EXILEが12月7日にニューアルバム「POWER OF WISH」をリリースする。
2021年にデビュー20周年を迎えたEXILE。メンバーの勇退や加入を繰り返すごとにその結束は強固なものとなっていき、日本の音楽シーンを牽引し、エンタテインメントの力で人々を勇気付ける存在へと成長していった。今回のアルバムにはそんな彼らがコロナ禍の最中、オリジナルメンバーのEXILE ATSUSHIとともに15人体制でリリースしてきた新曲7曲、そして過去の代表曲の最新ライブ音源を収録。限定盤には15人体制で行われたドームツアー「EXILE LIVE TOUR 2022 " POWER OF WISH"」の映像も収録され、EXILEの最新モードをアピールする作品となっている。
今回、音楽ナタリーでは本作のリリースを記念し、EXILEの20年以上にわたる軌跡を総括する特集を展開。彼らの歴史を年表や過去のニュース記事とともに振り返る。またEXILEにゆかりのある著名人、彼らのファンである著名人による選曲企画も掲載。歴代の楽曲や「POWER OF WISH」収録曲から好きな楽曲をセレクトしてもらい、その魅力に迫る。
構成 / 音楽ナタリー編集部
J Soul Brothers結成~EXILE第二章
2003年
4月より初の全国ツアー「EXILE LIVE TOUR 2003 Styles Of Beyond」を開催。
大晦日に放送された「第54回NHK紅白歌合戦」に「Choo Choo TRAIN」で初出場。
2004年
5月より初のアリーナツアー「EXILE LIVE TOUR 2004 "EXILE ENTERTAINMENT"」を開催。
2006年
2008年
オリコン年間ランキングのアーティストトータルセールスで年間首位を獲得。また、6枚目のアルバム「EXILE LOVE」が年間首位を獲得。年内にアルバム2作がミリオンセラーを記録しており、アルバム部門の全3部門で年間首位を獲得する。
12月に「Ti Amo」で「第50回日本レコード大賞」を初受賞。
ダンスグループ・J Soul Brothersを前身とし、2001年に本格始動したEXILE。デビューシングルはドラマ主題歌に抜擢され一躍注目を浴びたものの、その後はライブ活動と音源リリースを繰り返す時期が続いた。大きな転機が訪れたのは2003年。シングル「Choo Choo TRAIN」のリリース、初のミリオンセールス達成、「NHK紅白歌合戦」への初出場などにより、EXILEは瞬く間に日本中にその名を知られるようになる。メンバーの脱退を経てAKIRAとTAKAHIROを新たに迎えたEXILEは第二章へ突入し、“変化と継承”を象徴するグループとしての道を歩み始める。
EXILE第三章
2009年
3月に二代目 J Soul Brothersのメンバーである橘ケンチ、黒木啓司、TETSUYA、NESMITH、SHOKICHI、NAOTO、小林直己が加入。14人体制で“EXILE第三章”開幕。
11月に行われた「天皇陛下御即位二十年をお祝いする国民祭典」にて奉祝曲「組曲『太陽の国』」を献納する。
12月に「Someday」で「第51回日本レコード大賞」を受賞。
2010年
12月に「I Wish For You」で「第52回日本レコード大賞」を受賞。3年連続の大賞受賞を果たす。
2011年
9月にデビュー10周年記念シングル「Rising Sun / いつかきっと…」をリリース。「Rising Sun」は東日本大震災の復興支援チャリティソングとして制作され、印税は全額日本赤十字社に寄付された。
2013年
4月にリーダーのHIROが年内をもってパフォーマーを勇退することを発表。
9月に新パフォーマーを募集するオーディション「EXILE PERFORMER BATTLE AUDITION」の開催を発表。
J Soul Brothersの“魂の継承者”として2007年に始動していた二代目 J Soul Brothersのメンバー全員が、2009年3月にEXILEに加入。メンバーが一挙に倍になるという変化は世の中に大きな驚きを与えた。パワーアップしたEXILEはその勢いをますます加速し、「日本レコード大賞」の3年連続受賞、初のスタジアムツアーの成功などの偉業を次々と達成する。それと同時に日本国内には東日本大震災という大きな災害が発生。EXILEは“日本を元気に”をモットーに、パフォーマンスとチャリティ活動を通じて国内を勇気付ける存在となっていく。そのグループの礎となったHIROが2013年をもってパフォーマーを勇退し、EXILEの魂はさらに次世代へと受け継がれることとなる。
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EXILE第四章~ATSUSHI勇退~コロナ禍を経て新たな未来へ