イコラブらしさと愛にあふれた1曲
──野口さんがセンターを務めるカップリング曲「ラブクリエイト」についても話を聞かせてください。野口さんはシリアスな曲や情熱的な曲が似合うイメージが強いですが、今回の曲は明るくポジティブな空気感のあるナンバーですね。
野口 すごくイコラブらしい歌詞になっている1曲だと思います。みり(大谷)が歌ってる「あの日の自分に見せてあげたいな」というパートとか、それに続く杏奈の「誰かを信じて笑ってる」というパートとか。みりは昔ちょっと泣き虫なイメージがあったけど、その後すごく強くなったし、杏奈の笑顔っていつも素敵で安心するんです。あと2番で花菜ちゃんが「生まれ変わっても アイドルがいいな」と歌ってるのも、そのあとに舞香の「ていうか私はみんながいい。」というパートが続くのも全部がよくて。メンバーのキャラクターに沿っている歌詞がたくさんあるので、この曲をメンバーみんなと歌えることがすごくうれしいです。
大場 これはこれでイコラブの王道曲って感じです。メンバーもファンの方もみんなが大好きな1曲になるだろうなって、初めて聴いたときに思いました。ライブでも感情を込めて歌えますね。
大谷 すごく愛にあふれた曲だと思います。指原さんからの私たちへの愛も感じるし、アイドルという職業に対しての私たちの気持ちも詰まってる。メンバー同士の思いも、ファンの皆さんへの愛も。イコラブの周りにいる人たちってみんな思いやりがあるんですけど、その雰囲気が表れた曲だと思います。初めて聴いた瞬間からお気に入りの曲になりました。
音嶋 杏奈がセンターの「笑顔のレシピ」(2022年発表のシングル「あの子コンプレックス」のカップリング曲)にちょっと似てるなと思いました。私たちメンバー同士の絆や、ファンの方との絆が描かれていて。ライブのアンコールの最後あたりに「ラブクリエイト」を歌ったらすごく感動すると思います。
──もう1つ、シングルには≒JOYの新曲「スイートシックスティーン」も収録されます。≒JOYはお披露目されてからもうすぐ1周年を迎えますが、=LOVEのメンバーから見たこの1年間の成長はどうですか?
大場 この間、レッスン場に行ったときに、大きなダンスの音が聞こえてきたんですよ。「え、誰だろう。ニアジョイちゃんかな」「何の曲やってるんだろうね。新曲かな」と話しつつ、よく耳を澄ませたらイコラブの「手遅れcaution」をカバーしていて。みんなの力強い足音が聞こえてきて、曲の最後の地面に倒れる振りもすごい音でした(笑)。
大谷 最近、レッスン場に行くとそういう音がよく聞こえてくるよね。ニアジョイちゃんががんばってる様子が音で伝わってきます。
野口 この間ファンの方が「『≒JOY 特別公演』で=LOVEと≠MEの曲をカバーしてるのを観たら、すごく完成度が高かった。ちゃんとノイミーやイコラブに寄せてくれていてうれしかった」みたいに言っていて、私たちもうれしくなりました。私たちの曲を大切に歌って踊ってくれていることを知って、イベントで共演するのが楽しみになりました。
大場 イコラブの1年目のときより、はるかに上にいってるよね。当時の私たちは何もできてなかったけど、ニアジョイちゃんは最初から歌もダンスもちゃんとできていて。
大谷 パフォーマンス中のウインクもうまい。
大場 私たちは緊張したり、張り切りすぎたりして、最初うまくウインクができなかったからね。
大谷 ニアジョイちゃんはちゃんとさりげなくできていてかわいいです。
ドームを目指していいんだ
──=LOVEは2022年、「THE FIRST TAKE」や「FNS歌謡祭」への出演などで世間への認知度を高めましたが、2023年はどこまで前進したいと考えてますか?
諸橋 最近、周りの大人の方がしきりに「ドーム」という単語を口に出すんですよ。イコラブのスタッフさんはもちろん、外部のスタッフさんまで。結成したばかりの頃は何も知らないがゆえに、私たちも目標を聞かれて「東京ドーム」って簡単に答えてたんですけど、活動を重ねていろいろと知っていく中で、そう簡単に立てるものじゃないということがわかってきて、「東京ドームに立ちたい」とあまり言わなくなったんです。でも去年発表した「笑顔のレシピ」に「私、あのステージに立ちたい」という歌詞があって、指原さんは私たちのことを信じてくれてるんだなと感じたんです。
──イコラブなら東京ドームに立てると考えていると。
諸橋 そこからスタッフさんも「目指せ東京ドーム!」みたいな空気を出してきて。この前もマネージャーさんから東京ドームに立つためにはどうしたらいいかっていう説明を受けたんですよ。ここからもっとがんばってほしい、さらにギアを上げてほしいって。そうして東京ドームという単語がどんどん現実味を帯びてきて。「ラブクリエイト」でも「誰も諦めてない」とか「一緒に行こう」という歌詞があるんですけど、周りの方がこの歌詞のように思ってくれているのがうれしいです。本当に誰もあきらめてなくて、本気で目指しているんだなって思うと、当の本人の私たちがもっとがむしゃらにがんばらなきゃと気合いが入りました。
大谷 なぎさが卒業コンサートのステージで「東京ドームに立って、最高の景色を見てほしい」と声に出して言ってくれて、そのおかげで私たちの夢が明確になった気がします。「目指していいんだ」って改めて思えました。
ライブ情報
=LOVE全国ツアー2023「Today is your Trigger」追加公演
2023年3月2日(木)東京都 日本武道館
プロフィール
=LOVE(イコールラブ)
指原莉乃がプロデュースを手がけるアイドルグループ。2017年8月に開催されたアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL 2017」で初パフォーマンスを披露し、翌9月にソニー・ミュージックよりデビューシングル「=LOVE」を発表した。2018年2月には初主演舞台「けものフレンズ」、7月には「ガールフレンド(仮)」が「あにてれ×=LOVE ステージプロジェクト」として上演され好評を得る。2021年1月に東京・日本武道館でライブツアー「WINTER TOUR『You all are "My ideal"』」の最終公演を開催。5月に1stアルバム「全部、内緒。」を発表し、同月より神奈川・横浜アリーナ公演をファイナルとする全国ツアーを行った。2022年4月からは「=LOVE全国ツアー2022『どう考えても、君ってイコラブのこと好きじゃん』」、9月には東京・国立代々木競技場第一体育館で「=LOVE 5th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」を開催。2023年2月に13枚目のシングル「この空がトリガー」をリリースし、3月2日には東京・日本武道館で全国ツアー「=LOVE全国ツアー2023『Today is your Trigger』」の追加公演を行う。