音楽ナタリー Power Push - FUNKY MONKEY BABYS
今なお輝き続ける楽曲&軌跡をプレイバック ファンからのコメントも
「FUNKY MONKEY BABYS 10th Anniversary Best "YELL"」
あとひとつ
あとちょっとの勇気があれば……。そんなときに熱い歌でエネルギーを届けてくれるような、ファンモンを代表する応援ソング。「2010ABC夏の高校野球応援ソング」として連日オンエアされ、当時の高校球児たちの背中も押した。なお元野球少年のファンキー加藤は、いつか高校野球の応援ソングを担当するのが夢だったという。
ちっぽけな勇気
ライブではメンバーと観客が一体となって拳を突き上げるアッパーチューン。「俺たちはまだちっぽけで」と歌い始めるサビ頭の楽曲で、1度聴いただけでつい口ずさんでしまうようなキャッチーさが魅力。自分の現状について問いかけるようなメッセージ性の高い歌詞に熱い気持ちを思い出し、鼓舞される人も多いことだろう。
ヒーロー
家族のために涙をぐっとこらえて踏ん張る、働くお父さんが主人公の応援ソング。サラリーマンの日常を覗き見したような練りに練られたリリックと、カラッとしたパワフルな歌声に、勇気とパワーをもらうお父さんが続出した。子供たちがこの曲を聴けば、家では肩身の狭い(!?)お父さんがヒーローに見えてくる……かも?
悲しみなんて笑い飛ばせ
これぞファンモン!というべき、熱く疾走感たっぷりのナンバー。どんなに高い壁が立ちはだかろうともそれを乗り越えて前に進んでいこうという、希望に満ちたメッセージが散りばめられている。ただきれいごとを並べるだけでなく、リスナーに寄り添うように同じ目線からエールを送っていて、悩んだときなどに聴きたい1曲。
明日へ
スケール感のあるストリングを配した、優しくて少し切ない気持ちになるミディアムチューン。もがいていた過去の自分を思い出し、「これまでの歩みはきっと間違ってない。いつかきっと輝ける」と信じる歌詞が、聴けば聴くほどにじわりと胸に染み渡る。歌詞の世界観を際立たせる、素朴で透明感のある歌声も必聴。
サヨナラじゃない
どこかシリアスなイントロから始まり、サビでは躍動感あるリズムと共に「サヨナラじゃない」と繰り返す。大切な人との出会いや別れを繰り返すのが人生だとしても、ともに過ごした時間が自分を強くしてくれると気付かせてくれるナンバーだ。この曲をリリース直後に解散を発表したことから、歌詞により深い意味を感じたファンも多かったはず。
そのまんま東へ
ファンモンの歴史がここからスタートした、記念すべきメジャーデビュー曲。メンバーが元宮崎県知事・東国原英夫氏(当時はそのまんま東)に直筆の手紙を送り、東国原氏が楽曲に感動したことからジャケット写真とMVへの出演が実現。一見おちゃらけたタイトルながら、中身は「自分を信じて突き進め」と歌う骨太な人生応援歌。
涙
「ユーキャン2010年キャンペーンソング」に採用されたミディアムバラード。悔しくて涙がこぼれたり、挫折や葛藤を重ねて挫けそうになったとしても、乗り越えた先にはきっと強くなった自分がいる……。そんな温かく見守ってくれるような歌詞が印象的。ジャケット写真とMVには貫地谷しほりが出演し、揺れ動く感情を繊細な芝居で表現している。
ALWAYS
スピード感あふれる冒頭のラップ、勢いで突っ走る力強いサビが自然と1歩前へと踏み出すパワーをくれるロックチューン。管楽器を取り入れたゴージャスなサウンドとラップの融合も当時のファンモンには新鮮だった。ジャケット写真とMVにペナルティが登場したこともあり、サッカーをはじめスポーツ全般の応援歌といった印象が強い1曲。
旅立ち
塚本連平監督、福田雄一脚本の映画「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」の主題歌として書き下ろされた疾走感あふれるナンバー。全体的にポジティブな雰囲気が漂う中、1曲の中で次々変わっていくテンポ感も印象的。未来に希望を託した歌詞が卒業シーズンにピッタリで、大切な人の門出を祝うプレゼントにもオススメ。
それでも信じてる
心に訴えかけてくる真摯なバラード。ドラマ「アスコーマーチ~明日香工業高校物語~」の主題歌として当初はテンポの速い曲を作っていたが、東日本大震災を受けて曲調を変更した。3人は福島で卒業式ライブを行った帰りに震災に遭い、深夜まで新幹線に閉じ込められるという事態に。その影響もあり、説得力のあるメッセージソングに仕上がった。
ランウェイ☆ビート
同名タイトルの映画の主題歌で、そのメガホンをとった大谷健太郎監督から熱烈なオファーを受けて制作をスタート。映画のキャッチコピー「信じていれば、必ず変われる。」に共通するメッセージを楽曲でも表現している。歌声を聴いていると体中から力が湧いてくるような、ファンモンらしいエネルギッシュな1曲。
WE ARE FUNKY MONKEY BABYS
これまでの3人のヒストリーをコミカルかつストレートに凝縮した、文字通りファンモンのテーマソング。「変人と熱血漢にプラス自由人」とさわやかに歌い上げる自己紹介は痛快で、同時にBABYSへの愛やメッセージもしっかりとパッケージした“最幸”のナンバー。この曲をアルバムのラストに持ってくるところがまたニクい。