=LOVE(通称イコラブ)の通算17枚目のシングル「絶対アイドル辞めないで」がリリースされた。
表題曲「絶対アイドル辞めないで」は、“推し”の幸せを願いながらも「永遠にアイドルでいてほしい」と思うファンの強い愛情を歌った“究極のラブソング”。YouTubeでミュージックビデオが公開されるやいなや、インパクトの強いタイトルと歌詞が=LOVE以外のアイドルグループやアーティストのファンの間でも大きな話題に。MVの再生回数は=LOVE史上最速で100万回に到達した。
音楽ナタリーでは今回もメンバーを2組に分けてインタビュー。「絶対アイドル辞めないで」に対する第一印象、さらにはシングルのカップリング曲「仲直りシュークリーム」「海とレモンティー」について話を聞いた。
取材・文 / 近藤隼人撮影 / 佐々木康太
インタビュー
ストレートな歌詞に最初は驚きました
──新曲「絶対アイドル辞めないで」のタイトルと歌詞が=LOVEファン以外からも大きく注目されていますが、曲を受け取ったとき、メンバーの皆さんはどう感じましたか?
大谷映美里 指原さんから私たちに向けてのメッセージだと思うとうれしかったのですが、ストレートな歌詞に最初は少し驚きました。
佐々木舞香 私も攻めた曲だと思ったのですが、ミュージックビデオが公開されてから、たくさんの方が歌詞に注目してくださって、いろいろな感想を目にしたときに改めて気付きがありました。ファンの皆さんの声を代弁している歌といいますか、アイドルを好きになったことがある人だったら誰もが共感できる曲だと思います。
山本杏奈 私も最初は歌詞に驚きました。ですが曲調も衣装も振付も全部がアイドルの王道で、とてもかわいい曲です。インパクトの強いタイトルでありつつ、曲調などがその歌詞の重さを少し軽減させているように思います。また、グループ結成7年目の今も王道のアイドル衣装を着られることが私はうれしかったです。
瀧脇笙古 私はアイドルファンだったので、この曲を聴いてそのときの心情を思い出しました。少し切なく感じるところもあるのですが、輝いているアイドルを見ているときの気持ちがよみがえってきました。
大場花菜 「絶対アイドル辞めないで」という思いは重い言葉に聞こえますが、そう思うくらい愛していただけるのは素直にうれしいことです。私も「絶対ファン辞めないで」と思います(笑)。
山本 私もファンとしてアイドルがとても好きですし、アイドル以外にも好きなアーティストの方がいます。表舞台でずっと輝いていてほしいという気持ちもありつつ、どんな場所や形でも幸せでいてほしいという思いもあります。=LOVEのファンの方も「推しが幸せでいてくれたらそれが一番」と言ってくださることが多いです。また、ファンの方は「絶対アイドル辞めないで」と思っていても口に出しにくいと思います。
──確かにそうかもしれないですね。
山本 なので私たちが「絶対アイドル辞めないで」という曲を出したことで=LOVEのファン以外の方からも話題にしていただき、この曲がアイドルとファンの方が素直な気持ちを伝え合える、いいきっかけになっていたらうれしいです。
自分の気持ちを改めて言葉にするきっかけの曲に
──「絶対アイドル辞めないで」のMVは、=LOVE史上最速のスピードで100万回再生を記録しました。これまで以上に楽曲が外へ広がっている印象がありますが、その反響の大きさを実感していますか?
大場 そうですね。MVを観た感想をつづってくださっている方がかなりいました。歌詞に共感してくださっている方もいましたし、「絶対アイドル辞めないで」が聴いてくださった方の気持ちを改めて言葉にするきっかけの曲になっているようでうれしかったです。
山本 「絶対アイドル辞めないで」の音源に乗せて自分の推しの画像をTikTokに投稿している方もいて、いろいろなアーティストのファンに響いているんだと感じました。私たちも今TikTokをがんばって投稿しているので、どんどん曲を広めていきたいです。
──歌詞が注目されがちですが、振付などパフォーマンス面での特徴は何かありますか?
佐々木 振付は武田舞香先生に手がけていただきました。動きがかなり細く、ジャンプをする振りがあります。音楽番組でパフォーマンスを初披露したときはフル尺ではなくショートバージョンでしたが、それでも息切れするくらいに激しい振付です。TikTokでも真似して踊ってもらえたらうれしいです。
山本 今回、レッスンが大変だったよね。
大場 うん。全然追いつけなかった。
山本 レッスン初日の最後に通しで踊ったとき、全然できなくて踊り終わった瞬間に床に這いつくばって爆笑しました(笑)。もちろん完璧に踊れるようにそこから仕上げていきましたが、7年間の活動の経験があってもなかなか難しい振付でした。
大場 1音ごとに指の形が変わるなど、すべての動きに手振りがあります。
山本 舞香先生には=LOVE結成直後の合宿での思い出があるので、身に付けるのが大変な振付でも、今回先生と笑いながらレッスンできたのは感慨深いです。
──MVは花びらのエフェクトとともにメンバー1人ひとりが異なるダンスを披露するシーンが印象的です。
大場 舞香先生が振りを考えてくださって、かなり時間をかけてMVを撮りました。
瀧脇 私がそのシーンを最初に撮影したのですが、いろいろとこだわって何回も振付を変えて、舞香先生と監督の方と試行錯誤しながらの撮影でした。
──MVのコメント欄やSNSを見ると、そのシーンの振付にメンバー1人ひとりの個性が表れているという感想が多いですね。
大場 メンバーそれぞれが振付を自分のものにできている結果だと思います。
瀧脇 例えば私と花菜ちゃんの振りが逆になっても、同じ感想を言っていただけると思います。
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スローテンポの楽曲を歌う花菜も素敵