意識することは「少年であれ！」

──カップリングの「Welcome to my familia」についてはいかがですか？

真咲　悪ガキっぽいと言うかやんちゃな感じがカッコいいけど、逆に「かわいい」と思えちゃうくらい無邪気な歌で。曲調もテンポ感も楽しいから、「ライブでやったらどうなっちゃうんだろう？」っていう期待がこちらとしてはありますね。

怜生　こちらとしては（笑）。

真咲　ファンの方が盛り上がっているところを早く見たいです！

──皆さんかなり勢いに乗って歌ってるなという印象でした。

怜生　そうですね、止められないんです。早口すぎて、勢いを止めたら置いていかれちゃう（笑）。

真咲　ね。レコーディングが大変でした。

怜生　「この歌詞ハマるんですか？」って思うところがけっこうあったね。

宙　リズムを取るのが難しかった！

──通常盤に収録される「Milky Way～いま、あいにゆくよ～」も季節感のあるいい曲ですね。

健水　これは個人的な意見なんですけど、ぜひ落ちサビを聴いてほしいなって思います。すごく繊細で、それこそ男装ユニットである風男塾でしか出せない表現だなと思うので。

怜生　この曲の歌詞はファンの方に向けての自分たちの気持ちと言うか。「いつも会いに行きたいと思ってるよ」って。実際会いに来てくださるのはファンの皆さんなんですけど、普段自分たちがあまり伝えられない「支え合ってがんばろうね」っていう思いがすごく出ているなって。「大切にしたいんだよ」って気持ちが歌に乗っていると思うから、ぜひ聴いてほしいなと思います。

──ちなみに、男装ユニットとして曲を歌うからこそ意識していることなどあったりしますか？

光黄　そうですね。レコーディングしているとき、気持ちが入ると女の子っぽくなることがあるんですよ。

一同　うん。

光黄　「ちょっと今のは女の子っぽいかな」とディレクターさんから指示をもらうんですけど、そういうときに頭の中で意識することは「少年であれ！」ってことです。意識を変える、っていうところを徹底してますね。

──それは皆さん共通しているところ？

来音　そうですね。光黄くんと似ているんですけど、僕はそういうときに女性のファンの方をイメージします。女の子を意識することで少年でいられる、と言うか。そうすると、来音の声が出るんです。

自分たちだからこそ歌える歌は絶対にある

──CDのリリース後、7月にはツアー「FUDAN10KU LIVE 10th ANNIVERSARY TOUR Vol.3 ～31の風思議な魔法～」がスタートしますね。これはどんなツアーになりそうですか？

健水　ある意味、風男塾の集大成になるんじゃないかなと思います。6人の風男塾になって、新体制でVol.1、2とツアーを回ってきて、みんなでいろんな経験をした集大成がこのツアーには詰められるんじゃないかと。今回はある“魔法”なんかも使って、ファンの人たちに手伝ってもらいながらライブを作っていこうと思ってるんです。そこでもう一度みんなで1つになって、10周年の感謝の気持ちを伝えられたらと思います。

──最後に、皆さんが風男塾として活動していて一番幸せを感じる瞬間ってどんなときですか？

健水　やっぱりライブ中！ ファンの人たちの笑顔や泣き顔を見ると「自分たちがステージに立っているから、こうやって感情を動かしてくれているのかな」って思えるし、ステージ上でメンバーと目が合う瞬間もめっちゃ幸せです。

怜生　ああー。それ幸せ。

健水　無理やり合わせに行くこともありますけどね（笑）。

光黄　めっちゃ視線感じるときあるよね！

健水　そういったことも全部、学生のときには味わえなかった大人の青春みたいなものをすごく味わっていると思う。本当に楽しんでいます。

光黄　俺は「曲を聴いたらすごいよかった」とか「風男塾の曲なのに感動して泣きました」とか、そういう声をもらったときにうれしさを感じますね。やっぱり、男装ユニットって変わっているじゃないですか。だけどそれにも関わらず「いい曲を歌ってくれてありがとう」とか、自分たちを肯定してくれる言葉をもらえたときの喜びって、本当に風男塾だからこそ味わえる感動なのかなって思います。存在意義じゃないですけど、自分たちだからこそ歌える歌は絶対にあると思うので。

来音　自分1人では立てなかったステージにも、メンバーと一緒だから立てる。自分だけじゃ見られなかった景色を見られたときは本当に幸せだし、みんなと出会えてよかったなと思います。まだまだもっと幸せを感じていきたいし、見たことのない景色を見ていきたいですね。