舞香の「しゅきぴ」が聴けるのはこの曲だけ
──シングルのType-Aには佐々木さんがセンターを務める「しゅきぴ」がカップリング曲として収められます。セリフで始まるかわいらしさ全開の曲ですが、佐々木さんの普段のキャラクターとはギャップがありますね。
佐々木 確かに皆さんが思う私のキャラクターとは一見合っていないと思います(笑)。でもこういう明るくてポップで、面白い曲は好きなんです。「樹愛羅、助けに来たぞ」(2018年リリースの3rdシングル「手遅れcaution」カップリング曲)も好きですし。なので「しゅきぴ」をセンターとして歌えるのはうれしいですね。
──センターで歌う曲としてこの曲を渡されたときは、正直どう思いました?
佐々木 「おお、これか……!」とびっくりしました(笑)。歌詞をちゃんと見るまで曲の中で何を言ってるのかわからなかったです。
──レコーディングでは恥ずかしがらずにセリフを言えましたか?
佐々木 恥ずかしがったらダメだなと思ってプリプロに臨んだんですけど、録音した声を聴いたらまだ恥ずかしさが残っていて。本番のレコーディングでは周りの反応を気にせず、殻を破ろうと思い切りやりました。
佐竹 舞香は普段かわいらしいセリフをあまり言わないので、この曲は聴いていて耳が幸せになります(笑)。舞香は曲によって歌い方を変えていると思うんですけど、今回はアニソンっぽいというか……。
大場 アニメのキャラクターっぽいよね。
佐竹 そう! もう1人の舞香みたいな感じですごくかわいいです。
大谷 舞香の口から「しゅきぴ」という言葉を聞けるのはこの曲だけだと思う(笑)。本当にレアだし、舞香に言われたいセリフ盛りだくさんで私もうれしいです。レコーディングも過去イチで楽しかったです!
佐々木 へー!
大谷 セリフが入った曲が好きなんですよ。共感できる歌詞もたくさんあってお気に入りです。
──この曲の主人公はかまってちゃんな女の子という感じですが、佐々木さん的に共感できる部分はありますか?
佐々木 ありますあります!(笑) 「わかるー」と思うところもあれば、そうでもないところもありますけど(笑)、女の子ならみんな共感できるんじゃないですかね。サバサバしている子も実はちょっと重たいところがあったりするので。私も最初はサバサバしているというキャラで通してたんですけど、内側に秘めている部分はあります。
──なるほど(笑)。初披露の場となった3周年コンサートでは、自分の殻を破るようなパフォーマンスができましたか?
佐々木 できたと思います! ただ音程が高いのと、ロングトーンがすごく大変で、終始必死ではありました。指原さんにも「難しい曲だと思う」と事前に言われてたんですよ。
大谷 「言いたいけど重いのは嫌!」というパートを歌うときの舞香がすごく好きなんです。あそこ、歌うのちょっと苦しいでしょ?
佐々木 うん、苦しい(笑)。息が続かなくて。
大谷 いつもは見せない顔でがんばって歌ってるのを見て、かわいいなと思いました(笑)。
──(笑)。振り付けの注目ポイントはありますか?
佐々木 ハートがたくさん出てきて、全体的にかわいい振り付けですね。急に止まったり、急に激しく動いたり、忙しい感情が振りに表れています。
峯岸みなみ監督MVで全員ツインテに
──「しゅきぴ」のMVはAKB48の峯岸みなみさんが監督を務めたそうですね。
佐々木 みんな髪型をツインテールにして、髪の毛短い組はエクステを付けて撮影に臨みました。
大場 盛り盛りのロングツインテね。
佐々木 峯岸さんがすごく優しくて、撮ってる最中にずっと「かわいい!」と褒めてくださって。終始楽しく撮影することができました。
瀧脇 すごく気さくに話しかけてくださったり、現場を盛り上げてくださって。
大場 MVでは夢と現実の世界が入り乱れていて、その2つのシーンでガラッと雰囲気が変わるので、何回観ても楽しめると思います。
──峯岸さんから演技指導などの細かいディレクションはあったんですか?
佐竹 ツインテールの位置に至るまですべてに対して指示をくださって、まさに監督という感じでした。
佐々木 峯岸さん考案の衣装も用意していただいて。
野口 峯岸さんは現場でパーカーの下に=LOVEのTシャツを着てくださっていて、すごくうれしかったんです。でも、そのことについて触れられなかったのが悔やまれます(笑)。
≠MEは孫みたい!?
──「24girls」の開催は今年で2回目でしたが、一緒にパフォーマンスして≠MEメンバーの成長は感じられましたか?
大場 歌がめちゃくちゃうまくなっているなと思いました。
野口 あと、体力がめっちゃあるなって。「P.I.C.」ではヘッドセットマイクを付けて両手振りで歌っていたんですけど、「よくそんなに踊って音程がブレないなあ。いっぱい練習したんだろうな」と驚きましたし、MVが公開されたときには過去の曲の映像も全部観返して「わー! すごい成長してる!」って1人で感激していました。すぐ近くで成長を見れるのはうれしいことですね。
──先輩というよりお姉さんのような心境で≠MEのことを見ているんでしょうか?
野口 もはや孫を見てるような気持ちです! みかんあげたくなっちゃうくらい(笑)。
瀧脇 私はファン目線で≠MEちゃんのことが好きになっちゃいます。「P.I.C.」は練習のときから迫力があって、この先いろんな曲をライブで観るのが楽しみです。
──一方、=LOVEも大人びた一面を魅せられるようになったり、「24girls」での「イコラブ顔面対決」など、MCのコーナー企画で笑いを取る場面が増えたりと、表現の幅をどんどん広げていますよね。
佐々木 MCについてはみんなしゃべることに慣れてきて、自分の言葉で考えて話したり、お客さんの反応を見たりできるようになって。対応力が上がったんだと思います。
瀧脇 前はMCで話すのが怖いという気持ちがあったんですけど、今は誰かしらがちゃんと話を拾ってくれるし、みんなのことを信頼できています。
──以前は指原さんにMCが面白くないとダメ出しされていましたよね。
佐々木 内輪の面白さとお客さんが感じる面白さが違うから難しいよね。
佐竹 私たちが面白いと思っていても、それにファンの方が付いてこれないときがあって。
──自分たちの表現力についてはどう実感しています?
野口 衣装によって雰囲気をガラッと変えることができるので、それに助けられていると思うこともあるんですけど、=LOVEは曲を渡されるときに指原さんから「こういう意味の曲だよ」という説明があるわけではなくて、だからこそ1人ひとりの表現の仕方があるんです。「自分たちの解釈で見せてほしい」と言われているので、自分たちで解釈して表現しています。
──今回の新曲が冬のライブツアーでどう表現されるのか、楽しみにしています。
佐々木 会場にお客さんが入ってるのとそうでないのとでは、やっぱり気持ちの面でも違ってくるんですよね。「24girls」もそうだったんですけど、お客さんがいるとなんだか会場が宇宙みたいに広く見えて、不思議な感覚になるんです。武道館まであっという間だと思うし、実際にステージに立つまで実感がわかない気がしますが、私たちも今からとても楽しみです。
大場 武道館でのライブを成功させられたら2021年がいい年になりそうです!
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