居酒屋で泥酔中にバンドに誘われました

──ふくろうずは2007年に誕生したバンドだそうですが、どういう経緯で結成されたんでしょうか？

簡単に言うと、私がベースの安西（卓丸）に居酒屋で誘われたんです。泥酔していたときに。

──内田さんが泥酔中に!?

はい。もともと、ドラムの高城（琢郎）をのぞく3人は先輩・後輩の仲で、コピーバンドみたいなことをやったりもしてたんです。でも、安西はオリジナルバンドがやりたかったみたいで、私が声を掛けられた感じですね。

──そのときは、2つ返事でOKしたんですか？

そうですね。最初は遊びでやろうと思っていたので。曲も作ったことがなかったし。

──でも、今は内田さんがすべての楽曲の作詞作曲をしていますよね。

はい。バンドを組んだ頃、各々で曲を作ってこようと決めた日があったんですが、当日私しか作ってこなくて。で、そのまま、私が作ることになりました。

──1人だけ真面目だったんですね（笑）。そして、そこからすべての楽曲制作を内田さんが担当されてるわけですが、約3年間曲作りを続けてきて、最初の頃と今とで違ってきたことはありますか？

曲を作るのはうまくなってきたんじゃないかと思います。歌詞の乗せ方だったり、構成の見せ方だったり、アレンジ面だったり。技術的に多少はわかってきた部分があると思います。

バンドがあるから4人でいるって感じ

──「ふくろうず」というバンド名は、どのようにして決まったんですか？

確か、私が適当に決めたんだったと思います。ふくろうが好きとかそういうわけでもなく。ただ、英語のバンド名がなんとなく嫌で。平仮名かカタカナが良かったんですよね。これは趣味の問題だと思うんですが、自分の好きな日本人のバンドにも、あまり英語のバンド名を見かけなかったんです。

──なるほど。ちなみにふくろうずは紅一点バンドですが、普段4人でいるときの雰囲気はどうですか？

正直、みんな、あまりしゃべらないんです。特にギターの石井（竜太）とドラムの高城に関しては、私が今まで会った人の中で一番しゃべらない部類の人間ですね。

──そんなにですか!?

はい。多分どんな人でもそう感じると思います。

──なんだか、特殊なバランスで成り立ってるバンドですね。音楽のために集まってるっていうドライな感じがします。

あぁ、でもホントそういう感じです。そんな大層なものじゃないですけど、バンドがあるから4人でいるっていう。プライベートな話もほとんどしないです。

楽器は使わず、曲は頭の中で作っていく

──内田さんの話に戻りますが、現在のパートはボーカル&キーボード。もともと何か楽器の経験はあったんですか？

ピアノは小学1年から5年くらいまでやってました。絶対音感はないけど、相対音感くらいならたぶんあると思います。でも、その後ピアノは、一切触ってなかったんですよ。

──それはちょっともったいないですね。今の曲作りはキーボードで？

いや、楽器は使わないんです。詞とメロディは同時に浮かぶことが多いんですけど、なんとなく思い付きで頭の中で作っていって。細かいところは少しずつ考えていくんですが、大枠はわりと最初に思い浮かぶことが多いですね。

──他のメンバーにそれをどう伝えるんですか？

曲にもよるんですけど、他のパートの簡単なイメージがあることも多いので、それを言葉で直接伝えたり。ない場合は、キーボードで私が弾いて歌って、それに合わせて各自のパートをつけてもらう感じです。