな波形でも大きな音が鳴るんです。
mimi 太いんですよ、音がめっちゃ。
vivi 「パアーン」って昇っていく音が出るのが大好きで、すごく重宝してますね。レコーディングでも使います。おっぱい片手にスタジオ行く(笑)。
──街中で怪しまれますよね。
vivi 男子だったらヤバかったかも(笑)。
ロウサウンドの波をみんなでサーフしたい
──今回のステージの意気込みを教えてください。
vivi 会場の雰囲気とかを見て、ロウサウンドがすごい鳴らせたら、みんなも楽しいだろうなって思ってます。ただスピーカーのサイズ感とかが今すっげー気になってます(笑)。
──ライブとかクラブイベントに特化した場所ではないから、どうなるかちょっと読めない部分がありますよね。
vivi そうですね。だからこそ面白い結果になるってこともあるかもしれませんし。
──ちなみにDAFTYとしてこれから音源を出したりする予定はあるんですか?
vivi 今アルバムの制作期間に入ってて。なのでほとんどイベントに出てないんです。
──では今回は貴重なステージになりそうですね。
vivi ライブができるだけでもすごくうれしいです。普段は地味なスタジオにこもりっきりで、ティッシュの箱にカーテン状にティッシュを付けて音圧でティッシュが踊るかどうかを見てて。普段のお客さんはティッシュなんです(笑)。
──ひさしぶりに人間が相手のライブになるんですね。
mimi ロウの波をみんなでサーフしたいです。
vivi しっぶいこと言うやん(笑)。
mimi それが私たちのやりたいことです。
- 「FUNNY VILLAGE」2014年6月21日(土)東京都 東京ジョイポリス / OPEN/START 24:00
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- earth floor
- CTS / DE DE MOUSE / DAFTY / 80KIDZ / tofubeats / 高木完
- moon floor
- 南壽あさ子 / 植田真梨恵 / 大知正紘 / fantaholic / 1% Groovies / Kitchen
- Performer
- 三代目パークマンサー / すらぷるため
- Opening Act
- NEN / no entry
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- 料金
- 男性 3000円
- 女性 無料(※オフィシャルサイトで事前予約が必要です)
- 謎解きイベント +1500円(※謎解きイベントのみの受付はできません)
- SKY VILLAGE(VIP席) 5000円(※入場チケットが別途必要となります)
DAFTY(ダフティ)
ボーカリストやDJとして多数のステージをこなすmimiと、西野カナや伊藤由奈などへの楽曲提供を行うコンポーザーviviからなる2人組ユニット。2012年からライブ活動を本格化させ、フリーキーな音楽性とレーザーハープといった特殊な機材を使ったパフォーマンスで話題を呼ぶ。2013年8月に1stシングル「SUSHI TRAIN」を配信リリースした。